セルテート新型(26セルテートHD)は買いか?|24モデルとの違いと全番手スペックを徹底比較

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「セルテートの新型が出たらしいけど、今までのモデルと何が違うの?」「24セルテートを持っているけど、買い替える価値はある?」そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。2026年2月にダイワから発売された「26セルテートHD」は、フルメタルボディにアルミ製ローターを搭載した、セルテート史上もっとも剛性の高いモデルです。結論から言うと、3000番以上でパワーが必要な釣りをするなら、セルテート新型は間違いなく有力な選択肢になります。この記事では、セルテート新型の全番手スペック、24セルテートとの違い、ライバル機種との比較、釣種別のおすすめ番手まで、購入前に知っておきたい情報をすべてまとめました。

🎣 この記事でわかること

・セルテート新型(26セルテートHD)の進化ポイントと全番手スペック
・24セルテートとの具体的な違いと選び方の基準
・シーバス・サーフ・ショアジギングなど釣種別のおすすめ番手
・シマノ24ツインパワーとの比較でわかるセルテート新型の立ち位置

目次

セルテート新型「26セルテートHD」の3つの進化ポイント|従来モデルと何が変わった?

セルテート新型「26セルテートHD」の3つの進化ポイント|従来モデルと何が変わった?の解説画像

セルテート新型こと「26セルテートHD」は、2026年2月にダイワから発売されたスピニングリールです。従来の24セルテートとはコンセプトが異なり、「剛性」と「巻き上げパワー」を徹底的に追求したモデルとして登場しました。名前に付いた「HD」はヘビーデューティーの略で、高負荷な釣りに耐えられる設計思想が込められています。ここでは、セルテート新型の3つの進化ポイントを具体的に見ていきます。

フルメタルボディ×アルミローターでダイワ唯一のフルアルミ小型スピニングに

セルテート新型の最大の特徴は、ボディもローターもすべてアルミ金属で構成された「フルメタル」仕様になったことです。24セルテートはボディこそアルミモノコック(一体成型)でしたが、ローターにはザイオンという高密度カーボン樹脂が使われていました。つまり、ボディは金属・ローターは樹脂という組み合わせだったわけです。26セルテートHDではローターもアルミ製の「エアドライブローター」に変わり、ダイワの小型スピニングリールとしては唯一のフルアルミモデルになりました。フルメタル化によって何が変わるかというと、大物とのやり取りや重いルアーの巻き取り時にボディがたわみにくくなります。樹脂ローターだと強い負荷がかかったときにわずかに変形して力が逃げることがありますが、アルミローターならその心配がありません。ただし、アルミローターは樹脂より重くなるため、巻き出しの軽さや感度ではザイオンローターの24セルテートに分があります。軽快さよりもパワーと安心感を優先したい場面で真価を発揮するリールです。

MCタフデジギアで巻き上げパワーがワンランク上がった

セルテート新型には「MCタフデジギア」という新しいギアが搭載されています。これは超高強度ジュラルミンをマシンカット(機械切削)で精密に加工したギアで、歯の一つひとつの噛み合わせ精度が高いのが特徴です。ギアの噛み合わせが正確だと何がいいかというと、巻き取り時に力のロスが少なくなり、同じ力でもより効率的にルアーや仕掛けを回収できます。たとえば、水深のあるポイントでメタルジグを巻き上げるとき、ギアの精度が低いリールでは「ガタガタ」「シャリシャリ」といったノイズが出やすく、巻きが重く感じます。MCタフデジギアはこうしたノイズを抑えて滑らかな巻き心地を実現しています。24セルテートにもタフデジギアは搭載されていましたが、MCタフデジギアはさらに精度を高めた上位版です。ショアジギングやサーフフィッシングなど、リールに大きな負荷がかかる釣りで特に差を感じるポイントです。注意点としては、ギアの精度が上がっても初期のグリス馴染みには時間がかかるため、買ってすぐは若干巻きが硬く感じることがあります。5〜10回ほど使い込むと本来の滑らかさが出てきます。

マグシールドの進化で塩ガミのリスクがさらに下がった

セルテート新型にはダイワ独自の防水構造「マグシールド」が搭載されています。マグシールドとは、磁性を持つオイル(マグオイル)を回転部分の隙間に充填することで、水や塩分の侵入を防ぐ仕組みです。一般的なゴムパッキンと違い、回転抵抗をほとんど増やさずに防水できるのが大きな利点です。海水で使うリールにとって、塩分の侵入は大敵です。ギアやベアリングに塩が入り込むと、巻きが重くなったりシャリシャリ音が出たりして、最終的にはオーバーホール(分解清掃)が必要になります。マグシールドはこの塩ガミリスクを大幅に軽減してくれます。24セルテートにもマグシールドは搭載されていましたが、26セルテートHDではフルメタルボディとの組み合わせにより、ボディの継ぎ目からの浸水リスクも抑えられています。ただし、マグシールドは万能ではありません。リール全体をシャワーで洗う際に、ドラグを締めずに水をかけるとドラグ内部に水が入る可能性があります。釣行後は必ずドラグを締めてから流水で洗うようにしましょう。

セルテート新型の全番手スペック一覧|自重・ギア比・価格をまとめて確認

セルテート新型(26セルテートHD)は、LT3000からLT5000までの全7番手がラインナップされています。24セルテートがFC LT2000Sからの15モデル展開だったのに比べると、番手数は絞り込まれています。これは、HDシリーズが「パワーが必要な釣り」に特化しているためです。ここでは全番手のスペックを一覧で確認し、それぞれの番手がどんな釣りに向いているかを整理します。

LT3000番手は225g〜245gの3モデル|シーバスやエギングの主力サイズ

LT3000番手には、LT3000-CH(コンパクトハイギア)、LT3000(ノーマルギア)、LT3000-XH(エクストラハイギア)の3モデルがあります。LT3000-CHは自重225gともっとも軽く、3000番クラスとしてはかなり軽量な部類に入ります。LT3000とLT3000-XHはどちらも自重245gで、ギア比の違いだけです。LT3000番手は大型シーバス、大型トラウト、イカメタル、ボートエギングなどに適しています。特にLT3000-CHの225gは、フルメタルリールとは思えない軽さで、長時間のキャストゲームでも手首への負担が少なく済みます。価格は実売で約66,000円前後です。3000番でノーマルギアのLT3000は巻き取り量が少ないぶんじっくり探る釣りに向いており、XHは手返し重視の釣りに最適です。用途に合わせてギア比を選べるのは嬉しいポイントです。ただし、2500番以下のモデルはHDにはありません。アジングやメバリングなどのライトゲームには24セルテートのFC LT2000S(自重170g)を選ぶ必要があります。

LT4000番手は255gで2モデル|サーフとヒラスズキの定番サイズ

LT4000番手にはLT4000-C(コンパクト)とLT4000-CXH(コンパクトエクストラハイギア)の2モデルがあります。どちらも自重は255gです。LT4000-Cはノーマルギアで巻き取り量が少なめ、じっくりルアーを泳がせたい場面に向いています。LT4000-CXHはハイギアで素早い回収ができるため、サーフでの遠投後のルアー回収や、ヒラスズキの荒磯ゲームでのライン処理に適しています。実売価格は約68,475円です。4000番はセルテート新型の中核ともいえるサイズで、サーフのヒラメ・マゴチ狙い、大型シーバス、ヒラスズキなど幅広い釣りに対応します。自重255gはフルメタルの4000番としては十分に軽く、9フィート前後のシーバスロッドやサーフロッドとバランスが取りやすい重さです。注意点として、LT4000-Cの「C」はコンパクトボディの意味で、スプール径は3000番と同じです。糸巻き量を重視するなら5000番を検討しましょう。

LT5000番手は260g〜305gで2モデル以上|ショアジギングの本命サイズ

LT5000番手にはLT5000D-CXH(自重260g)とLT5000D-XH(自重305g)が確認されています。「D」はディープスプールの意味で、太いラインをたっぷり巻ける仕様です。LT5000D-CXHは自重260gと5000番にしては軽量で、PE2.5号を300m巻けるキャパシティがあります。ショアジギングで40〜60gのメタルジグを投げて青物と勝負するのに十分なスペックです。実売価格は約71,364円です。一方、LT5000D-XHは自重305gとやや重めですが、ギア比はXH(エクストラハイギア)で素早い巻き取りが可能です。ボートからのライトジギングやキャスティングゲームにも対応します。5000番を選ぶ際は、ロッドとのバランスに注意が必要です。10フィート以上のショアジギングロッドなら260gでもバランスが取れますが、9フィートクラスの短いロッドに装着すると先重りして疲れやすくなります。自分がよく使うロッドの重さと合わせて判断するのがポイントです。

💡 知っておくと便利

セルテート新型の番手名に付く記号の意味を覚えておくと選びやすくなります。「C」はコンパクトボディ(ボディサイズが1サイズ下)、「D」はディープスプール(糸巻き量が多い)、「H」はハイギア、「XH」はエクストラハイギア、「CH」はコンパクト+ハイギアの組み合わせです。

セルテート新型の定価は66,000〜71,000円台|24セルテートより約2万円高い

セルテート新型の実売価格は、もっとも安いLT3000-CHで約66,000円、もっとも高いLT5000D-CXHで約71,364円です。一方、24セルテートの実売価格はLT3000で約47,350円、LT4000-CXHで約47,923円ですから、同じ番手で比較すると約2万円の差があります。この2万円の差をどう見るかが、購入判断の大きなポイントです。2万円の差で得られるのは、フルメタルボディの剛性、アルミローターの巻き上げ力、MCタフデジギアの精密な巻き心地です。パワーゲームで長く使うつもりなら投資に見合うリターンがありますが、年に数回しか釣りに行かないライトユーザーには正直オーバースペックです。まずは自分の釣りの頻度と対象魚を考えてから判断しましょう。

番手 自重 実売価格(税込参考) おすすめ釣種
LT3000-CH 225g 約66,000円 シーバス・エギング・イカメタル
LT3000 245g 大型トラウト・ボートエギング
LT3000-XH 245g 手返し重視のシーバス
LT4000-C 255g サーフスロー・磯マル
LT4000-CXH 255g 約68,475円 サーフ・ヒラスズキ
LT5000D-CXH 260g 約71,364円 ショアジギング・キャスティング
LT5000D-XH 305g ライトジギング・ボートキャスティング

24セルテートはどっちを選ぶ?|用途で決まる明確な判断基準

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セルテート新型(26セルテートHD)と24セルテートは、同じ「セルテート」の名前を持ちながらもコンセプトが大きく異なります。HDは剛性とパワー、24セルテートは軽さと感度。どちらが優れているという話ではなく、自分の釣りに合ったほうを選ぶのが正解です。ここでは、具体的な判断基準を4つの視点から整理します。

繊細な巻き感度を求めるなら24セルテートに軍配が上がる

軽いルアーを使った繊細な釣りには、24セルテートのほうが向いています。理由はローター素材の違いです。24セルテートのザイオンローターは樹脂製で軽く、巻き出しの慣性が小さいため、小さなアタリや潮の変化を手元に伝えやすい特性があります。たとえば、ナイトゲームでのシーバス狙いでは、流れの変化やルアーの動きを巻き感覚で把握する場面が多くあります。7g前後の小型ミノーをドリフトさせているとき、わずかな流速の変化を感じ取れるかどうかが釣果を左右します。こうした繊細な情報伝達では、軽い樹脂ローターの24セルテートのほうが有利です。一方、20g以上のバイブレーションやメタルジグを巻く場合は、もともとルアーの引き抵抗が大きいため、ローター素材の違いによる感度差はほとんど感じません。自分がメインで使うルアーの重さを基準に判断するのが実用的です。

パワーゲームや大物狙いならセルテート新型が圧倒的に有利

ランカーシーバス、青物、ヒラスズキなど、大型魚と正面からやり合うパワーゲームでは、セルテート新型が圧倒的に有利です。フルメタルボディとアルミローターの組み合わせは、強い負荷がかかってもボディがたわまず、リールの力がそのまま魚に伝わります。具体的なシーンとして、磯場でヒラスズキを掛けたとき、波に巻かれないよう一気にリフトアップする場面があります。このとき樹脂ローターのリールだと、強い巻き上げ力をかけたときにローターが微妙にたわんで力が逃げることがあります。セルテート新型のアルミローターなら、ハンドルを回した力がロスなくスプールに伝わり、強引なやり取りでも安心感があります。また、サーフでの遠投後のルアー回収でも、フルメタルの巻き上げ力は体感できるレベルで楽です。ただし、パワーが必要ない釣り(港湾シーバスで60cm以下がメインなど)では、そのパワーは持て余します。

セルテート新型(26HD)の強みセルテート新型(26HD)の弱み
フルメタルで高負荷に強い
巻き上げパワーが上
塩ガミ耐性が高い
大物とのやり取りで安心
24セルテートより約2万円高い
自重が重くなる(同番手比較)
巻き出しの軽さでは劣る
3000番未満のラインナップがない

2500番以下の軽量ゲームはそもそもセルテート新型にラインナップがない

アジング、メバリング、渓流トラウトなど、2500番以下のリールを使う釣りでは、セルテート新型は選択肢に入りません。26セルテートHDのラインナップはLT3000-CHからで、それより小さい番手は存在しないからです。24セルテートにはFC LT2000S(自重170g)やLT2500S-XH(自重185g)といった小型番手があり、軽量タックルが必要な釣りにはこちらを選ぶことになります。これはセルテート新型の弱点ではなく、そもそもの設計コンセプトの違いです。HDは「ヘビーデューティー」、つまり高負荷な釣りに特化したモデルなので、1g台のジグヘッドを投げるアジングに使うような設計にはなっていません。小型番手が必要な釣りもする方は、24セルテートの2000番台とセルテート新型の3000〜5000番台を使い分けるのが理想的です。1台で全部の釣りをカバーしようとすると、どの釣りでも中途半端になりがちです。

差額2万円は「長く使う人」ほど回収しやすい投資

24セルテートの実売価格が約47,000〜48,000円、セルテート新型が約66,000〜71,000円ですから、差額はおよそ2万円です。この2万円をどう考えるか。フルメタルボディの耐久性はプラスチック混合のボディより高く、5年以上使い込んでもボディのたわみや変形が出にくいのが利点です。週1回以上釣りに行くアングラーなら、リールの酷使度も高くなるため、フルメタルの耐久性が効いてきます。年50回×5年=250回の釣行で2万円の差を割ると、1回あたり80円の追加投資です。一方、月1回程度のライトアングラーなら年12回、5年でも60回。1回あたり約333円の追加投資になります。釣行頻度が高く、ハードに使う人ほどコストパフォーマンスが高くなるのがセルテート新型の特徴です。年に数回しか行かない方は、24セルテートで十分な性能が得られます。

おすすめ番手を釣種別に提案|シーバス・サーフ・ショアジギングで迷わない

セルテート新型は全7番手あるため、「結局どれを買えばいいの?」と迷う方が多いはずです。番手選びで失敗すると、ラインキャパシティが足りなかったり、ロッドとのバランスが悪くなったりして、せっかくの高性能リールが活かせません。ここでは、主要な釣種ごとにおすすめの番手を1つに絞って提案します。

港湾〜河川のシーバスにはLT4000-CXHが万能な1台

港湾部や河川でのシーバスフィッシングには、LT4000-CXHがもっとも使いやすい番手です。PE1〜1.5号を200m以上巻けるラインキャパシティがあり、9フィート前後のシーバスロッドとの重量バランスも良好です。自重255gなので、ロッドの自重が140〜170g前後のミディアムクラスと合わせると合計400g前後に収まり、一晩中キャストし続けても手首への負担が抑えられます。エクストラハイギアなので、ルアーの回収が速く、橋脚周りやストラクチャー際でのピンポイントキャストを繰り返すランガンスタイルに最適です。LT3000-CHでもシーバスには対応できますが、80cm以上のランカーが混じるフィールドや、流れの強い河川ではLT4000-CXHの巻き上げ力が安心材料になります。ただし、港湾のマイクロベイトパターンなど、5g以下の軽量ルアーがメインになる場面では、225gのLT3000-CHのほうが操作性は上です。

サーフのヒラメ・マゴチにもLT4000-CXHが第一候補

サーフフィッシングでヒラメやマゴチを狙う場合も、LT4000-CXHが第一候補になります。サーフでは30〜40gのミノーやメタルジグを100m以上遠投するため、PE1.2〜1.5号を200m以上巻けるキャパシティが必要です。LT4000-CXHならこの条件を余裕で満たします。サーフでLT4000-CXHを推す理由がもう一つあります。フルメタルボディによる砂噛み耐性です。サーフでは砂浜に直接タックルを置くことが避けられず、細かい砂がリール内部に入り込みやすい環境です。マグシールドとフルメタルボディの組み合わせは、こうした過酷な環境での使用に向いています。LT5000D-CXHも候補になりますが、サーフで使うPEラインの太さは1〜1.5号が主流なので、PE2.5号対応の5000Dではスプール径が大きすぎて糸痩せ(ラインがスプールの底に沈んでしまう状態)が起きやすくなります。サーフならLT4000-CXHがベストバランスです。

ショアジギングにはLT5000D-CXHで青物と真剣勝負

堤防や磯からメタルジグを投げて青物(ブリ、カンパチ、サワラなど)を狙うショアジギングには、LT5000D-CXHが最適です。PE2〜2.5号を300m巻けるラインキャパシティは、大型青物が走った際のラインストックとして十分です。自重260gはフルメタルの5000番としては軽い部類で、10フィート前後のショアジギングロッドと合わせても総重量500g台に収まります。ショアジギングでセルテート新型のフルメタルボディが活きるのは、40〜60gのジグをフルキャストして高速巻きを繰り返す場面です。1回の釣行でジグを100回以上キャストし、毎回高速で巻き上げるため、リールにかかる累積負荷は相当なものです。樹脂混合のリールでは半年〜1年でボディのガタが出ることがありますが、フルメタルならその心配がありません。注意点として、5000番でライトショアジギング(20〜30g)しかしない場合は、LT4000-CXHでも十分対応できます。タックルが必要以上に重くなると疲労で集中力が落ち、結果として釣果が下がることもあります。

エギング・イカメタルにはLT3000-CHの225gが武器になる

ボートエギングやイカメタルでは、LT3000-CHの自重225gが大きなアドバンテージになります。エギングは「シャクリ」というロッドを上下に動かす動作を繰り返す釣りで、リールの軽さがそのまま疲労軽減に直結します。1回の釣行で数百回シャクることもあるため、20gの差でも手首への蓄積負荷が変わってきます。LT3000-CHはフルメタルでありながら225gに抑えられているため、「剛性は欲しいけど軽さも譲れない」というエギングアングラーの要望に応えるモデルです。特にイカメタルでは水深50〜100mのディープで30〜50gのスッテを使うため、巻き上げ時のリールの剛性が効いてきます。24セルテートのLT3000-CXH(自重205g)のほうが20g軽いですが、深場からの巻き上げではHDのフルメタルの巻き上げ力が体感的に楽です。岸からのエギング(陸っぱり)でアオリイカの3号エギがメインなら、24セルテートの軽さのほうが有利です。

買って後悔しないために|よくある失敗パターン3つ

セルテート新型は高性能なリールですが、「高いリールを買えば釣果が上がる」という単純な話ではありません。用途と合っていなければ、7万円近い投資が無駄になることもあります。ここでは、セルテート新型を購入して後悔しやすい3つのパターンを紹介します。

「フルメタル=万能」と思って軽量ゲームに使うと重さがストレスになる

セルテート新型のフルメタルボディは強みですが、すべての釣りで万能というわけではありません。フルメタルの代償として自重が増えており、LT3000-CHでも225g、LT5000D-XHでは305gあります。たとえば、アジングやメバリングで3〜5gのジグヘッドをキャストする釣りでは、リールの自重が200gを超えるとロッドとのバランスが崩れやすくなります。7フィート前後のライトゲームロッドは自重60〜80g程度なので、225gのリールを付けると合計300g超で明らかにリール側が重く感じます。ロッド操作の繊細さが求められるライトゲームでは、150〜170g台のリール(24セルテートのFC LT2000Sなど)のほうが快適です。フルメタルが活きるのは、あくまで「リールに負荷がかかる釣り」であることを覚えておきましょう。

⚠️ 注意したいポイント

セルテート新型はLT3000以上のラインナップのみ。2500番以下のライトゲーム(アジング・メバリング・渓流トラウト)には使えません。軽量ゲーム用のリールは別途用意する必要があります。

ギア比を間違えると釣りのテンポが合わなくなる

セルテート新型は同じ番手でもギア比の違うモデルが用意されていますが、「とりあえずXH(エクストラハイギア)」と安易に選ぶと失敗するケースがあります。XHはハンドル1回転あたりの巻き取り量が多いため、回収速度は速いものの、スローに巻く際のコントロールが難しくなります。たとえば、サーフでワームを使ったスロー巻きの釣りでは、ハンドル1回転でルアーが動きすぎてしまい、魚のいるレンジ(水深の層)を通過してしまうことがあります。こうした釣りにはLT4000-C(ノーマルギア)のほうが向いています。逆に、ショアジギングで高速巻きが必要な場面や、ランガンでのルアー回収が多い場面ではXHが圧倒的に快適です。自分のメインの釣り方が「速い釣り」か「遅い釣り」かを基準にギア比を選ぶと失敗しにくくなります。迷ったときは、XHを選んでおけば巻き速度はハンドルの回転速度で調整できるため、汎用性は高いです。

実売7万円前後は初心者には高すぎる?予算別のリール選び

セルテート新型の実売価格は66,000〜71,000円台で、リール単体としては高額な部類に入ります。釣り初心者がいきなりこの価格帯のリールを買う必要はあるでしょうか。結論から言うと、釣り歴1年未満の初心者にはおすすめしません。理由は2つあります。1つ目は、初心者の段階ではフルメタルの剛性やMCタフデジギアの精度を体感で判別するのが難しいこと。2つ目は、初心者はタックルの扱いに慣れていないため、ロッドをぶつけたりリールを落としたりする頻度が高く、高額リールを痛めるリスクがあることです。

予算別のおすすめを整理すると以下のとおりです。予算1万円以下なら、ダイワのレブロス(実売5,000〜8,000円)が入門機として十分な性能を持っています。予算1〜3万円なら、ダイワのカルディア(実売15,000〜20,000円)やフリームス(実売10,000〜15,000円)が中級者への成長を見据えた選択肢です。予算3〜5万円なら24セルテート(実売約47,000円)が性能と価格のバランスでベストです。そして予算5万円以上で、パワーゲームに特化したリールが欲しいなら、セルテート新型の出番です。段階を踏んで経験を積んでから買い替えたほうが、セルテート新型の良さを実感できるはずです。

vsシマノ24ツインパワー|同価格帯のライバルを徹底比較

セルテート新型を検討している方が必ず比較するのが、シマノの24ツインパワーです。定価53,500円の24ツインパワーはセルテート新型より安価ですが、同じ「剛性系汎用リール」のカテゴリに入るライバル機種です。メーカーの設計思想が異なるため、単純に「どちらが上」とは言えませんが、具体的な違いを知っておくと選びやすくなります。

ボディ構造の違い|フルメタルvs半プラスチックで剛性に差が出る

セルテート新型のボディはフルメタル(アルミ)モノコックです。一方、24ツインパワーはボディ本体がアルミですが、ボディカバー(蓋の部分)にCI4+というカーボン強化プラスチックが使われています。つまり「半プラ」構造です。この違いが意味するのは、強い負荷がかかったときのボディのたわみ量の差です。フルメタルのセルテート新型はどこからも力が逃げないため、大物とのファイト時に安心感があります。24ツインパワーも十分な剛性がありますが、比較するとカバー部分のプラスチックが弱点になりえます。ただし、これは理論上の話であり、3kgクラスの魚までなら実使用で差を感じることはほとんどありません。5kg以上の青物やヒラスズキなど、本格的なパワーゲームで差が出てくるレベルです。日常的にそこまでの大物と勝負しない方にとっては、24ツインパワーの剛性でも十分です。

ローター素材の違いが巻き感の「質」を変える

セルテート新型はアルミ製ローター、24ツインパワーも金属製ローターを搭載しています。どちらも金属ローターなので、「巻き上げ力が強い」という点では共通しています。違いは巻き感の「質」です。24ツインパワーのローターは巻き出しの慣性がやや大きく、巻き始めに重さを感じます。しかし、一度回り始めると滑らかに回転し続ける特性があり、等速巻き(一定の速度で巻き続ける釣り)では心地よいフィーリングです。一方、セルテート新型のアルミローターは巻き出しも軽快で、ストップ&ゴー(巻いて止めてを繰り返す釣り方)での操作性に優れています。どちらが良いかは釣り方次第です。ただえさ巻きを多用するアングラーにはツインパワー、アクションを入れながら巻くスタイルにはセルテート新型のほうがフィーリングが合う傾向があります。購入前にできれば釣具店で実機を触り比べてみることを推奨します。

💡 意外と知られていないポイント

実は、セルテート新型と24ツインパワーの価格差は約1.5〜2万円ありますが、セルテート新型のフルメタルボディは長期的な耐久性で差が出るため、5年以上使い込む前提なら実質的なコストパフォーマンスは互角に近づきます。「安いほうがお得」とは限らない好例です。

防水構造の設計思想がまったく異なる|マグシールドvsXプロテクト

セルテート新型のマグシールドとシマノの24ツインパワーに搭載されるXプロテクトは、どちらもリール内部への水の侵入を防ぐ防水構造ですが、仕組みがまったく違います。マグシールドは磁性を持つオイルを隙間に充填する方式で、回転抵抗をほとんど増やさずに防水できるのが特徴です。Xプロテクトはラビリンス構造(迷路のように入り組んだ構造)で水の侵入を防ぐ方式で、物理的な構造で水を弾きます。マグシールドのメリットは回転の軽さと防水性の両立ですが、デメリットとしてマグオイルが抜けたときにメーカーでのオーバーホールが必要になる点があります。自分でバラして注油するDIYメンテナンスには向きません。Xプロテクトは物理構造なのでオイル切れの心配がなく、セルフメンテナンスしやすいのが利点です。自分でリールを分解・整備するのが好きなDIY派にはシマノのXプロテクト、メーカーに任せたい方にはダイワのマグシールドが合っています。

比較項目 セルテート新型(26HD) 24ツインパワー
ボディ構造 フルメタル(アルミ)モノコック アルミ本体+CI4+カバー
ローター素材 アルミ(金属) 金属
防水構造 マグシールド Xプロテクト
定価(税込) 66,000〜71,000円台 53,500円
セルフメンテナンス △(マグオイルの関係で制限あり) ○(物理構造のため自由度高い)

長持ちさせるメンテナンス方法|初心者でもできる3ステップ

セルテート新型は7万円近いリールですから、できるだけ長く良い状態で使いたいものです。フルメタルボディは耐久性が高いとはいえ、ノーメンテナンスで何年も使えるわけではありません。ここでは、初心者でもできる3つのメンテナンスステップを紹介します。正しい手入れをすれば、セルテート新型は5年以上にわたって購入時に近い性能を維持できます。

釣行後の水洗いは必ずドラグを締めてから|海水使用なら毎回必須

釣行後の水洗いは、もっとも基本的かつ効果が大きいメンテナンスです。特に海水で使った後は、塩分がリール内部に残ると塩ガミの原因になるため、帰宅後すぐに流水で洗い流しましょう。手順は3つだけです。まず、ドラグノブをしっかり締めます。ドラグを緩めたまま水をかけると、ドラグ内部に水が侵入してドラグワッシャーが劣化します。次に、常温の流水(シャワーでOK)をリール全体に30秒〜1分ほどかけます。お湯はNG。グリスが溶けてしまう可能性があるため、必ず常温の水を使います。最後に、水気を拭き取ってドラグを緩めた状態で陰干しします。直射日光はリールの塗装やハンドルノブの劣化を早めるので避けましょう。淡水で使った場合も、砂やホコリが付着していることがあるので、週1回以上使う方は毎回の水洗いを習慣にしてください。

⚠️ 注意したいポイント

セルテート新型にはマグシールドが搭載されているため、自分でリールを分解するのはおすすめしません。マグオイルが漏れると防水性能が低下し、メーカー修理が必要になります。内部のメンテナンスはダイワのオーバーホールサービスに任せましょう。

ラインローラーとハンドルノブへの注油は月1回が目安

リールの可動部分への注油は、巻き心地の維持とパーツの寿命延長に効果があります。セルテート新型で自分で注油できるのは、ラインローラー(糸が通る回転部分)とハンドルノブの2箇所です。使用するオイルは、ダイワ純正のリールガードオイル(実売700円前後)が安心です。注油の頻度は月1回が目安。釣行頻度が高い方は2週間に1回でも構いません。ラインローラーの注油方法は簡単で、ラインローラーの隙間にオイルを1〜2滴垂らし、指で回転部分を数回回して馴染ませるだけです。ハンドルノブも同様に、ノブの付け根にオイルを1〜2滴垂らします。注油しすぎるとオイルが飛び散ってラインに付着し、ラインの強度低下やキャスト時のトラブルにつながるので、少量を心がけてください。注意点として、ボディ内部のギアやベアリングへの注油は自分で行わないでください。マグシールドのマグオイルと干渉して防水性能が落ちる可能性があります。

年1回のメーカーオーバーホールで購入時の性能を取り戻す

セルテート新型を長期間使うなら、年に1回のメーカーオーバーホール(分解洗浄・グリスアップ・消耗パーツ交換)を検討しましょう。ダイワのオーバーホールサービスは、基本料金が3,500〜4,500円程度(パーツ交換が必要な場合は別途パーツ代)です。オーバーホールに出すタイミングは、「巻きに違和感を感じたとき」か「年末年始のオフシーズン」がおすすめです。釣りのハイシーズンに出すと手元にリールがない期間が発生するため、釣行頻度が下がる冬場が効率的です。オーバーホールでは、マグシールドのマグオイル補充、ベアリングの洗浄・交換、ドラグワッシャーのチェックなどが行われます。特にマグオイルは使用とともに少しずつ減っていくため、定期的な補充が防水性能の維持に直結します。年に50回以上使うヘビーユーザーは、半年に1回のペースでオーバーホールに出すと、常にベストコンディションで釣りができます。7万円のリールを長持ちさせるための保険料と考えれば、年間4,000円前後は決して高くありません。

Q. セルテート新型はオーバーホールに出さなくても大丈夫?
A. 淡水のみの使用で月1〜2回程度の釣行頻度なら、2年に1回でも問題ありません。ただし海水で使う方は年1回を強くおすすめします。マグシールドのマグオイルは海水使用で劣化が早まるため、放置すると塩ガミのリスクが上がります。

まとめ|セルテート新型は剛性を求める中級者以上にとって間違いない選択肢

セルテート新型(26セルテートHD)は、フルメタルボディとアルミローターを組み合わせた「ダイワ唯一のフルアルミ小型スピニングリール」です。剛性と巻き上げパワーに特化した設計は、大物とのやり取りや高負荷な釣りで真価を発揮します。ただし、すべてのアングラーに最適なリールではなく、自分の釣りのスタイルや対象魚に合っているかどうかが選択の鍵になります。

この記事のポイントを振り返ります。

  • セルテート新型はフルメタルモノコックボディ+アルミローター+MCタフデジギアの3点が従来モデルとの大きな違い
  • 番手はLT3000〜LT5000の全7モデル。2500番以下のライトゲーム用はラインナップにない
  • 24セルテートとの差額は約2万円。パワーゲーム派・高頻度で釣りをする方ほど投資対効果が高い
  • 繊細な巻き感度や軽さを重視するなら24セルテート、剛性とパワーならセルテート新型
  • シマノ24ツインパワーとはボディ構造・防水方式・価格が異なる。用途と好みで選ぶべき
  • メンテナンスは「水洗い・月1注油・年1オーバーホール」の3ステップで長持ちする
  • 初心者にはオーバースペック。まずは1〜3万円台のリールで経験を積んでからの買い替えを推奨

セルテート新型が気になっている方は、まず自分のメインの釣種と対象魚を明確にすることから始めてみてください。そのうえで、3000番が必要なのか4000番なのか5000番なのか、ギア比はXHかノーマルか、という順番で絞り込んでいくと迷いません。近くの釣具店でセルテート新型の実機に触れて、巻き心地や重さを確かめてから購入するのがもっとも確実な方法です。

※記事中の価格・スペックは2026年5月時点の情報です。最新の在庫状況や価格は各販売店・ダイワ公式サイトでご確認ください。

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