「釣りに行くのにサンダルで大丈夫?」「普通のビーチサンダルだと滑って危ないって聞いたけど、どんなサンダルを選べばいいの?」——夏の釣りシーズンになると、足元の選び方で迷う方は多いです。結論から言えば、釣り専用に設計されたサンダルを1足持っておくだけで、快適さと安全性が大きく変わります。この記事では、釣りサンダルの選び方から価格帯別のおすすめ、履いていい場面・ダメな場面まで、初心者でも迷わず選べるように丁寧に解説します。
・釣りサンダルと普通のサンダルの決定的な違い
・失敗しない釣りサンダルの選び方5つのポイント
・1,500円〜6,500円まで価格帯別おすすめ7足の比較
・釣りサンダルを履いていい場面・絶対にダメな場面
釣りサンダルは普通のサンダルと何が違う?|釣り専用を選ぶべき3つの理由

一番の違いは「濡れた面で滑らないソール設計」
釣りサンダルと普通のサンダルの最大の違いは、ソール(靴底)のグリップ力です。普通のビーチサンダルやスポーツサンダルのソールは、乾いた地面を歩くことを前提に作られています。一方、釣り用サンダルは堤防や船のデッキなど水で濡れた面を歩くことを前提に設計されており、ソールの溝が深く刻まれています。たとえばダイワのラジアルデッキソールは波形の溝が水を積極的にかき出す構造で、濡れたデッキでも足がピタッと止まります。普通のサンダルで濡れた堤防を歩くと、一歩ごとにツルッと滑る感覚がありますが、釣り専用サンダルではその不安がほぼなくなります。ただし、どんなに高性能なサンダルでもコケの生えた岩場では過信は禁物です。グリップ力はあくまでも「濡れた平面」で発揮されるものだと理解しておきましょう。
つま先ガードがあるから針やオモリを落としても安心
釣り場では、地面に釣り針が落ちていたり、自分でオモリやルアーを足元に落としてしまうことがあります。普通のビーチサンダルではつま先がむき出しなので、針が刺さるリスクが高くなります。釣り用サンダルの多くはクロッグタイプ(つま先まで覆われた形状)を採用しており、足先への衝撃や刺し傷を防いでくれます。シマノのEVAIR FS-093Lやダイワの DL-1483 はどちらもつま先までカバーされたデザインです。ただし、クロッグタイプは通気穴が開いているモデルもあるため、細い針が穴から入り込む可能性はゼロではありません。仕掛けを組むときは、サンダルの上ではなく地面やバッカンの上で作業する習慣をつけておくとより安全です。
EVA素材だから軽い・乾きやすい・手入れが楽
釣り用サンダルの主流素材はEVA(エチレン-酢酸ビニル共重合体)です。EVAの最大のメリットは、軽さ・水を吸わない性質・クッション性の3点が揃っていること。たとえばシマノのEVAIRサンダルは片足あたりの重量が軽く、長時間の釣りでも足への負担を抑えられます。また、布製のスニーカーと違って水を吸わないので、波をかぶったりバケツの水がかかっても数分で表面が乾きます。手入れも水で丸洗いするだけで完了。釣りから帰ったあとの洗い物が1つ減るのは、地味ですが嬉しいポイントです。デメリットとしては、EVA素材は直射日光に長期間さらすと劣化が早まる点があります。保管時は日陰に置くことを忘れないようにしましょう。
EVA素材は紫外線で徐々に硬化し、クッション性が落ちていきます。車のトランクに入れっぱなしにする人がいますが、夏場の車内温度は60℃を超えることもあり、変形の原因になります。使わないときは室内の日陰に保管するのがベストです。
失敗しない釣りサンダルの選び方|見るべき5つのチェックポイント
チェック1:ソールの溝の深さと素材を確認する
釣りサンダル選びで最も重要なのがソールです。見るべきポイントは「溝の深さ」と「素材」の2つ。溝が深いほど水をかき出す力が強く、濡れた面でのグリップ力が高まります。素材はラバー(ゴム)系がベスト。EVAのみのソールは軽い反面、濡れた面でのグリップはラバーに劣ります。ダイワのDL-1483はEVA本体にラジアルデッキソールを組み合わせており、軽さとグリップを両立しています。船釣りがメインの方には、日進ゴム社の「ハイパーVソール」を搭載したダイワ DL-1483 HVが安心です。濡れた鉄板の上でも滑りにくいと評価が高く、船上での安全性を重視するならこのモデルが有力な選択肢になります。一方、堤防釣り中心であれば、ラジアルソールで十分な性能を発揮します。
チェック2:つま先と甲のカバー範囲で安全性が変わる
サンダルの形状は大きく3タイプに分かれます。クロッグタイプ(つま先まで覆う)、ストラップタイプ(つま先が開いている)、シューズタイプ(足全体を覆う)。釣り場の安全性を考えると、クロッグタイプかシューズタイプが推奨されます。ストラップタイプは通気性に優れますが、釣り針や石から足を守る力は弱くなります。堤防やサーフ(砂浜)で使うならクロッグタイプがベストバランス。船釣りでは水が入りにくい密閉型のクロッグ(クロックス ビストロのような形状)が人気です。ただし、密閉型は夏場に蒸れやすいというデメリットがあるため、短時間の釣りや気温が30℃を超える日にはストラップタイプのほうが快適な場合もあります。
チェック3:サイズ選びは「普段のスニーカー+0.5cm」が目安
釣りサンダルのサイズ選びは、普段履いているスニーカーのサイズと同じか0.5cm大きめを選ぶのが基本です。理由は、釣りでは足がむくみやすいことと、厚手の靴下を履くケースがあるため。シマノのEVAIR FS-093LはS(23.5〜24cm)からM、L、LL、3L、4L(29〜29.5cm)まで展開しており、幅広い足のサイズに対応しています。ダイワのDL-1483もSS〜3Lまでのサイズ展開があります。注意したいのは、メーカーによってサイズ感が異なる点。同じ「L」でもシマノとダイワでは足幅や甲の高さに差があるため、できれば釣具店で試着するのが一番確実です。通販で買う場合は、返品・交換がしやすいショップを選んでおくと安心です。
チェック4:かかとストラップの有無で脱げにくさが変わる
クロッグタイプのサンダルには、かかとにストラップがついているモデルと、ついていないモデルがあります。釣り場では足場が不安定な場所を歩いたり、急いで移動することもあるため、かかとストラップ付きを強く推奨します。ストラップを上げれば固定モード、下げればスリッポン感覚で履けるので、利便性も損なわれません。シマノのEVAIR、ダイワのDL-1483、クロックス ビストロのいずれもかかとストラップを搭載しています。ストラップなしのサンダルで堤防を走ったらサンダルが飛んで海に落ちた、という失敗談は釣り場あるあるの1つ。たかがストラップですが、安全面では大きな差になります。
かかとストラップを下ろしたまま(スリッパ状態のまま)歩くと、ストラップが地面に引っかかってつまずく原因になります。歩くときはストラップを上げてかかとを固定する、座っているときだけ下ろす、というように使い分けましょう。
【価格帯別】釣りサンダルおすすめ7足を徹底比較|釣りはじめナビ調べ

予算1,500〜3,000円:コスパ重視ならワークマンのフィールドサンダル
まず「お金をかけずに釣り用サンダルを試したい」という方には、ワークマンのフィールドサンダルがおすすめです。価格は約1,500〜2,000円と釣り用サンダルの中では最安クラスながら、ソールにグリップ力のある素材を使っており、堤防釣りレベルなら十分な性能です。EVA素材で軽量・速乾性もあり、最初の1足としてハードルが低い選択肢。デメリットとしては、釣り専用設計ではないためソールの溝がやや浅く、船のデッキや苔の付いた堤防では滑りやすい場面があります。また、店舗によっては夏場に売り切れていることも多いため、シーズン前の春先に購入しておくのがコツです。堤防でのファミリーフィッシングやちょい釣り程度であれば、ワークマンで十分役目を果たします。
予算3,000〜5,000円:バランス型ならシマノ EVAIR FS-093L
中価格帯で最もコスパが高いのがシマノのEVAIR マリンフィッシングサンダル FS-093L(シマノ公式)です。実売価格は約3,500〜4,500円。釣り具メーカーが設計した釣り専用サンダルで、ソールの溝が深くグリップ力が高い、つま先まで覆うクロッグ設計、かかとストラップ付き、排水穴ありと、釣りサンダルに求められる機能がひと通り揃っています。カラー展開もピュアホワイト、ブルーカモ、グレー、プレーンブラックなど豊富で、釣りだけでなくキャンプや水遊びにも使い回せるデザイン。注意点は、ソール素材がEVA中心のため、ラバーソールのモデルと比較すると濡れた金属面でのグリップはやや劣る点です。堤防釣り・サーフ・管理釣り場がメインの方にはベストな選択肢の1つです。
予算3,000〜5,000円:船釣りにはクロックス ビストロも有力
意外と知られていないですが、クロックスの「ビストロ」シリーズは釣り人にも根強い人気があります。実売価格は約3,700〜5,500円。もともと飲食店の厨房向けに作られたモデルで、油や水で濡れた床でも滑りにくい「クロックスロック」というソールを搭載しています。この滑りにくさが船のデッキでそのまま活きるため、船釣りユーザーに支持されています。通常のクロックスと違い、通気穴がない密閉設計なので、船上で波しぶきを受けても足が濡れにくいのもポイント。デメリットは通気穴がないぶん蒸れやすいことと、あくまで厨房用であって釣り専用設計ではないため、ソールの排水性能は釣りメーカー製品に劣ります。真夏の炎天下で長時間履くと蒸れが気になることがあるため、船釣り以外のシーンでは釣り専用モデルのほうが快適です。
予算5,000〜8,000円:最高のグリップを求めるならダイワ DL-1483
予算に余裕があり、特に船釣りでの安全性を最優先したい方にはダイワのラジアルデッキフィットサンダル DL-1483(ダイワ公式)がおすすめです。実売価格は約5,500〜6,500円。最大の特徴はオリジナルの「ラジアルデッキソール」で、波形に刻まれた溝が水を吸い上げてかき出す構造になっており、濡れたデッキでの安定感は釣りサンダルの中でもトップクラスです。EVA素材で軽量・クッション性も高く、1日中船の上に立っていても足裏が痛くなりにくい設計。カラーはブラックとカモマーブルの2色展開。さらに上位モデルとして、日進ゴム社製「ハイパーVソール」を搭載したDL-1483 HVもあり、濡れた鉄板の上でも高いグリップを発揮します。デメリットは価格がやや高い点と、カラー展開が少ない点。ただし、安全に直結するアイテムなので、船釣りをよくする方には価格差以上の価値があります。
| 比較項目 | ワークマン | シマノ EVAIR | クロックス ビストロ | ダイワ DL-1483 |
|---|---|---|---|---|
| 実売価格 | 約1,500〜2,000円 | 約3,500〜4,500円 | 約3,700〜5,500円 | 約5,500〜6,500円 |
| グリップ力 | △ | ○ | ○ | ◎ |
| つま先保護 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 通気性 | ○ | ○ | △(密閉型) | ○ |
| おすすめシーン | 堤防・ちょい釣り | 堤防・サーフ・管理釣り場 | 船釣り | 船釣り・堤防全般 |
釣りサンダルの「滑らない」はソールで決まる|素材別グリップ力の違い
EVAソール:軽さ重視だが濡れた面ではグリップが弱い
EVAソールは釣りサンダルで最も一般的な素材です。メリットは軽さとクッション性の高さ。長時間歩いても足が疲れにくく、価格も抑えられます。しかしEVA単体のソールは、乾いた路面では問題ないものの、水で濡れたコンクリートや金属面ではグリップ力が落ちます。堤防の乾いた部分を歩く分には快適ですが、波をかぶって濡れた場所や、洗い場の周辺では注意が必要です。低価格帯のサンダル(ワークマンのフィールドサンダルなど)はEVAソールが多いので、濡れた場面では歩き方を意識する(小股で歩く、足裏全体を地面につける)ことが大切です。
ラバーソール:濡れた面でも安定するが重量が増える
ラバー(ゴム)素材のソールは、水に濡れた面でも摩擦力が高く、グリップ性能ではEVAソールを上回ります。ダイワのラジアルデッキソールはこのラバー系素材を使っており、波形の溝パターンとの組み合わせで高い排水・グリップ性能を実現しています。デメリットは重量。ラバーはEVAより密度が高いため、サンダル全体の重さが増します。1日釣りをする場合、足への疲労感はEVAソールに比べてやや大きくなります。また、ラバーソールは硬めの履き心地になるため、クッション性を重視する方はインソール(中敷き)を併用するのも手です。船釣りや堤防の水際など「滑ったら危険な場所」で使うなら、ラバーソールの安心感は大きな武器です。
ハイパーVソール:濡れた金属面に最強だが選択肢が限られる
日進ゴム社が開発した「ハイパーVソール」は、濡れた面でのグリップ性能に特化した特殊ソールです。もともとは工場や厨房など滑りやすい現場向けに開発された技術で、濡れた鉄板やステンレスの上でも高い摩擦力を発揮します。ダイワがこの技術を採用した DL-1483 HV は、船のデッキ(特にFRP素材やステンレス素材の船べり)で真価を発揮します。船釣りで波をかぶったデッキの上を移動するとき、通常のソールでは足を踏ん張る必要がある場面でも、ハイパーVソールなら自然に歩けます。デメリットは選択肢の少なさと価格。ハイパーVソール搭載モデルは限られており、通常のラジアルソールモデルより価格が上がります。船釣りの頻度が月1回以上ある方には投資の価値がありますが、年に数回の堤防釣りだけならオーバースペックです。
ソール選びの目安をまとめると、堤防メインならEVA+ラバーの複合ソール(シマノ EVAIR等)、船釣りメインならラジアルデッキソール(ダイワ DL-1483等)、船釣りの頻度が高く安全性最優先ならハイパーVソール(ダイワ DL-1483 HV)という使い分けが合理的です。
履いていい場面・やめておくべき場面
OK:堤防・漁港の平坦な足場での釣り
堤防や漁港のコンクリート護岸など、平坦で整備された足場は釣りサンダルの得意フィールドです。足元が安定しているため、クロッグタイプのサンダルであれば安全に釣りを楽しめます。特に夏場は気温35℃を超える日もあり、スニーカーやブーツでは足が蒸れて不快。サンダルなら通気性が確保され、万が一海水をかぶっても乾きが早い。堤防でのサビキ釣り、ちょい投げ、ウキ釣りなど、あまり移動しない釣りスタイルには釣りサンダルが最適です。ただし、堤防の端(ヘチ)を歩くときは、コケや海藻で滑ることがあるので、端から50cm以上離れて歩くことを心がけましょう。
OK:船釣り(乗合船・遊漁船)のデッキ上
船釣りでは、デッキの上で長時間立ちっぱなしになることが多く、ラバーソールやハイパーVソール搭載の釣りサンダルが活躍します。船のデッキは海水や魚のぬめりで常に滑りやすい状態なので、グリップ力の高いサンダルが必要です。クロックス ビストロやダイワ DL-1483など密閉型・高グリップのモデルが適しています。船宿によっては「サンダル不可・長靴推奨」のルールがある場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。また、船べり(船の縁)に立つときは、サンダルの底がしっかりデッキに密着していることを確認してから体重をかけましょう。
NG:磯場・テトラポッド・渓流は絶対にサンダル禁止
磯場(岩場)やテトラポッド、渓流では、どんなに高性能な釣りサンダルでも安全を確保できません。磯場は岩が鋭く尖っている上にコケや海藻でツルツルに滑り、転倒すると大けがにつながります。テトラポッドの隙間に足が挟まる事故は毎年報告されており、サンダルでは足を保護できません。渓流は水中の石がコケで滑りやすく、足首までホールドするウェーディングシューズが必須です。これらのフィールドでは、フェルトソールやスパイクソールのシューズを選んでください。「面倒だからサンダルでいいや」と軽い気持ちで磯に行って、転倒して骨折・救急搬送というケースは珍しくありません。足場が不規則な場所では、サンダルの選択肢はゼロだと覚えておきましょう。
釣りサンダルは「平坦で整備された場所」で使うものです。磯・テトラ・渓流はもちろん、雨で濡れた急斜面の護岸や、コケが生えた石畳のスロープも危険です。少しでも「足場が悪いな」と感じたら、迷わずスニーカーやフェルトシューズに履き替えてください。
判断に迷うシーン:サーフ(砂浜)はサンダルでOK?
サーフ(砂浜)からの投げ釣りでは、サンダルで問題ないケースとそうでないケースがあります。波打ち際から離れた砂浜の上で釣りをするなら、サンダルで十分です。ただし、ウェーディング(膝まで海に入る)をするなら話は別。サンダルでは波に足をすくわれたときに脱げてしまうリスクがありますし、海底にある貝殻やガラス片で足を切ることもあります。ウェーディングをするならウェーダーブーツか、足首までホールドするマリンシューズが安全です。「砂浜で竿を出すだけ」ならサンダル、「海に入る」ならシューズ、と明確に使い分けましょう。
正しい手入れ方法|臭い・劣化を防ぐ3つの習慣
習慣1:釣行後は真水で丸洗い→日陰干し
釣りから帰ったら、サンダルを真水で丸洗いしてください。特に海釣りの場合、塩分がサンダルに残ると素材の劣化が早まります。洗い方は簡単で、水道水を流しながらソールの溝に詰まった砂や汚れをブラシ(使い古しの歯ブラシでOK)で落とすだけ。洗ったあとは風通しの良い日陰で乾かします。直射日光に当てると乾きは早いですが、EVA素材が紫外線で劣化して硬くなり、クッション性が失われてしまいます。室内の玄関先や、ベランダの日陰がベストな干し場所です。この習慣を続けるだけで、サンダルの寿命が1〜2シーズン延びます。
習慣2:臭いが出たら重曹水に30分つけ置き
EVA素材は水を吸わないとはいえ、表面の微細な傷や溝に雑菌が繁殖すると臭いが出てきます。臭いが気になり始めたら、バケツに水1リットルと重曹大さじ2杯を溶かし、サンダルを30分つけ置きしてください。重曹が雑菌の繁殖を抑え、臭いの原因を分解してくれます。つけ置き後は水で洗い流して日陰干し。漂白剤(ハイター等)を使う方もいますが、EVA素材を傷める可能性があるため、重曹のほうが安心です。それでも臭いが取れない場合は、素材自体が劣化しているサインなので、買い替え時期と判断しましょう。1シーズンに2〜3回この手入れをすれば、臭いの問題はほぼ解消できます。
習慣3:保管は室内の日陰で、他の靴と重ねない
シーズンオフの保管方法も、サンダルの寿命に大きく影響します。やってはいけないのは、車のトランクに入れっぱなしにすること。夏場の車内温度は60℃以上に達することがあり、EVA素材が熱で変形する原因になります。ベストな保管場所は室内の靴棚で、直射日光が当たらない場所。他の靴の下に重ねて保管すると、サンダルの形が潰れてクッション性が低下するので、単体で置くかシューズボックスに入れてください。また、防虫剤は不要です。EVA素材は虫に食われることがないため、余計な薬剤を使う必要はありません。秋に洗って乾かし、室内で保管しておけば、翌シーズンもそのまま使えます。
EVAサンダルの寿命は、使用頻度にもよりますが、おおむね2〜3シーズンが目安です。ソールの溝がすり減ってきたり、素材が硬くなってクッション性がなくなったら交換のサインです。グリップ力が落ちたまま使い続けるのは事故のもとなので、「溝が浅くなったら買い替え」と決めておくと安全です。
一緒に揃えたい足元の安全グッズ
フィッシンググローブ:足元だけでなく手元の安全も忘れずに
足元をサンダルで固めたら、次に気をつけたいのが手元の安全です。フィッシンググローブは魚のヒレやエラで手を切るのを防ぎ、滑りやすいロッドグリップのホールド力も高めてくれます。釣りサンダルと同じく、安全装備として1つ持っておくと安心度が上がります。価格帯は1,000〜3,000円程度で、指先がカットされた「3本カット」タイプが使いやすいです。ラインを結んだりエサを付けたりする作業は素手の感覚が必要なので、全指カバーではなく3本カットを選ぶのがポイント。夏場はUVカット機能付きのメッシュ素材グローブを選ぶと、日焼け対策にもなります。
偏光サングラス:水面の反射を抑えて足元の障害物も見える
偏光サングラスは、水面のギラつきを抑えて水中の魚影を見やすくするための釣り道具ですが、足元の安全にも貢献します。堤防の水際はコケや海藻で滑りやすくなっていることがありますが、偏光レンズを通すと表面の反射が消えて、コケの有無が肉眼よりも見やすくなります。価格帯は2,000〜5,000円のエントリーモデルで十分。レンズカラーはブラウン系が万能で、曇りの日でも暗くなりすぎずに使えます。デメリットとしては、夕方や曇天時に視界が暗くなる場合がある点。つけ外しがしやすいオーバーグラスタイプ(メガネの上からかけられるタイプ)を選ぶと、状況に応じた使い分けがしやすくなります。
ネオプレンソックス:寒い時期にサンダルを延長使用するなら
春先や秋口など、気温が15〜20℃くらいの時期は「サンダルだと寒いけどブーツほどではない」と迷う場面があります。そんなときに便利なのがネオプレン(ウェットスーツ素材)のソックスです。厚さ2〜3mmのネオプレンソックスをサンダルの中に履けば、保温性を確保しつつサンダルの通気性も活かせます。水に濡れても保温効果が続くため、波をかぶる堤防でも足が冷えにくいのが特徴。価格帯は1,500〜3,000円前後で、ダイビングやサーフィン用として販売されているものがそのまま使えます。注意点は、ソックスの厚み分だけサイズがきつくなること。サンダルのサイズ選びの段階で「ソックスを併用する可能性がある」と想定し、0.5〜1cm大きめを選んでおくと安心です。
まとめ|釣りサンダル選びで迷ったらまずはこの1足から
釣りサンダルは「どんなサンダルでも同じ」ではなく、ソールのグリップ力・つま先の保護・素材の特性が釣り場での安全性と快適性を大きく左右します。普通のビーチサンダルやスポーツサンダルで釣りに行くと、濡れた堤防で滑ったり、落ちた釣り針を踏んだりするリスクが高まります。逆に、釣り専用のサンダルを1足用意するだけで、夏の釣りがぐっと快適に、安全になります。
この記事のポイントを振り返ります。
- 釣りサンダルは「滑りにくいソール」「つま先保護」「EVA素材の軽さ・速乾性」が普通のサンダルとの違い
- ソール選びが最重要。堤防ならEVA+ラバー複合、船釣りならラジアルデッキソールかハイパーVソールが安心
- 予算1,500〜2,000円ならワークマン、3,500〜4,500円ならシマノ EVAIR FS-093L、5,500〜6,500円ならダイワ DL-1483が各価格帯のベストバランス
- 船釣りで波しぶきが気になるならクロックス ビストロの密閉型も有力な選択肢
- サイズ選びは「普段のスニーカー+0.5cm」。かかとストラップ付きを選ぶ
- 磯場・テトラポッド・渓流では絶対にサンダルを履かない
- 釣行後は真水で洗って日陰干し。保管は室内の日陰で。寿命の目安は2〜3シーズン
「どれを買えばいいかわからない」という方は、まずシマノのEVAIR マリンフィッシングサンダル FS-093Lから始めるのがおすすめです。実売約3,500〜4,500円で、堤防・サーフ・管理釣り場と幅広いフィールドに対応できる万能モデル。釣り具メーカーが釣りのために設計したサンダルの快適さとグリップ力を、まずは1度体感してみてください。足元が安定すると、釣りに集中できるようになり、結果として釣果にもつながります。
※釣り場や商品の最新情報は、各メーカー公式サイトや釣具店でご確認ください。
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