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魚の締め方はハサミが安全で簡単|初心者向け3ステップとおすすめ5モデル比較

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釣った魚を美味しく持ち帰りたいけれど、「締め方がよくわからない」「ナイフは怖い」と感じている方は多いのではないでしょうか。結論から言うと、魚の締め方にはハサミを使うのが初心者にとって最も安全で確実な方法です。ナイフのように刃先で手を切るリスクが低く、エラ切り・脳締め・血抜きの3ステップをハサミ1本で完結できます。

この記事では、魚締め方ハサミの正しい使い方から、刃の素材・サイズ別の選び方、人気5モデルの比較、魚種ごとの締め方のコツまで、初心者が迷わず実践できるように詳しく解説します。

🎣 この記事でわかること

・魚の締め方にハサミが最適な理由とナイフ・氷締めとの違い
・エラ切り→脳締め→血抜きの正しい3ステップ
・1,200円〜3,000円台の価格帯別おすすめ魚締めハサミ5モデル
・魚種別の締め方のコツとやりがちな失敗パターン

目次

魚の締め方にハサミを選ぶべき3つの理由|ナイフや氷締めとの決定的な違い

魚の締め方にハサミを選ぶべき3つの理由|ナイフや氷締めとの決定的な違いの解説画像

ナイフより安全で力が入りやすいのはなぜ?

魚の締め方にハサミを使う最大のメリットは「安全性」です。ナイフは片刃で魚を押し切る構造のため、濡れた手で滑って指を切る事故が起きやすいのに対し、ハサミは2枚の刃で挟み込むため、力の方向が内側に集中し手を切るリスクが大幅に下がります。

また、ハサミはグリップを握り込む動作なので、手が濡れていても力が入りやすい構造になっています。エラの付け根や背骨の硬い部分を切断するとき、ナイフだと手首の角度を調整しながら押し込む必要がありますが、ハサミなら握るだけで切断できるため、初心者でも安定した力で作業できます。

堤防やサーフなど足場が不安定な釣り場では、この安全性の差がさらに大きくなります。片手で魚を押さえながらもう片手でハサミを操作する動作は、ナイフよりも直感的でコントロールしやすいのが特徴です。

ただし、ハサミはナイフに比べて「刺す」動作には向きません。大型魚(ブリやカンパチなど5kg以上)の脳天締めにはナイフやアイスピックが必要になるケースもあるため、ハサミ1本で全魚種をカバーできるわけではない点は覚えておきましょう。

氷締めとの使い分け|鮮度に差が出るのはどの魚から?

氷締め(氷水に入れて仮死状態にする方法)は、アジやサバなど20cm以下の小型魚には手軽で有効な締め方です。しかし、体長25cmを超える魚になると氷締めだけでは締まりきらず、身に血が回って生臭さが残る原因になります。

目安として、体長25cm以上の魚はハサミで血抜き+脳締めを行い、その後氷水で冷やすのがベストな方法です。特にクロダイ・マダイ・シーバスなど白身魚は血抜きの有無で味が大きく変わるため、ハサミでの締めが推奨されます。

サビキ釣りでアジを数十匹釣るような場面では、1匹ずつハサミで締めていると時間がかかりすぎます。こういった場面では氷締めが効率的です。逆に、ルアーフィッシングで狙った1匹を大事に持ち帰るなら、ハサミでの締めを丁寧に行う価値があります。

注意点として、氷締めだけでクーラーに放置すると、氷が溶けて魚が水に浸かり、身がふやける「水没」状態になることがあります。氷締めする場合でもビニール袋に魚を入れるか、氷と魚の間にタオルを挟むなどの工夫が必要です。

キッチンバサミとの違い|釣り専用ハサミが必要な理由

「家にあるキッチンバサミで代用できないの?」と考える方は多いですが、釣り専用の魚締めハサミとキッチンバサミには3つの決定的な違いがあります。

1つ目は「刃の厚さ」です。キッチンバサミの刃厚は一般的に2mm前後ですが、魚締め専用ハサミは3〜4mmの厚刃設計です。エラの付け根や中骨を切断するには、この刃厚の差が効いてきます。薄い刃で硬い部分を切ろうとすると刃が曲がったり欠けたりする原因になります。

2つ目は「素材の耐食性」です。キッチンバサミは真水環境を想定しているため、海水に触れると短期間で錆びます。釣り専用ハサミはオールステンレスやフッ素コーティングで海水への耐食性を確保しています。

3つ目は「先端形状」です。魚締め専用ハサミは先端が細く尖った設計(先鋭形状)や、逆に丸みを帯びた安全設計(先丸形状)など、用途に合わせた先端処理がされています。キッチンバサミの丸い先端ではエラの奥に差し込む作業が難しく、無理に押し込むと魚を潰してしまいます。

メリットデメリット
ナイフより安全に使える
握るだけで力が入る
エラ切り・血抜き・骨切りを1本で対応
初心者でも扱いやすい
5kg以上の大型魚には力不足な場合がある
ナイフより刺す動作に不向き
安価な製品は海水で錆びやすい

魚締め方ハサミの正しい使い方|血抜き・脳締めの3ステップを図解

ステップ1:エラの付け根を切って血管を断つ

魚を締める最初のステップは、エラの付け根にある太い血管を切断することです。魚を横向きに置き、エラ蓋を持ち上げてハサミの先端をエラの付け根(下あご側)に差し込みます。位置はエラと胴体がつながっている「V字」の部分で、ここに太い動脈が通っています。

ハサミを1〜2回しっかり握って切断すると、鮮血がドッと出てきます。この出血が血抜きの始まりです。血の色が鮮やかな赤色であれば、動脈を正しく切断できている証拠です。

エラの付け根を切る際、左右両方切る必要はありません。片側だけ切れば血抜きには十分です。両側切ると頭がグラグラして後の作業がやりにくくなるため、片側だけで止めておくのがコツです。

注意点として、エラ蓋の縁は薄くて鋭いため、素手で持ち上げると指を切ることがあります。フィッシュグリップやタオルで魚を押さえながら作業すると安全です。

ステップ2:延髄を切断して脳締めする方法

血管を切った後、魚が暴れることがあります。これは神経がまだ生きているためで、身に余計なストレスがかかりATP(旨味成分の元)が消費されてしまいます。そこで、ハサミを使って延髄を切断し「脳締め」を行います。

延髄の位置は、目の後ろ側(後頭部)から約1〜2cmの部分です。エラの付け根を切った開口部からハサミの先端を奥に差し込み、目の後方あたりでハサミを握ると、「ガクッ」と魚が一瞬硬直して動きが止まります。これが延髄を切断できたサインです。

脳締めは特にマダイやクロダイなど中型魚以上で効果が大きく、身の弾力や鮮度の持ちが目に見えて変わります。30cm以下のアジやサバでは省略しても味への影響は小さいため、状況に応じて判断しましょう。

先端が尖った先鋭形状のハサミのほうが延髄まで差し込みやすい点は覚えておいてください。先丸タイプのハサミでは奥まで届きにくいことがあります。

⚠️ 注意したいポイント

脳締めのときにハサミを差し込みすぎると、身の部分まで傷つけてしまいます。目の後方1〜2cmが目安です。差し込みすぎて反対側のエラまで貫通してしまうと、可食部にダメージが入ります。特に小型〜中型魚では慎重に操作しましょう。

ステップ3:海水バケツで放血してから氷水で保存する

エラ切り・脳締めが終わったら、海水を入れたバケツに頭を下にして魚を入れ、3〜5分ほど放血させます。海水を使う理由は、真水だと浸透圧の差で身が水を吸い込み、味が落ちるためです。

バケツの水が赤く濁ってきたら放血完了のサインです。放血が終わった魚は、クーラーボックスの氷水(海水+氷)に移します。このとき、魚を直接氷に触れさせると「氷焼け」で身の表面が白く変色することがあるため、ビニール袋や新聞紙で包んでから氷の上に置くのが理想的です。

放血時間が長すぎると、今度は身が水を吸って「水っぽい」仕上がりになります。3〜5分で十分に血は抜けるため、それ以上はバケツに入れたままにしないようにしましょう。

締めた後のクーラーボックス管理で鮮度を保つコツ

せっかくハサミで丁寧に締めても、クーラーボックスの管理が雑だと台無しです。理想的な保存温度は0〜5℃で、氷水の状態をキープするのがベストです。

氷の量の目安は、魚の重量と同じかそれ以上が基本です。30cmのクロダイ1匹(約1kg)なら氷は1kg以上用意しましょう。夏場は氷の溶けるスピードが速いため、ペットボトルを凍らせた「板氷代わり」を追加すると保冷時間が伸びます。

帰宅後はできるだけ早くウロコ・内臓を処理して冷蔵庫に移すのが鮮度を保つポイントです。当日中に食べない場合は、内臓を取った状態でキッチンペーパーに包み、ラップをかけて冷蔵保存すれば翌日でも刺身で食べられる鮮度を維持できます。

注意点として、クーラーボックスの排水栓を開けたまま忘れるケースがあります。溶けた氷水が排水されて保冷効果がなくなるため、釣りを始める前に排水栓が閉まっていることを確認しましょう。

魚締め方ハサミの選び方|刃の素材・サイズ・形状で失敗しない基準

魚締め方ハサミの選び方|刃の素材・サイズ・形状で失敗しない基準の解説画像

刃の素材はステンレス+フッ素加工が鉄板な理由

魚締めハサミの素材選びで最も重要なのは「海水への耐食性」です。結論として、ステンレス+フッ素コーティングの組み合わせが現時点で最もバランスの良い選択肢です。

ステンレスは単体でも錆びにくい素材ですが、海水に含まれる塩化ナトリウムはステンレスの不動態被膜を破壊する力があり、使用後に真水で洗わずに放置すると「もらい錆び」が発生します。フッ素コーティングはこの被膜の上にさらにバリアを張ることで、塩分の浸食を遅らせます。

ダイワの活〆マルチシザーはステンレス刃にフッ素塗装を施しており、海水環境での使用を前提に設計されています。一方、SK11の万能はさみはオールステンレスでフッ素加工なしですが、その分価格が約1,200円と安く、使い捨て感覚で買い替えられるのがメリットです。

カーボン鋼(炭素鋼)のハサミは切れ味が鋭い反面、海水で一気に錆びるためおすすめしません。淡水専用で使うならアリですが、海釣りがメインなら避けたほうが無難です。

サイズは160mm〜200mmで対象魚に合わせるのが正解

魚締めハサミのサイズは全長160mm〜200mmの範囲で、狙う魚のサイズに合わせて選ぶのが基本です。

全長160mm前後のコンパクトサイズは、アジ・メバル・カサゴなど20〜30cmクラスの魚に適しています。シマノのバンノウハサミ CT-524Pはサイズ115×62×8mmとかなりコンパクトで、タックルボックスやライフジャケットのポケットに収まるのが強みです。

全長185〜200mmのフルサイズは、クロダイ・マダイ・シーバス・ハマチなど30〜50cmクラスの中型魚をメインに狙う方向けです。SK11の万能はさみは185mm(SMS-185ST)と200mm(SMS-200ST)の2サイズ展開で、刃厚4mmの厚刃設計のため硬い骨もしっかり切断できます。

「大は小を兼ねる」と考えて大きいサイズを買うと、小型魚には取り回しが悪く、繊細な作業がしにくくなるデメリットがあります。よく釣る魚のサイズ帯に合わせて選びましょう。

💡 知っておくと便利

意外と知られていないことですが、ハサミのサイズ表記は「全長」であり「刃の長さ」ではありません。全長200mmのハサミでも刃渡りは60〜70mm程度です。刃渡りが長いほど太い骨を一発で切れますが、短いほど細かい作業がしやすくなります。購入時はパッケージの「刃渡り」表記もチェックしましょう。

先端形状は先鋭と先丸で用途が変わる

魚締めハサミの先端形状には「先鋭形状」と「先丸形状」の2タイプがあり、それぞれ得意な作業が異なります。

先鋭形状は先端が細く尖っており、エラの奥に差し込んで延髄を切断する「脳締め」作業に適しています。ダイワの活〆マルチシザーSタイプ(160mm)がこの形状で、ピンポイントの作業がしやすい設計です。ただし、先端が鋭い分だけ取り扱い時にケガのリスクがやや高く、カバー付きのケースに収納するのが前提になります。

先丸形状は先端に丸みがあり、安全性を優先した設計です。ダイワの活〆マルチシザーRタイプ(190mm)がこの形状で、エラ切りや骨切りなど「切る」作業には十分な性能を持ちつつ、ポケットに入れても先端で怪我する心配がありません。家族で釣りに行く場面では先丸形状のほうが安心です。

どちらか1本だけ選ぶなら、初心者には先鋭形状をおすすめします。脳締めまでできたほうが魚の鮮度を保てる場面が多く、安全面はカバー付きケースで解決できるためです。

ギザ刃(セレーション)付きならPEラインも切れて一石二鳥

魚締めハサミの中には、刃にギザギザの加工(セレーション)が入っているモデルがあります。ダイワの活〆マルチシザーやシマノのバンノウハサミ CT-524Pがこのタイプで、滑りやすいPEラインをしっかりキャッチして切断できます。

PEラインは通常のハサミでは繊維が逃げて切りにくい素材ですが、セレーション付きなら引っかかりが生まれるため、ラインカッターを別に持ち歩く必要がなくなります。魚締め+ラインカットを1本でまかなえるのは荷物を減らしたい堤防釣りやランガンスタイルで重宝します。

一方、セレーション付きの刃は「研ぎ直し」が難しいというデメリットがあります。通常のストレート刃なら砥石で研ぎ直せますが、ギザ刃は専用のシャープナーが必要で、一般的には買い替えたほうが早いです。

PEラインを使わないエサ釣り中心の方はストレート刃でも問題なく、研ぎ直して長く使いたい方にはむしろストレート刃のほうが経済的です。

おすすめ5モデル|価格帯別に徹底比較【釣りはじめナビ調べ】

製品名 価格帯 全長 素材
SK11 SMS-185ST 約1,200円 185mm オールステンレス
SK11 SMS-200ST 約1,800円 200mm オールステンレス
ダイワ 活〆マルチシザー S 2,000〜3,000円台 160mm ステンレス+フッ素塗装
ささめ針 ヤイバ YSC-1 2,000〜3,000円台 ステンレス厚刃
シマノ CT-524P 1,500〜2,000円台 115mm ステンレス+ギザ刃

SK11 万能はさみ SMS-185ST|コスパ重視ならまずコレ

約1,200円という圧倒的なコストパフォーマンスで、通販サイトでも人気上位に入り続けているのがSK11 万能はさみ SMS-185STです。藤原産業が製造するオールステンレス製で、刃厚4mmの厚刃設計が特徴です。

刃厚4mmあれば、クロダイやハマチなど中型魚のエラの付け根や中骨を問題なく切断できます。オールステンレスのためフッ素コーティングはありませんが、使用後に真水で洗って乾かすだけで錆びの発生を抑えられます。

コスパ重視で「まず1本試してみたい」という初心者に最適なモデルです。消耗品と割り切って、切れ味が落ちたら買い替えるスタイルでも財布に優しい価格帯です。

ただし、全長185mmは30cm以下の小型魚には少し大きく、アジのエラ切りなど繊細な作業にはやや使いにくい面があります。アジングやメバリングがメインの方は、もう少しコンパクトなモデルのほうが取り回しが良いでしょう。

SK11 万能はさみロング SMS-200ST|大型魚対応の頼れる1本

SMS-185STのロングバージョンで、全長200mmのSMS-200STは約1,800円です。刃厚は同じく4mmで、より大きなハマチやサワラなど40〜60cmクラスの魚に対応しやすいサイズ感です。

15mmの全長差は数字だけ見ると小さいですが、刃渡りが伸びるぶん太い骨を一発で切りやすくなり、大型魚の処理効率が上がります。ショアジギングやタイラバなど、中型以上の魚を狙う釣りでは200mmのほうが使い勝手が良いでしょう。

価格差は約600円で、コスパの高さはSMS-185STと同等です。迷ったら185mmと200mmを両方買っても合計3,000円程度で収まるため、魚のサイズ帯で使い分けるのも一つの手です。

デメリットとしては、185mm同様フッ素コーティングがないため、海水に濡れたまま放置すると錆びが出やすい点です。釣行後に必ず真水で洗い流す習慣をつけましょう。

ダイワ 活〆マルチシザー|釣具メーカーの本気が詰まった高機能モデル

ダイワの活〆マルチシザーは、魚を締める・エラを切る・腹を開くという3つの作業を1本で完結できる万能ハサミです。先鋭形状S(160mm)と先丸形状R(190mm)の2タイプ展開で、ステンレス刃にフッ素塗装を施した海水対応設計です。

セレーション入り特殊ギザ刃を採用しており、PEラインのカットも可能です。さらに、オニカサゴやアイゴなど毒魚のトゲやヒレを安全に切断できる刃の強度も持ち合わせています。

釣具メーカーが魚の処理に特化して設計した製品のため、エラの奥への差し込みやすさ、グリップの握りやすさなど細部の作り込みはSK11より一段上です。「道具にこだわりたい」「1本を長く使いたい」という方に向いています。

デメリットは、SK11に比べて価格が2〜3倍になる点です。ただし、フッ素塗装による防錆性能やPEラインカット機能を考えると、別途ラインカッターを買う費用が不要になるため、トータルコストで見れば妥当な差といえます。

ささめ針 ヤイバ魚絞めマルチシザース YSC-1とシマノ CT-524P|用途で選ぶ残り2モデル

ささめ針のヤイバ魚絞めマルチシザース YSC-1は、厚刃のステンレス製で、硬い魚のトゲや骨の切断に強い万能ハサミです。頑丈さに定評があり、「力を入れてもビクともしない安心感」が評価されています。価格はSK11よりやや高めの2,000〜3,000円台ですが、刃の耐久性を求める方には投資する価値があります。

シマノのバンノウハサミ CT-524Pは、サイズ115×62×8mmと今回紹介する5モデルの中で最もコンパクトです。ブルー・ブラック・サンイエローの3色から選べ、ギザ刃でPEラインもカットできます。アジ・メバル・カサゴなど小型魚メインの方や、とにかく携帯性を重視したい方におすすめです。

逆に、CT-524Pはコンパクトゆえに30cm以上の魚の骨を切断する力は不足気味です。大物狙いの釣りには向いていないため、サブのハサミとして持っておくのが賢い使い方です。

Q. 結局どのハサミを買えばいいの?
A. 予算1,500円以下でまず試したいならSK11 SMS-185ST(約1,200円)。PEラインも切りたい・防錆性も欲しい方はダイワ 活〆マルチシザー。小型魚メインでコンパクトさ重視ならシマノ CT-524Pがベストです。

魚の締め方をハサミで実践|魚種別のポイントと注意点

アジ・サバなど小型回遊魚はスピード勝負で締める

アジやサバなど20〜25cmクラスの小型回遊魚をハサミで締める場合は、スピードが最優先です。サビキ釣りで次々と釣れる状況では、1匹に時間をかけるとその間に群れが移動してしまいます。

手順は「エラの付け根を1回切る→海水バケツにポン」の2アクションで完了です。小型魚は脳締めまで行う必要はなく、エラ切りだけでも血抜きは十分に行えます。バケツに3〜5分入れたらクーラーの氷水に移しましょう。

サバは血の量が多く、締めが遅いと身に血が回って生臭さの原因になります。釣れたら30秒以内にエラを切るのが目標です。サバの場合、首をV字に折る「サバ折り」のほうが手っ取り早いという意見もありますが、ハサミでエラの付け根を切るほうが確実に太い血管を断てるため、血抜きの精度は上がります。

ハサミのサイズは全長160mm以下のコンパクトモデルが使いやすく、シマノのCT-524P(115mm)は小型魚の処理に向いています。

クロダイ・マダイなど中型魚は脳締めまでやると味が変わる

30〜45cmクラスのクロダイやマダイは、エラ切り+脳締め+放血の3ステップをフルで行うことで、刺身にしたときの味と食感が格段に良くなります。

中型魚はエラの構造がしっかりしているため、ハサミの先端をエラの付け根に差し込む際にやや力が必要です。刃厚4mmのSK11(185mmまたは200mm)やダイワ活〆マルチシザーなら、握り込むだけでスパッと切断できます。

脳締め後、可能であれば尾の付け根にもハサミで切り込みを入れると、放血効率がさらに上がります。頭側と尾側の2か所から血が抜ける「両端血抜き」は、刺身用に持ち帰る場合に特に有効な方法です。

注意点として、マダイの頭部は骨が硬いため、脳締めの際にハサミの先端が届きにくいことがあります。エラの開口部からではなく、目の後方から直接ハサミの先端を刺すように差し込むとうまくいきます。

シーバス・ハマチなど大型魚はハサミの限界を見極める

50cmを超えるシーバスやハマチクラスになると、ハサミだけで処理できるかどうかの境界線に入ります。エラ切りと血抜きはハサミで問題なく対応できますが、脳締めに関しては魚のサイズが大きくなるほどハサミの先端が延髄まで届きにくくなります。

この場合は、エラ切りと血抜きをハサミで行い、脳締めはアイスピックや締めナイフで補助する「併用スタイル」が現実的です。ハサミ1本主義にこだわるよりも、道具の得意分野を活かす使い分けが合理的です。

SK11 SMS-200ST(全長200mm)はこのサイズ帯でもエラ切りに使える刃厚4mmの厚刃設計ですが、それでも60cmを超えるブリクラスになるとハサミでは力不足です。大型青物を狙うショアジギングやオフショアジギングでは、ナイフを併用する前提で考えましょう。

⚠️ 注意したいポイント

毒魚(オニカサゴ、アイゴ、ゴンズイなど)を締める際は、まず毒トゲをハサミで切断してから作業に入りましょう。ダイワの活〆マルチシザーは毒魚のトゲ切断にも対応しています。素手で毒魚を掴むのは絶対に避け、フィッシュグリップで固定してから処理してください。

メンテナンス術|錆びさせず長く使う3つの習慣

釣行後の真水洗い→乾燥が最も大切な理由

魚締めハサミを長持ちさせる最大のポイントは、釣行後にすぐ真水で洗って乾かすことです。ステンレスは「錆びにくい」素材ですが「絶対に錆びない」わけではなく、海水(塩分濃度約3.5%)が付着したまま放置すると、数日で点錆びが発生し始めます。

帰宅後にやるべきことは3ステップだけです。①ぬるま湯で海水と魚の脂を洗い流す。②食器用洗剤をつけて刃の隙間まで洗う。③タオルで水気を拭き取り、風通しの良い場所で自然乾燥。この3ステップを習慣にするだけで、ハサミの寿命は格段に延びます。

釣り場で簡易的に洗っておくのも効果的です。ペットボトルに真水を持参して、締め作業後にサッと流しておけば、帰宅まで数時間かかっても塩分のダメージを軽減できます。

注意点として、食洗機での洗浄は避けましょう。食洗機の高温乾燥でグリップの樹脂部分が変形したり、他の食器との接触で刃が欠けたりする原因になります。

刃の切れ味が落ちたときのセルフメンテナンス方法

ハサミの切れ味が落ちてきたと感じたら、まず刃の表面を確認しましょう。刃こぼれがなく、単に切れ味が鈍くなっただけなら、刃の内側(2枚の刃が合わさる面)に付着した汚れや酸化被膜が原因であることが多いです。

ストレート刃のハサミなら、1000番程度の砥石で刃の外側を軽くなでるように研ぐと切れ味が回復します。角度は刃のもともとの角度に合わせて15〜20度が目安です。力を入れすぎると刃が薄くなりすぎて強度が落ちるため、3〜5回なでる程度で十分です。

セレーション(ギザ刃)付きのハサミは砥石では研げません。ダイヤモンドシャープナーの丸棒タイプを使ってギザの谷間を1つずつ研ぐ方法がありますが、手間を考えると買い替えたほうが早いのが正直なところです。SK11なら約1,200円で新品に交換できるため、研ぎ直しのコスパとの比較で判断しましょう。

いずれにしても、研ぎ直しは年に1〜2回程度で十分です。月1〜2回の釣行頻度なら、1年以上は切れ味を維持できるモデルがほとんどです。

保管場所と収納方法|刃を守る工夫で長持ちさせる

メンテナンスと同じくらい重要なのが保管方法です。釣行後に洗って乾かしたハサミを、タックルボックスにそのまま放り込むのはNGです。他の金属パーツと接触して「もらい錆び」が発生したり、刃先がぶつかって欠けたりします。

理想的な保管方法は、刃先にカバーをつけた状態で専用ポーチやケースに入れることです。100円ショップで売っているカッターナイフ用のキャップが、ハサミの先端カバーとして流用できます。

長期間使わない場合は、食用油(サラダ油やオリーブオイル)を薄く塗っておくと、酸化による錆びを防ぐ効果があります。シリコンスプレーでも代用可能ですが、次回使用前に必ず洗い流してください。

車のトランクに入れっぱなしにするのも避けましょう。夏場の車内は温度60℃以上に達し、結露が発生して錆びの原因になります。釣りから帰ったら車から降ろして室内で保管するのが基本です。

💡 知っておくと便利

ハサミの支点(ネジ部分)が緩んで刃のかみ合わせが悪くなったときは、ネジを締め直すだけで切れ味が復活することがあります。プラスドライバー1本で調整できるので、砥石を出す前にまずネジの緩みを確認してみましょう。

やりがちな失敗3パターン|ハサミがあっても要注意

失敗①:エラの位置を間違えて血抜きが不完全になるケース

ハサミでの締めで最も多い失敗が、「エラの付け根」の位置を間違えることです。正しい位置はエラと胴体がつながるV字の根元ですが、初心者はエラのヒダ(赤い部分)そのものを切ってしまうケースがあります。

エラのヒダを切っても出血はしますが、太い動脈を断っていないため血抜きが不完全になります。結果として身に血が残り、刺身にしたときに生臭さが出てしまいます。目安として、切った瞬間に「ドッ」と鮮血が噴き出すくらいの出血があれば正しい位置を切れています。ジワジワとしか出てこない場合は位置がずれている可能性があるため、もう少し奥の付け根側を切り直しましょう。

対策としては、最初の1〜2匹は焦らずエラ蓋をしっかり開いて、骨と肉がつながっている接合部を目視で確認してから切ることです。慣れてくると、手の感覚だけで正しい位置にハサミを入れられるようになります。

失敗②:締めたのに氷を入れ忘れてクーラーが保冷できていない

ハサミで丁寧に締めて血抜きまで完璧にやったのに、クーラーボックスに十分な氷が入っていなかったという失敗パターンです。朝の段階では氷があっても、昼過ぎには溶けてなくなっていた、というケースは意外と多いです。

特に夏場(6〜9月)は、ペットボトル氷1本程度では半日持ちません。30Lのクーラーボックスなら、板氷1枚+ペットボトル氷2〜3本が目安です。コンビニの板氷は1枚300円前後で買えるため、釣り場に向かう途中で追加購入しておくと安心です。

氷が足りないかどうかの簡易チェック方法として、クーラーの蓋を開けたときに「冷気がモワッと上がってこない」なら保冷力が不足しています。こまめに確認して、氷を追加するか早めに帰宅するかの判断をしましょう。

失敗③:安いハサミを海水で使い続けて1回で錆びだらけにした

「100円ショップのハサミでいいや」と安易に選んだ結果、1回の釣行で刃が錆びだらけになったという失敗です。100円ショップのハサミは鉄製やメッキ仕上げのものが多く、海水への耐食性がほぼありません。

錆びたハサミで魚を切ると、錆びの成分が身に付着して衛生面でも問題があります。また、錆びが進行すると刃のかみ合わせが悪くなり、切れ味が急激に落ちて力で無理に切ろうとする→手が滑って怪我、という悪循環に陥ります。

対策は明確で、最低でもオールステンレス製のハサミを選ぶことです。SK11 SMS-185STなら約1,200円で、100円ショップとの価格差はたった1,100円です。この差で安全性と衛生面が確保できると考えれば、釣り道具の中では最もコスパの高い投資といえます。

🎣 押さえておきたいポイント

魚の締め方で失敗する原因の多くは「道具のケチり」と「手順の省略」に集約されます。約1,200円のステンレスハサミを1本用意して、エラ切り→脳締め→放血→氷水保存の手順を省略せずに行えば、初心者でも釣った魚を刺身で食べられるレベルの鮮度で持ち帰れます。

まとめ|魚締め方ハサミで釣った魚をもっと美味しく持ち帰ろう

魚の締め方にハサミを使うのは、初心者にとって最も安全で確実な選択です。ナイフのように手を切るリスクが低く、握り込むだけで力が入るため、釣り場での作業がスムーズになります。エラ切り→脳締め→放血→氷水保存の4ステップを覚えれば、釣った魚の鮮度を自宅まで高いレベルで保つことができます。

この記事のポイントをまとめます。

  • 魚の締め方にはハサミが安全で初心者向き。ナイフより手を切るリスクが低く、力が入りやすい
  • 体長25cm以上の魚はハサミでの血抜き+脳締めが鮮度を保つカギ。氷締めだけでは不十分
  • ハサミ選びのポイントは「ステンレス素材」「刃厚3〜4mm」「全長160〜200mm」の3つ
  • コスパ重視ならSK11 SMS-185ST(約1,200円)、機能性重視ならダイワ 活〆マルチシザーがおすすめ
  • エラの付け根のV字部分を正しく切断することが血抜きの成否を分ける
  • 釣行後の真水洗い→乾燥を習慣にするだけで、ハサミの寿命は大幅に延びる
  • 100円ショップのハサミは海水で即錆びるため、最低でもオールステンレス製を選ぶこと

最初の一歩としておすすめなのは、約1,200円のSK11 万能はさみ SMS-185STを1本購入して、次の釣行で実際に使ってみることです。1匹目は手間取るかもしれませんが、3匹も締めればコツがわかってきます。ハサミで締めた魚を自宅で刺身にして食べたとき、スーパーの刺身とは明らかに違う鮮度と味わいに気づくはずです。釣りの楽しみが「釣る」だけでなく「美味しく食べる」にまで広がると、次の釣行がもっと待ち遠しくなりますよ。

※料金・仕様などの最新情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

ヘラブナ釣り・管理釣り場・釣り堀を中心に、初心者や家族でも安心して楽しめる釣り情報をわかりやすく紹介しています。道具の選び方、釣り場でのマナー、子供連れの注意点まで、はじめての釣りをやさしくサポートします。

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