釣りバックパックの選び方は容量と防水性の2軸だけ|予算別おすすめモデルと活用術

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「釣りに行くとき、荷物が多くて手がふさがる…」「タックルボックスと竿を持ちながら移動するのが大変」──そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。結論から言うと、釣り専用のバックパックを1つ持つだけで、移動のストレスは大幅に減ります。両手が空くから足場の悪いポイントでも安全に歩けるし、ロッドホルダーやプライヤーホルダーなど釣り特有の収納が備わっているから、普通のリュックとは使い勝手がまるで違います。

この記事では、釣りバックパックの選び方から容量別のおすすめモデル、パッキングのコツ、メンテナンス方法まで丸ごと解説します。予算5,000円台のエントリーモデルから本格派まで、あなたの釣りスタイルに合った1つが見つかるはずです。

🎣 この記事でわかること

・釣りバックパックと普通のリュックの決定的な3つの違い
・容量15L・25L・30Lの使い分けと、自分に合うサイズの見極め方
・予算5,000円台〜のおすすめモデルとスペック比較
・管理釣り場と野釣りで変わるパッキング術とメンテナンス方法

目次

釣りバックパックが普通のリュックより釣りに向いている理由|決定的な3つの違い

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ロッドホルダーがあるから竿を手で持たなくていい

釣りバックパック最大の特徴は、サイドや背面にロッドホルダーが装備されている点です。これがあるだけで、移動時に竿を手で持つ必要がなくなり、両手が完全にフリーになります。たとえばダイワのHGバックパック27(C)には専用のロッドホルダーに加えてプライヤーホルダーも装備されており、仕掛けの調整をしたいときにサッと工具を取り出せます。

管理釣り場では駐車場から釣り座まで数百メートル歩くことも珍しくありません。竿・タックルボックス・エサ箱・クーラーバッグを全部手で持って歩くと転倒リスクが上がります。ロッドホルダー付きのバックパックなら、竿はバッグに差して、残りの荷物も背中にまとめられるため、雨の日や足場の悪い堤防でも安心です。ただし、振り出し竿でないとホルダーに入らないモデルもあるので、自分の竿の仕舞寸法を事前に確認しておきましょう。

防水・撥水素材だから突然の雨でも中身が濡れない

釣り場は海辺や川沿いなど、水しぶきや突然の雨にさらされやすい場所です。普通のリュックに使われる一般的なポリエステル生地では、雨が染み込んでスマホや財布が水浸しになるリスクがあります。釣り専用バックパックは600Dポリエステルオックスフォードに表面PVCコーティングを施した素材や、ターポリン素材など防水性の高い生地が採用されています。

さらに、ダイワのHGバックパック27(C)のようにボトム部分のジッパー付きポケットにレインカバーが内蔵されているモデルなら、大雨でもワンアクションでバッグ全体を覆えます。登山用リュックにも防水仕様のものはありますが、釣り用はファスナーの止水処理やポケット配置が「釣りの動作」に合わせて設計されている点が違います。注意点として、完全防水ではなく「撥水」レベルのモデルもあるので、購入時にスペック表記を確認してください。

ポケット配置が釣り動作に最適化されている

普通のリュックはメイン収納が1〜2気室のシンプル構造ですが、釣りバックパックはフロントポケット・サイドポケット・インナー仕切りなど細かく区画が分かれています。たとえば小物ケース用のメッシュポケット、ペットボトル専用のサイドポケット、ハサミやプライヤーをすぐ取り出せるツールホルダーなど、釣りの動作を想定した配置になっています。

ダイワのSpectraバックパック(A)では、ショルダーベルトにDリングが装備されており、フィッシュグリップやランディングネットをカラビナでぶら下げることも可能です。また、サイドコンプレッションテープでコンパクトロッドを外付けできる設計もポイントです。ただし、ポケットが多すぎると「どこに何を入れたか忘れる」問題も起きるので、最初のうちは入れる場所を固定するクセをつけるのがおすすめです。

釣りバックパックのメリット釣りバックパックのデメリット
ロッドホルダーで両手がフリーになる
防水・撥水素材で雨や水しぶきに強い
ツールホルダーやDリングで小物へ即アクセス
普通のリュックより価格が高い(5,000〜20,000円)
釣り専用設計のため普段使いしにくいモデルも
容量が大きいと背中が蒸れやすい

釣りバックパックの容量は3サイズから選ぶ|15L・25L・30Lの使い分け

15〜20Lは管理釣り場や半日釣行にちょうどいい

管理釣り場やヘラブナの管理池で半日ほど釣りをするなら、容量15〜20Lのコンパクトサイズで十分です。リトルプレゼンツの防水バックパックS 20(B-25)は容量20Lで、サイドにロッドホルダーも装備されたコンパクトモデルの代表格です。タックルボックス1個・エサ箱・飲み物・レインウェアを入れてもまだ余裕があります。

このサイズの良さは、背負ったまま釣りができるくらい軽くてコンパクトな点です。管理釣り場では釣り座の横にバッグを置くスペースが限られていることもあるので、大きすぎないサイズはマナー面でも好印象です。一方で、お弁当やクーラーバッグも一緒に持って行きたい場合は容量が足りなくなるので、別途手提げ袋が必要になるケースがあります。家族で行くときは荷物が増えがちなので、ファミリー釣行メインの方は次の25Lクラスを検討してください。

25〜27Lは1日釣行の万能サイズ

朝から夕方まで1日がかりで釣りをするなら、25〜27Lが過不足ないサイズです。ダイワのHGバックパック27(C)は容量27Lで、立体ショルダーハーネスとウエストハーネスにより長時間背負っても肩や腰への負担を分散できます。タックルボックス2個・エサ・飲み物・お弁当・レインウェア・替えのTシャツまで余裕で収まります。

このサイズ帯は「ヘラブナ釣り」「バス釣りのオカッパリ」「堤防釣り」など幅広い釣りスタイルに対応できる万能サイズです。初めて釣りバックパックを買う方にはこの容量帯がもっともおすすめです。ただし、27Lクラスになると中身をパンパンに詰めると重量が5〜6kgになることもあるので、ウエストベルト付きのモデルを選ぶのが長時間の快適さを保つコツです。

30L以上は遠征・宿泊釣行向けの大容量モデル

泊まりがけの釣り遠征や、荷物が多い磯釣りには30L以上の大容量モデルが必要です。ダイワのSpectraバックパック(A)は30Lの大容量モデルで、着替え・防寒着・食料まで1つにまとめられます。遠征時の移動では電車やバスを使うケースもあり、両手が空くバックパックスタイルは移動手段を選ばない利点があります。

ただし、管理釣り場のような整備された場所で30L以上を持って行くと、大きすぎて取り回しが悪くなります。背負ったまま振り返ったときに周囲の人にぶつかったり、置き場所に困ったりするので、普段の釣りには向きません。遠征メインの方や「1つのバッグで全部済ませたい」という方以外は、25L前後を選ぶ方が使い勝手は良いです。

💡 知っておくと便利

バックパックの容量選びで迷ったら「自分の釣り道具を全部並べて体積を測る」のが確実です。普段持っていくタックルボックス・エサ箱・飲み物・レインウェアを段ボール箱に入れて、その箱のサイズ(縦×横×高さ)を計算すれば必要な容量がわかります。計算結果に+5Lの余裕を持たせれば、季節ごとに荷物が増えても対応できます。

選ぶときに見るべき5つの機能|ロッドホルダーだけじゃない

釣りバックパックを選ぶときに見るべき5つの機能|ロッドホルダーだけじゃないの解説画像

ロッドホルダーの本数と対応する竿の仕舞寸法をチェック

ロッドホルダーは釣りバックパック選びの最重要ポイントですが、「ホルダーがある」だけで安心してはいけません。確認すべきはホルダーの本数と、対応する仕舞寸法です。ホルダーが1本分しかないモデルと、2〜3本差せるモデルでは使い勝手がまったく変わります。ヘラブナ釣りで竿を2本持って行く方は、2本以上対応のモデルを選びましょう。

また、振り出し竿の仕舞寸法は9尺(約2.7m)で約70cm、12尺(約3.6m)で約85cmが一般的です。ホルダーの深さが浅いと竿が固定されず、歩行中に抜け落ちるリスクがあります。購入前に自分の竿の仕舞寸法を測り、ホルダーの深さと比較してください。ダイワのタックルリュック(A)のように大口径ロッドスタンドが付いているモデルなら、太めの竿ケースごと差し込めるので便利です。

背面パッドとショルダーストラップの通気性は夏場の快適さを左右する

釣りは夏場に行く機会が多く、背中が蒸れると集中力が落ちます。背面パッドにメッシュ素材を使っているか、ショルダーストラップに通気孔があるかは必ず確認してください。アブガルシアのワンショルダーバッグ3は、体に当たる面にPVCメッシュ素材を採用しており、通気性とズレ防止を両立しています。

さらに重要なのがチェストストラップ(胸ベルト)とウエストベルトです。この2つがあると荷重が肩だけに集中せず、腰と胸に分散されるため長時間でも疲れにくくなります。ダイワのSpectraバックパック(A)は可動式チェストストラップを装備しており、体型に合わせて位置を調整できます。チェストストラップがないモデルだと、歩いているうちにショルダーベルトがずり落ちてくるので、特に小柄な方は必須の機能です。

防水レベルは「撥水」と「完全防水」で大きく違う

釣りバックパックの防水性能には「撥水」と「完全防水」の2段階があります。撥水は生地表面で水をはじく処理で、小雨や水しぶき程度なら対応できますが、大雨では染み込みます。完全防水はシームシーリング(縫い目の防水処理)まで施されたモデルで、土砂降りでも中身を守れます。

管理釣り場や堤防での釣りなら撥水レベルでも十分ですが、渓流釣りや磯釣りなど水をかぶるリスクが高い場面では完全防水モデルが安心です。価格差は3,000〜5,000円ほどあるので、自分の釣りスタイルに合わせて選びましょう。中間の選択肢として、撥水バッグ+防水のスタッフサック(中に入れる防水袋)を組み合わせる方法もあります。スマホや財布だけスタッフサックに入れておけば、バッグ自体は撥水でも貴重品は守れます。

⚠️ 注意したいポイント

「防水」と書いてあっても、ファスナー部分から浸水するモデルは少なくありません。止水ファスナー(裏側にテープが貼られたファスナー)が使われているかどうかを必ず確認してください。止水ファスナーでない場合は、ファスナー部分にシリコンスプレーを塗布することで撥水性を補えます。

2way・3way仕様は移動手段に合わせて形を変えられる

釣りバックパックの中には、リュック・ショルダー・手提げと形を変えられる2way・3way仕様のモデルがあります。ダイワのタックルリュック(A)はショルダーベルトの付け位置を変更するとハンドルタイプとしても使える2way仕様です。電車で釣り場に向かう場合、車内ではハンドルタイプにして足元に置き、釣り場ではリュックスタイルに切り替えると便利です。

ただし、2way・3way仕様はベルトの接続金具が増えるぶん重量が50〜100g増えます。車移動がメインの方はリュック単機能のモデルの方がシンプルで軽く、壊れるパーツも少ないです。自分の移動手段を基準に選びましょう。電車釣行が多い方には2way以上が向いており、車移動オンリーの方はリュック専用でOKです。

予算別・釣りバックパックのおすすめモデル|5,000円台から始められる

5,000円以下で買えるエントリーモデル|アブガルシア ワンショルダーバッグ3

まず試してみたいなら、アブガルシアのワンショルダーバッグ3がメーカー希望価格5,300円(実売価格は約4,300円前後)で手が届きやすいモデルです。容量は約6.5Lとコンパクトですが、サイズは高さ24cm×幅27cm×奥行10cmで、小型のタックルケース・ペンチ・ハサミ・スマホ・財布は収まります。素材は600Dポリエステルオックスフォードに表面PVCコーティングが施されており、撥水性があります。

Amazonでは4.4の高評価(2,600件以上のレビュー)を獲得しており、ショルダーパッドは厚手クッション入りで体へのフィット感も良好です。ワンショルダー(斜めがけ)タイプなので、ルアーフィッシングや堤防のちょい釣りなど「荷物少なめ・機動力重視」のスタイルに向いています。ただし容量6.5Lなので、ヘラブナ釣りのようにエサ箱や仕掛け巻きを複数持っていく釣りでは小さすぎます。あくまでライト釣行用と割り切りましょう。

5,000〜15,000円のミドルレンジ|ダイワ HGバックパック27(C)が万能

本格的に釣りバックパックを使いたいなら、ダイワのHGバックパック27(C)がミドルレンジの代表格です。容量27Lでロッドホルダー・プライヤーホルダー完備、立体ショルダーハーネスとウエストハーネスで長時間の使用も快適です。ボトム部分にレインカバーが内蔵されているので、急な雨でもバッグを開けずにカバーを引き出せます。

登山用バッグを参考に開発されたモデルだけあって、背面の通気性や荷重分散の設計は一般的な釣りバッグとは一線を画します。ヘラブナ釣り・バス釣り・堤防釣りなどジャンルを問わず使えるので、「1つだけ買うならこれ」と言える万能モデルです。デメリットは27Lの容量がゆえに、中身が少ないとバッグの形が崩れやすい点です。荷物が少ない日はコンプレッションベルトで容量を絞って使いましょう。

15,000円以上のハイエンド|ダイワ Spectraバックパック(A)30L

遠征や宿泊釣行が多い方には、ダイワのSpectraバックパック(A)30Lが候補になります。30Lの大容量に加え、ショルダーベルトの可動式チェストストラップ・Dリング・サイドコンプレッションテープ・大型サイドポケットと機能が充実しています。着替え・防寒着・食料までこれ1つに収まるので、荷物の多い磯釣りや1泊2日の遠征に向いています。

同シリーズには18Lのコンパクトモデルもあり、こちらはタウンユースも想定した設計です。釣りに行かない日は普段使いのリュックとしても使いたいなら18Lモデルも選択肢に入ります。ハイエンドモデルは縫製や素材のクオリティが高く、3〜5年と長く使えるので、年間の釣行回数が多い方ほどコスパが良くなります。逆に年に数回しか釣りに行かないなら、ミドルレンジで十分です。

比較項目 アブガルシア
ワンショルダーバッグ3
ダイワ
HGバックパック27(C)
ダイワ
Spectraバックパック(A)
容量 約6.5L 27L 30L / 18L
ロッドホルダー なし あり サイド外付け対応
防水性 撥水(PVCコーティング) 撥水+レインカバー内蔵 撥水
ウエストベルト なし あり あり(可動式チェストストラップ)
価格帯 約4,300〜5,300円 10,000〜15,000円前後 15,000円以上
おすすめの人 ライト釣行・堤防
ちょい釣り派
1日釣行・初めての
釣りバックパック
遠征・宿泊釣行
荷物が多い方

※釣りはじめナビ調べ(2026年5月時点)。価格は販売店により変動します。

中身を公開|管理釣り場と野釣りで変わるパッキング術

管理釣り場のパッキング例|荷物は最小限で身軽に

管理釣り場では受付で竿やエサをレンタルできる施設も多いため、自前の道具は最小限で済みます。20Lクラスのバックパックに入れるのは、タックルボックス(仕掛け・ハリス・ハリ・ウキ)・エサ箱1個・飲み物500ml・タオル2枚・日焼け止め・帽子程度です。レインウェアは折りたたんでバッグの底に入れておきましょう。

パッキングのコツは「使う頻度が高いものを上に、使用頻度が低いものを下に」配置することです。仕掛けやエサはメイン気室の上部かフロントポケットに、レインウェアは底に入れておけば取り出しやすさと収納効率を両立できます。管理釣り場は売店があるので、飲み物や軽食は現地調達するのも荷物を減らすコツです。ただし山間部の管理釣り場は売店が充実していないこともあるので、事前に施設情報を確認してください。

野釣り(川・湖)のパッキング例|安全装備も忘れずに

野釣りでは近くにコンビニや売店がないことが多く、飲食物・安全装備を含めて全部自分で持っていく必要があります。27Lクラスのバックパックに入れるのは、タックルボックス・エサ箱2個・飲み物1L・お弁当・レインウェア・替えのTシャツ・タオル3枚・ヘッドライト・救急セット(絆創膏・消毒液)・虫除けスプレーです。

野釣りで特に忘れがちなのがヘッドライトです。夕マズメ(日没前後)まで粘ると帰り道が真っ暗になります。スマホのライトでは足元が見えにくく、川辺の岩場で転倒するリスクがあるので、100g程度のコンパクトなヘッドライトは必ず入れておきましょう。また、野釣りではゴミ袋を2〜3枚入れておくのもマナーです。自分のゴミだけでなく、釣り場に落ちているゴミも拾って帰ると、次に来る釣り人も気持ちよく釣りができます。

堤防釣りのパッキング例|ファミリーなら子供用アイテムもプラス

堤防釣りはファミリーで行くケースが多く、子供の着替え・おやつ・日焼け止めなど釣り道具以外の荷物が増えます。25〜27Lクラスのバックパック1つに釣り道具をまとめ、子供のアイテムは別のトートバッグやクーラーバッグに入れるのが現実的です。全部を1つのバッグに詰め込むと取り出すたびに中身がぐちゃぐちゃになります。

堤防釣りでは柵のない場所も多いため、子供用のライフジャケットは必ず持参してください。バックパックの外側にカラビナで取り付けるか、別途手持ちで運びます。また、堤防はコンクリートで照り返しが強いので、大人用の日焼け対策(長袖ラッシュガード・ネックゲイター)もバッグに入れておくと安心です。飲み物は大人と子供合わせて2L以上を目安に持っていくのがおすすめです。

🎣 パッキングの黄金ルール

バックパックの中身は「使用頻度順」に上から配置するのが鉄則です。仕掛け・エサ→飲み物・タオル→レインウェア・替え着の順に入れましょう。また、濡れたものと乾いたものは必ずビニール袋で分けること。帰りの車で魚臭いバッグを背負う羽目になります。

長持ちさせるメンテナンス|帰宅後10分の手入れ

海釣りの後は真水で塩分を洗い流す|放置すると金具が錆びる

海釣りの後にそのままバッグを放置すると、ファスナーやDリングなどの金属パーツに塩分が付着して錆びます。帰宅したらまずバッグの中身を全部出し、外側を水道水で軽くすすいでください。ファスナー部分は歯ブラシで塩の結晶を落とすと滑りが悪くなるのを防げます。洗った後は直射日光を避けて陰干ししましょう。

金具の錆びは見た目だけの問題ではなく、ファスナーが開閉できなくなったり、Dリングが折れてランディングネットを落としたりする原因になります。特にチャック(ファスナー)はバッグの寿命を左右するパーツで、塩で固まると修理が難しいので予防が大切です。淡水の釣りでも泥や砂がファスナーに詰まることがあるので、帰宅後に軽くブラッシングする習慣をつけておくとバッグが長持ちします。

撥水スプレーは3〜5回の釣行ごとに再塗布する

撥水加工は使っているうちに徐々に効果が落ちていきます。目安として3〜5回の釣行ごとに市販のフッ素系撥水スプレーを再塗布すると、新品時に近い撥水性を維持できます。塗布前にバッグ表面の汚れを落としてから、30cmほど離してまんべんなくスプレーし、完全に乾燥させてから使います。

シリコン系とフッ素系の2種類がありますが、釣りバックパックにはフッ素系をおすすめします。シリコン系は撥水力が高い反面、生地表面にシリコン膜ができて通気性が落ちます。背面パッドにかかると蒸れの原因になるので、フッ素系の方が釣りバッグ向きです。価格は1,000〜1,500円程度で、1本あれば10回以上使えるので経済的です。

シーズンオフの保管は形を整えてから|型崩れを防ぐ3つのコツ

冬場など釣りに行かない期間が続くと、バッグがぺちゃんこに潰れて型崩れします。保管時は丸めた新聞紙やタオルをバッグの中に詰めて形を維持してください。ファスナーは全開にしておくと湿気がこもりにくくなります。保管場所はクローゼットの上段など、湿気が少なく直射日光が当たらない場所がベストです。

やってはいけないのは、ビニール袋に入れて密閉保管することです。湿気がこもってカビが生えたり、PVCコーティングが加水分解(ベタつき)を起こしたりします。通気性のある不織布の収納袋か、何にも入れずにそのまま置いておく方がバッグの寿命は延びます。また、防虫剤(ナフタリン系)はコーティングを傷める可能性があるので使わないでください。

⚠️ 注意したいポイント

洗濯機でバックパックを洗うのはNGです。撥水コーティングが剥がれ、背面パッドの形が崩れ、ファスナーの噛み合わせがズレます。汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めた水でタオル拭きし、すすぎは水道水のシャワーで流す程度にとどめてください。

意外と知られていない釣りバックパックの活用術|釣り以外にも使える場面

実はキャンプやハイキングとの相性が良い|アウトドア兼用で元が取れる

釣りバックパックは防水性・耐久性・収納力を兼ね備えているため、キャンプやハイキングでもそのまま使えます。特に25〜30Lクラスのモデルはデイキャンプにちょうどいいサイズで、バーベキューの道具や食材を入れて持ち運べます。ダイワのエメラルダス タクティカル バックパックのように簡易保冷庫が内蔵されたモデルなら、保冷剤を入れておくだけで半日程度の保冷が可能で、クーラーバッグを別途持っていく手間が省けます。

「釣り専用」と聞くと使用シーンが限られる印象がありますが、ロッドホルダーに傘を差したり、Dリングにカラビナで帽子やサングラスケースを吊るしたりと、日常でも応用が効きます。ただし、釣りで使った後に魚やエサの臭いが残っていると、キャンプで食材を入れたときに臭い移りする可能性があります。兼用する場合は釣行後のメンテナンスを丁寧に行い、消臭スプレーで臭いを取ってから使いましょう。

意外と知られていないけれど「ショルダーバッグ+バックパック」の2個持ちが最強

釣りバックパック1つで全部の荷物をまかなおうとすると、どうしても「容量が足りない」か「大きすぎて取り回しが悪い」のどちらかに偏ります。上級者の間では、バックパック(20〜27L)にメインの荷物を入れ、アブガルシアのワンショルダーバッグ3のようなコンパクトバッグ(約6.5L)をサブとして斜めがけする2個持ちが定番になっています。

バックパックにはタックルボックス・エサ・飲み物・レインウェアなど「頻繁に出し入れしないもの」を入れ、ショルダーバッグにはハサミ・プライヤー・スマホ・ライン・予備のハリなど「すぐ使うもの」を入れます。こうすると釣りの最中にバックパックを下ろさなくてもショルダーバッグだけでほとんどの作業が完結します。価格もアブガルシアのワンショルダーバッグ3なら約4,300円で追加できるので、コスパの高い投資です。

通勤リュックとの兼用はおすすめしない|その理由は「臭い」と「見た目」

「釣りバックパックを通勤にも使えば一石二鳥」と考える方もいますが、正直おすすめしません。理由は2つあります。1つ目は臭いの問題です。どんなにメンテナンスしても、エサや魚を扱った後のバッグには微かな臭いが残ります。満員電車で周囲に魚臭を振りまくのは避けたいところです。

2つ目は見た目です。ロッドホルダーやDリングが外側についた釣りバックパックは、ビジネスシーンでは浮きます。ダイワのSpectraバックパック(A)18Lモデルのようにタウンユースも想定したデザインのものはありますが、それでもスーツとの相性は良くありません。釣りは釣り用、通勤は通勤用と分けるのが結局はストレスフリーです。どうしても兼用したいなら、ダイワのエメラルダス タクティカル バックパックのように「釣りっぽくない」デザインのモデルを選ぶのが妥協点です。

💡 知っておくと便利

釣りバックパックを選ぶとき、意外と見落とされるのが「背面の長さ(バックレングス)」です。身長170cm以上の方は背面長45cm以上のモデル、160cm以下の方は背面長40cm以下のモデルを選ぶと背中にフィットしやすくなります。店頭で試着できるなら、荷物を入れた状態で5分ほど背負って歩いてみるのがベストな選び方です。

よくある質問|普通のリュックじゃダメ?

普通のリュックで釣りに行くのはダメ?

ダメではありませんが、不便さを感じる場面が多くなります。普通のリュックには竿を固定するロッドホルダーがないため、竿を手で持ったまま移動することになります。また、撥水加工がされていないモデルがほとんどなので、雨や水しぶきで中身が濡れるリスクがあります。

「まずは普通のリュックで試して、釣りにハマったら専用バックパックに買い替える」という段階を踏むのはアリです。ただし、その場合は濡れて困るもの(スマホ・財布)をジッパー付きビニール袋に入れておくなどの工夫が必要です。年に3回以上釣りに行くなら、最初から釣り用を買った方がトータルのコストは安く済みます。普通のリュックが雨で1回ダメになると買い替え費用がかかるからです。

リュックタイプとショルダータイプ、初心者はどっちを選ぶべき?

荷物の量で決めましょう。タックルボックス・エサ・飲み物を持って1日釣りをするなら20L以上のリュックタイプが必要です。ルアー数個とプライヤーだけ持ってサクッと釣りに行くなら、アブガルシアのワンショルダーバッグ3のような6〜10Lのショルダータイプで十分です。

体への負担で言えば、リュックタイプは両肩に荷重が分散するので長時間でも疲れにくいのが利点です。ショルダータイプは片方の肩に荷重が集中するため、重い荷物を長時間背負うと肩が凝ります。ただし、ショルダータイプは体の前にバッグを回せるのでルアー交換や仕掛け変更がしやすいメリットがあります。「荷物が多い=リュック」「荷物が少ない=ショルダー」というシンプルな基準で選べば失敗しません。

釣りバックパックに竿を入れたまま電車に乗っても大丈夫?

ロッドホルダーに竿を差したまま電車に乗ること自体は禁止されていませんが、周囲への配慮は必要です。仕舞寸法70cm以上の竿はホルダーから大きくはみ出すため、満員電車では他の乗客にぶつかる可能性があります。竿は竿ケースに入れて手で持つか、仕舞寸法の短いコンパクトロッドを選ぶのがマナーです。

JR各社の手回り品規定では、長さ2m以内・重量30kg以内の荷物は無料で持ち込み可能です(専用のケースに入れることが条件)。仕舞寸法50〜60cmの振り出し竿なら、バックパックのロッドホルダーに差したままでも他の乗客の邪魔になりにくいサイズです。電車釣行が多い方は、竿を買う段階で仕舞寸法を意識して選ぶと移動がラクになります。

Q. 釣りバックパックは洗濯機で洗える?
A. 洗濯機はNGです。撥水コーティングが剥がれ、背面パッドが変形し、ファスナーの噛み合わせがズレる原因になります。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた水にタオルを浸して拭き取り、水道水のシャワーですすいでください。洗った後は形を整えて陰干しすれば、生地を傷めずに清潔さを保てます。

まとめ|釣りバックパックは容量と防水性で選べば失敗しない

釣りバックパックは、ロッドホルダー・防水素材・釣り動作に合わせたポケット配置という3つの点で、普通のリュックとは根本的に違います。「両手が空く」というシンプルなメリットが、安全な移動・素早い仕掛け交換・快適な長時間釣行につながります。

選び方で迷ったら、まず「容量」と「防水性」の2軸で絞り込むのが失敗しないコツです。自分の釣りスタイルに合った容量を選び、あとは予算と相談して機能の優先順位をつければ、必ず自分に合った1つが見つかります。

この記事のポイントをおさらいしましょう。

  • 管理釣り場や半日釣行なら15〜20L、1日釣行なら25〜27L、遠征・宿泊なら30L以上を選ぶ
  • ロッドホルダーは本数と対応する仕舞寸法を必ず確認する
  • 防水性は「撥水」と「完全防水」で大きな差がある。自分の釣りスタイルに合わせて選択する
  • エントリーモデルなら約4,300円から手に入る。まずは手頃なモデルで釣りバックパックの便利さを体験してみる
  • 背面パッドの通気性とチェストストラップ・ウエストベルトの有無は、長時間の快適さを大きく左右する
  • 帰宅後10分のメンテナンス(真水すすぎ・陰干し・撥水スプレー)でバッグの寿命が大きく延びる
  • 「バックパック+ショルダーバッグ」の2個持ちスタイルは、使い勝手とコスパのバランスが良い

最初の1つに迷ったら、容量27LクラスのダイワHGバックパック27(C)がおすすめです。ヘラブナ釣り・バス釣り・堤防釣りとジャンルを問わず使え、ロッドホルダー・レインカバー内蔵・ウエストハーネスと必要な機能がそろっています。まずは次の釣行で使ってみてください。道具の出し入れがラクになるだけで、釣りの集中力と快適さがまるで変わるはずです。

※商品の価格・仕様は2026年5月時点の情報です。最新情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

ヘラブナ釣り・管理釣り場・釣り堀を中心に、初心者や家族でも安心して楽しめる釣り情報をわかりやすく紹介しています。道具の選び方、釣り場でのマナー、子供連れの注意点まで、はじめての釣りをやさしくサポートします。

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