「イカメタルを始めたいけど、リールは何を選べばいいのかまったく分からない」——夜の船からメタルスッテを落としてアオリイカやケンサキイカを狙うイカメタルは、ここ数年で一気に人気が広がった釣りです。ただ、いざタックルを揃えようとすると、専用リールの種類が多すぎて手が止まってしまう人がとても多いんです。
結論から言うと、イカメタルリールは「カウンター付きの小型ベイトリール」を選べば大きく外しません。水深とスッテの位置を数字で把握できるカウンター機能が、イカメタルの釣果を左右するタナ合わせを驚くほどラクにしてくれるからです。予算は1万円台の入門機から用意されていて、初めての1台でも十分戦えます。
この記事では、釣り歴の長い先輩が初心者に教えるつもりで、イカメタルリールの選び方を「番手・ギア比・自重・カウンター」の4つの数字に絞って解説します。そのうえで、シマノ・ダイワの実売1万円台〜5万円台まで、価格帯別におすすめ5機種を実際のスペックで比較。スピニングリールで代用できるのかという疑問にも正直に答えます。読み終わるころには、あなたの予算とスタイルに合う1台がはっきり見えているはずです。
・イカメタルリールにカウンター付きベイトが選ばれる理由
・失敗しない選び方「番手・ギア比・自重・カウンター」の4つの数字
・予算1万円台〜5万円台までのおすすめ5機種を実スペックで比較
・スピニングリールで代用できる条件と、やりがちな失敗パターン
イカメタルリールは結局どれを選べばいい?まず知りたい全体像

イカメタルを始めるとき、多くの人が最初につまずくのがリール選びです。エギングやアジングと違って専用機の情報が少なく、「船釣り用の両軸リール」という見慣れないカテゴリーに戸惑う方がほとんどでしょう。ここではまず、どんなリールを選べばいいのかの全体像を整理します。
結論はカウンター付き小型ベイトリールでほぼ決まり
イカメタルリールで迷ったら、カウンター付きの小型ベイトリール(両軸リール)を選べば失敗しません。理由は、イカメタルが「イカがいる水深(タナ)にスッテを止めて誘う」釣りだからです。カウンターが道糸の放出量を1cm〜1m単位で数字表示してくれるので、「25mでアタリが出た」と分かれば、次も正確に同じ25mへ落とせます。ベイトリールは仕掛けを親指一つでフォールさせやすく、手返しも速いのが強みです。ダイワの入門機「ライトゲームX IC 150-DH」(自重230g・ギア比6.3)のように、公式サイトでもイカメタルを想定した設計だと明記された機種が各社から出ています。逆に、カウンターのないリールで始めると、隣で釣れている人のタナを再現できず、一人だけ釣れない時間が続きがちです。まずは1台目からカウンター付きを選ぶのが近道です。
ベイトリールとスピニングリール、どちらが向いている?
イカメタルの主役はベイトリールですが、スピニングリールでも釣りは成立します。ベイトが向くのは、真下にまっすぐ仕掛けを落とす「バーチカル(垂直)」の釣り方をする人。カウンターでタナを管理でき、フォール中のアタリも取りやすいのが理由です。一方スピニングは、船から少し離れた場所へ軽くキャストして広く探る「オモリグ」寄りの釣りや、とにかく安く始めたい人に向きます。シマノ「セドナ C3000HG」(自重245g・実売約7,000円)のような汎用スピニングなら、他の釣りと兼用しやすいメリットもあります。ただしスピニングはカウンターが付かないため、タナ把握はカウンター付きの水中ライトやPEラインの色分けに頼ることになります。初めての1台としては、タナ管理がラクなカウンター付きベイトから入るのが無難です。
ベイトリールとスピニングの違いを表で整理
言葉だけでは分かりにくいので、2タイプの向き不向きを比較表にまとめました。自分の釣りスタイルがどちらに近いかをイメージしながら見てください。どちらが優れているという話ではなく、狙い方と予算で選ぶのがポイントです。
| カウンター付きベイトの強み | スピニングを選ぶと不便な点 |
|---|---|
| タナが数字で分かり再現できる フォール中のアタリを取りやすい 手返しが速く手が疲れにくい | カウンターがなくタナが曖昧 ラインの色分けで代用する手間 バーチカルの釣りでは主流から外れる |
ベイトの弱点はキャストしづらいこと、スピニングの弱点はタナ管理の手間。逆に言えば、船下をまっすぐ探るならベイト、広く投げたいならスピニングと覚えておけば十分です。
なぜカウンター付きベイトリールが主流なのか?初心者ほど恩恵が大きい
「カウンターくらいなくても、慣れれば分かるでしょ」と思う方もいるかもしれません。ですが、イカメタルにおいてカウンターは単なる便利機能ではなく、釣果を大きく左右する核心装備です。その理由を掘り下げていきます。
イカのいるタナは数メートル単位でシビアだから
カウンターが重視されるのは、イカが群れる層が非常に狭いからです。ケンサキイカやアオリイカは、その日その時間の水温や潮によって「水深28〜32mだけに集中する」といったことが珍しくありません。カウンターがあれば、船長のアナウンス「30m狙って」にピタリと合わせられますし、自分でアタリを出したタナも数字で記憶できます。実際、同じ船で隣の人だけ釣れる状況の多くは、このタナのズレが原因です。数字で管理できる人と、感覚頼りの人とでは、一晩で釣果に何杯もの差がつきます。逆にカウンターがあっても、表示だけ見て誘いが雑になると釣れません。あくまで「正確なタナ+丁寧な誘い」がセットだと意識しておきましょう。
タナ合わせの考え方は、船から深場のイカを狙うティップランエギングとも共通する部分があります。仕掛けを底まで落として一定層で誘う釣りに興味が出てきたら、こちらの記事も参考にしてみてください。

夜釣り主体だからLEDバックライトが効く
イカメタルは日没後の暗い時間が本番です。だからこそ、カウンター表示が光るLEDバックライト機能が実用面で大きな意味を持ちます。シマノ「バルケッタBB 150DH-HG」(自重220g)は、夜でも数字が見やすいLEDバックライトを備え、電池交換も簡単な設計です。真っ暗な船上で、いちいちヘッドライトでカウンターを照らすのは地味にストレスですし、その一瞬の手間で誘いが止まってアタリを逃すこともあります。バックライト付きなら視線を落とすだけでタナが読めるので、集中を切らさず釣りを続けられます。ただしバックライトは電池を消費するので、常時点灯にすると電池切れが早まる点だけ注意しましょう。
実は高いリールが釣れるとは限らないという視点
意外と知られていないのですが、イカメタルでは「高価なリール=釣れる」わけではありません。カウンター付きベイトの基本性能は1万円台の入門機でもすでに完成度が高く、タナ管理という一番大事な仕事は入門機も高級機も同じようにこなせます。5万円クラスのダイワ「ティエラAIR IC 100H」(自重165g)が優れているのは、軽さや巻きの滑らかさといった「快適性」の部分。長時間の釣行で疲れにくく、微細なアタリを取りやすくはなりますが、それは1杯目を釣るための必須条件ではありません。最初の1台に高級機を選ぶ必要はなく、まず入門機で釣りを覚え、物足りなくなったらステップアップする——この順番が結局いちばん満足度が高いです。
カウンターの数字は「リールから出た道糸の長さ」であって、正確な水深とは少しズレます。潮に流されて道糸が斜めに入ると、表示30mでも実際のスッテは25mほど、ということが起こります。数字はあくまで目安と考え、アタリが出たタナを基準に微調整するのがコツです。
イカメタルリールの選び方は4つの数字で決まる

ここからは具体的な選び方です。スペック表には専門用語が並んで難しく見えますが、初心者が見るべきポイントは「番手・ギア比・自重・カウンター」の4つの数字だけ。この4つを押さえれば、店頭でもネットでも迷わず選べます。
番手は小型の150番クラスが基準
イカメタルリールの番手(サイズ)は、150番前後の小型を選ぶのが基準です。イカメタルで使うPEラインは0.6〜0.8号と細く、メタルスッテも15〜25号(約60〜100g)と軽いため、大型リールは不要でオーバースペックになります。150番クラスなら、PE0.8号が300〜400m巻ける容量があり、水深100m前後の深場にも対応できます。シマノ「グラップラーCT 150XG」もPE0.8号400m/1号330mの糸巻量で、ライトジギングと兼用しやすいサイズ感です。逆に、青物ジギング用の大きなリールを流用すると、重くて繊細な誘いがしづらく、細糸を巻くと糸巻量が余りすぎてトラブルの原因にもなります。まずは150番前後、と覚えておけば大丈夫です。
ギア比はハイギア(HG/XG)が手返しで有利
ギア比は、ハンドル1回転でより多く糸を巻けるハイギア(HG)〜エクストラハイギア(XG)が有利です。イカメタルは仕掛けの回収と落とし直しを何度も繰り返す釣りなので、巻き上げが速いほど手返しが良くなり、手も疲れにくくなります。目安として、ハイギアはギア比6.3前後・ハンドル1回転あたり69cm前後の巻き上げ、エクストラハイギアはギア比8.1前後・81cm前後です。手返し重視ならXG、巻き心地の軽さやトルクを重視するならHG、という選び分けになります。ただしXGは巻き出しがやや重く感じることもあるので、力に自信がない人や女性・お子さんはHGから入るのも一つの手です。
自重とカウンターの見やすさで快適性が決まる
4つ目のポイントは、自重(リールの重さ)とカウンターの見やすさです。イカメタルは一晩中リールを操作し続けるので、軽いほど疲れません。入門機は220〜240g前後が中心で、快適性を突き詰めたダイワ「ティエラAIR IC 100H」は165gと際立って軽量です。数十グラムの差でも、数時間持ち続けると腕への負担が変わってきます。カウンターは、表示の大きさ・バックライトの明るさ・電池交換のしやすさをチェックしましょう。ここで一つ、ありがちな失敗を紹介します。「軽さだけで選んで予算オーバー、その分ロッドやスッテにお金が回らず釣りにならなかった」というパターンです。リールは全体の予算配分の中で考え、ロッド・ライン・スッテとのバランスで選ぶのが失敗しないコツです。
ライトゲーム全般で使うカウンター付きベイトリールの考え方は、こちらの記事でも詳しくまとめています。イカメタル以外にタイラバやライトジギングも視野に入れたい人は合わせてどうぞ。

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初心者が最初に選ぶべき1万円台の入門リール2選
選び方が分かったところで、いよいよ具体的なおすすめ機種です。まずは「最初の1台」に最適な、実売1万円台で買えるカウンター付きベイトリールを2つ紹介します。どちらもイカメタル入門機の定番で、はじめての1台として自信を持っておすすめできます。
シマノ バルケッタBB 150DH-HG|迷ったらまずコレの定番機
最初におすすめするのは、シマノ「バルケッタBB 150DH-HG」です。カウンター付き両軸リールのベーシックモデルで、実売15,000円前後という手に取りやすい価格が魅力。自重220g・ギア比7.0で、ハンドル1回転あたりの巻き上げも速く、手返しの良い設計です。夜でも見やすいLEDバックライト付きカウンターを備え、PEは0.8号400m/1号330m/1.5号200mと十分な糸巻量。ダブルハンドル(DH)仕様なので、繊細な巻きの釣りでも手が安定します。イカメタルはもちろん、タイラバやライトジギングにも使えるので、1台で色々な船釣りを楽しみたい初心者にぴったりです。強いて言えば、上位機と比べると巻きの滑らかさや軽さは一歩譲りますが、最初の1台としては必要十分な実力です。
ダイワ ライトゲームX IC 150-DH|公式もイカメタルを想定した入門機
ダイワ派、あるいはダブルハンドルの巻きやすさを求めるなら「ライトゲームX IC 150-DH」がおすすめです。メーカー希望本体価格16,800円(税抜)で、公式サイトでも「イカメタル等、様々なライトゲームに活躍」とうたわれた入門機。自重230g・ギア比6.3で、ハンドル1回転あたり69cm巻き上げます。船べりアラームや道糸高切れ修正といった、実釣で役立つ機能をしっかり搭載しているのが強みです。ダブルハンドル仕様で低速の丁寧な誘いがしやすく、イカメタル特有の「止めて見せる」誘いと相性が良好。バルケッタBBと迷ったら、手にしたときのグリップ感やハンドルの好みで選んで問題ありません。デメリットは自重がやや重めな点ですが、価格と機能のバランスを考えれば十分納得できる1台です。
入門2機種を数字で並べて比較
2機種のスペックを並べて、違いをはっきりさせておきましょう。下の表は「釣りはじめナビ調べ」で、各メーカー公式・販売店情報をもとに主要スペックをまとめたものです。価格は変動するため、購入時は最新の価格を確認してください。
| 項目 | バルケッタBB 150DH-HG | ライトゲームX IC 150-DH |
|---|---|---|
| メーカー | シマノ | ダイワ |
| 自重 | 220g | 230g |
| ギア比 | 7.0 | 6.3 |
| 最大ドラグ力 | 5kg | 5kg |
| 価格の目安 | 実売約15,000円 | 16,800円(税抜) |
数字を見ると、両者は驚くほど近いスペックです。手返し重視ならややハイギアのバルケッタBB、機能の充実度を取るならライトゲームX ICと考えれば選びやすいでしょう。どちらを選んでも入門機として後悔はありません。
入門機を選ぶとき「ハンドルが右か左か」を必ず確認しましょう。ベイトリールは右ハンドルと左ハンドルで型番が分かれます。ロッドを持つ手と逆の手で巻くのが基本なので、右利きなら左ハンドル、と自分の持ち方に合わせて選ばないと、船上で巻きにくくて苦労します。
中級〜こだわり派向けのステップアップ機種2選
「もっと快適に釣りたい」「巻き心地や軽さにこだわりたい」という方には、ワンランク上の機種が待っています。ここでは3万円台と5万円クラスの、ステップアップにふさわしい2機種を紹介します。入門機で物足りなくなったら検討したいリールです。
シマノ グラップラーCT 150XG|手返し最優先のパワフル機
ライトジギングとイカメタルを本気で両立したいなら、シマノ「グラップラーCT 150XG」がおすすめです。メーカー希望本体価格34,800円の中級機で、2025年に6年ぶりのモデルチェンジを受けた注目モデル。自重240g・ギア比8.1のエクストラハイギアで、ハンドル1回転あたり81cmと巻き上げが速く、深場からの回収もスピーディーです。ブレーキをかけてもハンドルが重くならない新しいフォールレバーを搭載し、スッテのフォール速度を細かくコントロールできるのが強み。PE0.8号400mの糸巻量でライトジギングにも余裕で対応します。手返しとパワーを最優先する人向けで、逆にゆっくり巻いて楽しみたい人にはギア比が高すぎると感じることもあります。積極的に手数を出して数を釣りたいアングラー向けの1台です。
ダイワ ティエラAIR IC 100H|自重165gの軽さで疲れ知らず
快適性を最優先するなら、ダイワ「ティエラAIR IC 100H」が頭一つ抜けています。メーカー希望本体価格49,900円(税抜)と価格は上がりますが、その価値は自重165gという圧倒的な軽さにあります。軽量ロッドと組み合わせれば総重量200g前半に収まり、一晩中しゃくり続けても腕が疲れにくいのが最大の魅力です。ギア比7.1で手返しも良く、10cm単位の水深計・デプスアラーム・LEDバックライトと、カウンター機能も充実。細いPEラインを想定した糸ガミ対策スプールで、0.6号などの極細ラインもトラブルなく使えます。イカの繊細なアタリを軽さで感じ取りたい、上達して長く使える1台が欲しいという人に向いています。唯一のデメリットは価格ですが、イカメタルにどっぷりハマる自信があるなら、最初からこれを選ぶ人もいるほどの完成度です。
入門機とステップアップ機、何が違う?
入門機と上位機の違いは、突き詰めると「軽さ」と「巻きの質」です。タナを数字で管理するというイカメタルの根幹は、1万円台の入門機でも十分にこなせます。上位機が優れているのは、長時間の釣行での疲れにくさ、微細なアタリの取りやすさ、巻き上げの滑らかさといった、釣りの快適性を底上げする部分です。次の表で価格帯ごとの立ち位置を整理しました。自分がどこまで快適性にお金を払うかで選ぶと、後悔しません。
| 価格帯 | 代表機種 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 1万円台 | バルケッタBB / ライトゲームX IC | まず始めてみたい初心者 |
| 3万円台 | グラップラーCT 150XG | ライトジギングと兼用したい人 |
| 5万円クラス | ティエラAIR IC | 軽さと快適性を最優先する人 |
スピニングでイカメタルはアリ?予算重視の2択
ここまでベイトリールを中心に紹介してきましたが、「手持ちのスピニングリールで代用できないの?」という声もよく聞きます。結論から言えばアリですが、条件があります。スピニングでイカメタルをする場合の考え方と、予算重視の2機種を見ていきましょう。
スピニングが向くのはオモリグ・キャストする釣り方
スピニングリールがイカメタルで活きるのは、仕掛けを軽く投げて広く探る「オモリグ」という釣り方をするときです。真下に落とすバーチカルの釣りではベイトのカウンターが有利ですが、船から離れた場所のイカを狙うオモリグでは、キャストしやすいスピニングに分があります。番手は汎用性の高い2500〜3000番が基準。この番手ならPE0.6〜0.8号を必要な長さ巻けて、エギングやアジングなど他のライトゲームと兼用もできます。デメリットはカウンターが付かないこと。タナはPEラインの色分け(10mごとに色が変わるタイプ)で数えるか、水中の集魚ライトを目安にすることになります。まずベイトで基本を覚え、オモリグにも挑戦したくなったらスピニングを追加する、という順番がおすすめです。
コスパ重視の2機種|レブロスとセドナ
とにかく安く始めたい、まずは他の釣りと兼用したいという人には、実売1万円以下で買える2機種がおすすめです。ダイワ「レブロス LT2500S-XH」は自重約210g・ギア比6.2で、実売8,000円前後ながら回転が滑らかで入門機として人気。シマノ「セドナ C3000HG」は自重245g・ギア比6.2・最大ドラグ力9kgで、実売7,000円前後というコスパの高さが魅力です。どちらもイカメタル専用機ではありませんが、オモリグやエギングを含めた汎用機として長く使えます。ただし、いずれも実売価格は変動しやすいため、購入前に最新価格の確認をおすすめします。専用機ではないぶんカウンターがない点は割り切りが必要ですが、「まずは低予算で始めたい」というニーズにはしっかり応えてくれます。
スピニングでのイカメタルはエギングの延長で入る人も多い釣りです。エギング用リールのコスパ機種と選び方は、こちらの記事で価格帯別に比較しています。

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スピニングを選ぶときの注意点
スピニングでイカメタルをする場合、いくつか気をつけたい点があります。まず、ドラグ性能を軽視しないこと。イカの身は柔らかく、強く引くと身切れしてバレてしまうため、滑らかに効くドラグが釣果に直結します。次に、PEラインは色分けタイプを選ぶこと。カウンターがない分、ラインの色でタナを把握するので、10mごとに色が変わるPEが必須級です。そして、あまりに安価すぎるリールは避けること。回転にムラがあると繊細なアタリを消してしまいます。レブロスやセドナのような「安くても基本性能が確保された定番機」を選べば、この落とし穴は避けられます。予算を抑えつつも、最低限のドラグ性能と巻きの滑らかさは妥協しないのが賢い選び方です。
買う前に知っておきたい失敗パターンとメンテのコツ
最後に、イカメタルリールで初心者がやりがちな失敗と、長く使うためのメンテナンスのコツをまとめます。ここを押さえておけば、せっかく買ったリールを無駄にせず、快適な釣りを続けられます。
やりがちな失敗|番手を大きくしすぎて操作性が悪化
初心者に多い失敗が、「大は小を兼ねる」と考えて大きすぎる番手を選んでしまうことです。実際にあったのが、青物ジギング用の大型ベイトリールをイカメタルに流用しようとして、重すぎて繊細な誘いがまったくできず、一晩で腕が上がらなくなったというケース。イカメタルで使うスッテは15〜25号と軽く、PEも0.8号と細いため、大型リールは完全にオーバースペックです。対策はシンプルで、最初から150番前後の専用クラスを選ぶこと。汎用性を求めて大きめを選ぶより、イカメタルに最適化された小型機のほうが、結果的に釣果も快適性も上がります。手持ちのリールを流用する場合も、150番相当かどうかを必ず確認しましょう。
もう一つの失敗|メンテを怠って海水で塩ガミ
もう一つ多いのが、釣行後のメンテナンスを怠って、リールが塩ガミ(塩の結晶で動きが渋くなる状態)を起こす失敗です。イカメタルは船からの海水を浴びる釣りなので、使いっぱなしにすると数回で巻き心地がジャリジャリになり、最悪カウンターの電池接点までサビてしまいます。対策は、釣行後に真水で軽く洗い流し(水没させず、シャワー程度)、しっかり乾かしてから保管すること。ドラグは締めた状態ではなく緩めて保管すると、内部のフェルトが長持ちします。特にカウンター付きリールは電子部品を含むので、水圧の強い高圧洗浄は厳禁です。ひと手間かければ、1万円台の入門機でも何年も気持ちよく使い続けられます。
リール選びで迷ったら「150番・ハイギア・カウンター付き・1万円台」の4条件で絞るのが失敗しない近道です。この条件に当てはまる入門機を1台選べば、初めてのイカメタルでも十分に釣果を出せます。快適性の追求は、釣りに慣れてからのステップアップで十分です。
予算配分の考え方|リールに全部使わない
最後に大事なのが、タックル全体の予算配分です。イカメタルはリール・ロッド・PEライン・リーダー・メタルスッテと、揃えるものが意外と多い釣りです。リールに予算を使い切ってしまうと、他の道具が疎かになり、結局釣りにならないことがあります。目安として、初めての一式なら「リール1.5万円・ロッド1万円・ライン+仕掛け0.5万円」で合計3万円ほどが一つのバランス。リールにこだわりたい気持ちは分かりますが、まずは全体をそろえて釣りを成立させることが先決です。1台目は入門機で基礎を覚え、釣りが面白くなってきたらリールやロッドを一つずつグレードアップしていく——これがイカメタルを長く楽しむいちばんの近道です。
まとめ|イカメタルリールはカウンター付きベイトの入門機から始めよう
イカメタルリール選びは、専用機の情報が少ないぶん最初は難しく感じますが、押さえるべきポイントはシンプルです。「タナを数字で管理できるカウンター付きベイトリールを選ぶ」——これが釣果への一番の近道。番手は150番前後、ギア比はハイギア、そして予算1万円台の入門機から始めれば、初めてのイカメタルでも十分に戦えます。
今回紹介した中で、迷ったらまずシマノ「バルケッタBB」かダイワ「ライトゲームX IC」の入門機を選んでみてください。釣りに慣れて軽さや巻き心地にこだわりたくなったら、グラップラーCTやティエラAIR ICへステップアップすればいいのです。低予算で始めたい人や、オモリグにも挑戦したい人は、レブロスやセドナのような汎用スピニングから入る手もあります。
最初の一歩は、あなたの予算とスタイルに合った1台を決めること。リールが決まれば、ロッド・ライン・スッテと必要なものが自然と見えてきます。真っ暗な海の上、カウンターの数字を頼りに落とした仕掛けに、コツンと小さなアタリが伝わってくる——あの瞬間の楽しさを、ぜひ自分の手で味わってみてください。
※本記事のスペック・価格は2026年7月時点の各メーカー公式サイト・販売店情報をもとにしています。最新の情報は各メーカー公式サイト(ダイワ公式/シマノ公式)でご確認ください。

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