「アジングロッドって、長さは何フィートを選べばいいの?」——アジングを始めようとして最初にぶつかる壁が、この長さの問題です。釣具店の棚には5フィート台から8フィート近いものまで並んでいて、数字を見ても何が違うのかさっぱり分からない、という声をよく聞きます。
結論からお伝えすると、迷ったときの正解は「6フィート前後(約1.8〜2.0m)」です。取り回しと飛距離のバランスが良く、漁港でも堤防でも幅広く使えるため、最初の1本として失敗が少ない長さだからです。とはいえ、近距離の繊細な釣りを突き詰めたいなら5フィート台、遠投で沖の回遊アジを狙いたいなら7フィート以上と、目的によって最適解は変わります。
この記事では、釣り歴10年の視点から、5フィート・6フィート・7フィートそれぞれの長さの特徴を具体的な数値で解説し、釣り場やスタイル別のおすすめレングス、長さ別の実在モデルの価格比較まで一気にお伝えします。読み終わるころには、自分に合った1本の長さがはっきり決まっているはずです。
・5ft/6ft/7ftの長さがもたらす操作感・飛距離・感度の違い
・初心者が迷ったときに選ぶべき「正解の長さ」とその理由
・釣り場(漁港・堤防・サーフ)とスタイル別の最適レングス早見表
・長さ別に選んだ実在モデルの価格・スペック比較(ダイワ・シマノ・メジャークラフト)
アジングロッドの長さは結局何フィートを選べばいい?まず知っておく全体像

アジングロッドの長さは、大きく「5フィート台(ショート)」「6フィート台(スタンダード)」「7フィート以上(ロング)」の3つに分けて考えると一気に整理できます。ここを押さえておくだけで、釣具店で型番の数字を見たときに「これは自分向きかどうか」が判断できるようになります。
長さは「フィート」表記、まずは数字とcmの対応を覚える
アジングロッドの長さは「フィート(ft)」と「インチ」で表記されます。1フィートは約30.5cm、1インチは約2.5cmです。たとえば「S64UL-S」という型番なら、頭の「64」が6フィート4インチ=約1.93mを意味します。5フィートが約152cm、6フィートが約183cm、7フィートが約213cmと覚えておけば、型番を見ただけでおおよその全長がイメージできます。アジングロッドは1フィート違うだけで取り回しや飛距離が体感ではっきり変わるため、この数センチの差を軽く見ないことが大切です。慣れないうちは「型番の最初の2桁=フィートとインチ」とだけ覚えておけば十分で、店頭でもネット通販でも迷わなくなります。
短いほど感度が高く、長いほど飛距離が伸びる
長さ選びの大原則は「短いほど手元に情報が伝わりやすく(高感度)、長いほどルアーが遠くへ飛ぶ」という関係です。理由はシンプルで、ロッドが短いほど竿先からリールシートまでの距離が近く、アジが小さなジグヘッドを吸い込む「コッ」という微細なアタリが手に伝わりやすいからです。逆に長いロッドは振りかぶったときに穂先のスピードが上がり、同じ1gのジグヘッドでも数メートル遠くへ届きます。アジングで使うルアーは0.5〜3gと非常に軽いため、この長さによる飛距離差が釣果に直結します。常夜灯の真下を狙う近距離戦なら短さが武器になり、沖の潮目まで届かせたいなら長さが武器になる、と覚えておきましょう。
初心者が最初の1本に選ぶべきは6フィート前後
どれにすべきか最後まで迷ったら、6フィート前後(5.8〜6.4フィート、約1.78〜1.93m)を選んでおけば失敗しません。この長さは感度と飛距離のバランスが最も取れており、漁港内の近距離も堤防からの遠投も平均点以上にこなせる万能レングスだからです。実際、各メーカーのアジングロッドも6フィート台に最も多くのモデルを揃えており、それだけ需要と実績がある証拠といえます。注意点として、6フィートは「器用貧乏」になりやすい長さでもあり、超近距離のジグ単や本格的な遠投を突き詰めると物足りなさを感じる場面はあります。ただし最初の1本でいきなりそこまで尖った釣りをすることはまずないので、まず6フィート台で基礎を作るのが遠回りに見えて近道です。
| 長さの区分 | 5フィート台 | 6フィート台 | 7フィート以上 |
|---|---|---|---|
| 感度(アタリの取りやすさ) | ◎ | ○ | △ |
| 飛距離 | △ | ○ | ◎ |
| 取り回し(足場が狭い場所) | ◎ | ○ | △ |
| 初心者へのおすすめ度 | ○ | ◎ | △ |
※釣りはじめナビ調べ。一般的なジグ単(ジグヘッド単体)の釣りを基準に評価。
5フィート台のショートロッドが向いているのはこんな人
5フィート台(約152〜178cm)は、アジングの中でも「近距離の繊細な釣り」に特化したショートレングスです。最初の1本としては万能ではありませんが、ハマる人にはこれ以上ない武器になります。どんな人に向いているのかを具体的に見ていきましょう。
常夜灯の真下を撃つ漁港の近距離戦で本領発揮
5フィート台が最も輝くのは、漁港の常夜灯まわりで足元から10m以内を狙う近距離戦です。短いロッドはルアーの操作がダイレクトに伝わり、0.5〜1gの軽いジグヘッドをピンポイントで送り込めるからです。ダイワの月下美人 AJING「55UL-S」は全長1.65m・自重55gと軽量で、ルアー0.3〜5gに対応し、まさにこの近距離戦向けに設計されています。常夜灯が落とす光の境目(明暗)にアジが浮いている、そんな場面で短いロッドの操作性が生きます。注意点として、足場が高い堤防や風の強い日には軽いジグヘッドが流されて操作しづらく、飛距離も出ないため、近距離が成立しない釣り場では出番が減ります。
| 5ft台のメリット | 5ft台のデメリット |
|---|---|
| アタリが手元に伝わりやすい 軽量ルアーの操作性が抜群 足場が狭い場所で扱いやすい | 飛距離が出にくい 風に弱く軽量ルアーが流される 遠投が必要な釣り場で不利 |
軽量ジグヘッド0.5〜1gを操作したい人向け
0.5〜1gという極端に軽いジグヘッドを意のままに操りたいなら、5フィート台が向いています。短く張りのあるブランクスは、軽いルアーでも竿先に重みを感じながら一定のレンジ(泳がせる水深)をキープしやすいからです。アジングでは「軽いジグヘッドをいかにゆっくり、自然に漂わせるか」が釣果を分けますが、長いロッドだと軽量ルアーの存在を見失いがちです。冬場の低活性で口を使わないアジに、1g以下のジグヘッドをスローに見せる——そんな上級者好みの釣りで5フィート台は本領を発揮します。一方で、3g以上のキャロやスプリットショットといった重めの仕掛けを遠投する釣りには向かないため、軽量ジグ単特化と割り切る必要があります。
2本目として「近距離専用機」を加えたい中級者にも
5フィート台は、すでに6〜7フィートを持っている中級者が「近距離専用の2本目」として加えるのにも最適です。1本目で釣りの基礎を覚えたうえで、常夜灯撃ちのような繊細な釣りをさらに突き詰めたいというニーズに応えてくれるからです。具体的には、ナイトゲームで足元のアジを数多く釣りたい人や、豆アジ(10cm前後の小型)の小さなアタリを取りたい人に向いています。ただし、最初の1本にいきなり5フィート台を選ぶと、遠投が必要な釣り場で何もできずに終わるリスクがあります。あくまで「使う場所を選ぶ専用機」という位置づけで考えると失敗しません。
アジングは軽いジグヘッドを扱うため、ロッドと組み合わせるリール選びも釣果を左右します。番手やギア比の考え方はこちらで詳しく解説しています。

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迷ったら6フィート台、その理由を数字で解説

「結局どれを買えばいいか分からない」という人に、釣りはじめナビが自信を持っておすすめするのが6フィート台です。なぜこの長さが「最初の1本の正解」と言われるのか、感覚論ではなく数字と場面で説明します。
飛距離と感度のバランスが最も良い黄金レングス
6フィート台(約1.78〜2.0m)が黄金レングスと呼ばれるのは、飛距離と感度のどちらも8割の性能を確保できるからです。5フィート台ほど近距離特化ではなく、7フィート台ほど遠投特化でもない代わりに、どんな場面でも大きな弱点がありません。ダイワ月下美人 AJINGの「68L-S」は全長2.03m・自重63g、ルアー0.5〜8g対応と、ジグ単から軽めのキャロまで1本でこなせる設計です。漁港の近距離も、堤防からそこそこ遠くのポイントも、これ1本でカバーできるのが強みです。デメリットを挙げるなら、特化型に比べると「尖った武器がない」点ですが、初心者がまず釣りの引き出しを増やす段階では、この万能性こそが最大の武器になります。
実は「長ければ長いほど飛ぶ」というのは半分しか正しくありません。アジングで使う1g前後の軽量ルアーは、ロッドが長すぎると振り抜くスピードを乗せきれず、かえって飛ばないことがあります。軽いルアーをきちんと飛ばせるのは、しなりを使える6フィート台までというのが現場感覚。遠投したいからと安易に長さだけで選ぶと、逆に飛距離が落ちることもあるのです。
漁港・堤防・小規模サーフまで1本で対応できる
6フィート台の真価は、釣り場を選ばない対応力にあります。常夜灯のある漁港、足場の高い堤防、小規模なサーフ(砂浜)まで、アジが釣れるフィールドのほとんどを1本でカバーできるからです。たとえば旅行先で「とりあえずアジングをやってみたい」というとき、釣り場の情報が分からなくても6フィート台を持っていけば、現地でどんな状況でもある程度対応できます。これが5フィート台や7フィート台だと「想定と違う釣り場でほとんど何もできなかった」という事態が起こりがちです。注意点として、本格的なサーフでの大遠投や、磯場での大型狙いには長さが足りないため、フィールドが極端に限定される場合は専用ロッドを検討しましょう。
1g前後のジグ単から軽めのキャロまでこなせる
6フィート台は、対応ルアーウェイトの幅が広いのも初心者にうれしいポイントです。多くのモデルが0.5〜8g程度に対応しており、定番の1g前後のジグ単はもちろん、少し重い3〜5gのスプリットショットやキャロライナリグまで投げられます。アジングを続けていくと「今日は近いから軽いジグ単」「今日は遠いからキャロ」と仕掛けを使い分けるようになりますが、6フィート台ならその両方を1本で試せるため、釣りの引き出しを広げながら自分の好みを見つけられます。ただし、対応範囲が広い分、上限の8g近いリグを多用すると穂先が負けて感度が落ちるので、メインは2〜3gまでと考えておくとバランス良く使えます。
7フィート以上のロングロッドで広がる釣りの世界
7フィート以上(約213cm〜)のロングロッドは、近年人気が高まっている「遠投アジング」の主役です。飛距離という明確な武器を持つ反面、扱いには少しコツが要ります。どんな場面で長さが活きるのかを見ていきましょう。
沖の潮目・回遊アジを狙う遠投で真価を発揮
7フィート以上が最も活きるのは、足元には魚がおらず、沖の潮目や潮通しの良いエリアに回遊アジが入ってくる釣り場です。長いロッドは振りかぶったときの遠心力が大きく、同じ重さのリグでも近距離ロッドより一回り遠くへ届くからです。メジャークラフトの三代目クロステージ アジング「CRX-S692AJI」は全長6フィート9インチ(約2.06m)でルアー0.6〜10gに対応し、堤防の外側やテトラ帯の沖を遠投して回遊アジを狙う設計になっています。堤防の先端から沖の潮目までキャストして広範囲を探りたい、そんな場面でロングロッドの飛距離が釣果を左右します。デメリットは、長い分だけ手元にアタリが伝わりにくく、繊細な釣りには不向きな点です。
足場の高い堤防やテトラ帯で取り回しやすい
意外に思われるかもしれませんが、足場の高い堤防やテトラ帯では長いロッドのほうが扱いやすい場面があります。水面までの距離が遠い高所では、短いロッドだと釣れたアジを抜き上げる際に竿先が水面に届かず苦労しますが、長いロッドなら余裕を持って取り込めるからです。また、テトラの隙間に仕掛けを送り込んだり、ラインを高い位置でコントロールしたりする際も、長さがアドバンテージになります。具体的には、堤防の上から3〜4m下の水面を狙うような釣り場で7フィート以上が活躍します。ただし、足場が狭い場所や背後に障害物がある場所ではロッドを振りにくく、長さが逆に邪魔になることもあるため、釣り場の地形を確認してから選びましょう。
キャロ・スプリットなど重めリグの遠投に最適
3g以上のキャロライナリグやスプリットショットを遠投する釣りには、7フィート以上のロングロッドが最適です。重めのリグはロッドのしなりを使ってより遠くへ飛ばせるため、長さがあるほど飛距離が伸びるからです。ジグ単では届かない沖のポイントに、キャロで仕掛けを送り込んで広範囲を探る——このスタイルは数釣りにも大型狙いにも有効で、アジングの世界を大きく広げてくれます。注意点として、ロングロッドで軽量ジグ単をやろうとすると、ルアーが軽すぎて竿のしなりを活かせず、かえって飛ばない・操作しづらいという結果になります。あくまで「重めリグの遠投専用」と割り切るか、対応ウェイトの下限が0.6g程度まで設定された汎用モデルを選ぶのが賢明です。
夜のアジングでは仕掛けの組み方も釣果を大きく左右します。常夜灯まわりで結果を出す仕掛けパターンはこちらにまとめています。

アジングロッドの長さ別おすすめモデルを価格と一緒に比較
ここまでで長さの考え方が整理できたところで、実在するモデルを長さ別に価格と一緒に比較します。いずれもエントリー〜ミドルクラスで、最初の1本にふさわしい入手しやすいロッドを選びました。スペックはメーカー公式・各販売サイトで確認した数値です。
5フィート台の代表モデルとその価格
近距離の繊細な釣りを重視するなら、ダイワ月下美人 AJINGの「55UL-S」が代表格です。全長1.65m・自重55gと軽量で、ルアー0.3〜5gに対応し、希望小売価格は16,500円。常夜灯まわりの近距離戦に特化した1本です。もう少し長さが欲しい場合は同シリーズの「510UL-S」(全長1.78m・自重57g・17,000円)が、5フィート台の操作性を保ちつつ少しだけ飛距離を足せる中間的な選択肢になります。注意点として、5フィート台は遠投が必要な釣り場では力不足になるため、自分の通う釣り場が近距離主体かどうかを確認してから選びましょう。価格はいずれも記事執筆時点の参考値で、最新価格は公式サイトでの確認をおすすめします。
6フィート台の代表モデルとその価格
最初の1本に最もおすすめなのが、6フィート台の万能モデルです。シマノのソアレ BB アジング「S64UL-S」は全長1.93m・自重59gで、実売価格は12,000円前後とコストパフォーマンスに優れています。ジグ単主体の近距離から軽めの遠投までこなせ、エントリーモデルながら扱いやすさに定評があります。ダイワ月下美人 AJINGの「68L-S」(全長2.03m・自重63g・ルアー0.5〜8g・17,500円)も、ジグ単から軽めのキャロまで1本でカバーできるスタンダード機です。どちらも「最初の1本で大きく外さない」長さと価格帯なので、迷ったらこのクラスから選べば間違いありません。
7フィート前後の遠投モデルとその価格
遠投で沖の回遊アジを狙いたいなら、メジャークラフト三代目クロステージ アジング「CRX-S692AJI」が候補です。全長6フィート9インチ(約2.06m)、ルアー0.6〜10g、適合ラインPE0.1〜0.6号で、メーカー希望価格は11,550円とロングレングスとしては手に取りやすい価格です。さらに長さと飛距離を求めるなら、シマノソアレ BB アジング「S610L-S」(全長2.08m・自重61g・ルアー0.6〜12g)も、重めのリグを扱える遠投寄りの1本です。注意点として、これらは遠投性能を活かせる開けた釣り場でこそ真価を発揮するため、足場の狭い小規模漁港がメインなら6フィート台のほうが快適です。
| モデル | 全長 | 適合ルアー | 参考価格 |
|---|---|---|---|
| ダイワ 月下美人 AJING 55UL-S | 1.65m(5’5″) | 0.3〜5g | 16,500円 |
| シマノ ソアレBBアジング S64UL-S | 1.93m(6’4″) | ジグ単主体 | 実売12,000円前後 |
| ダイワ 月下美人 AJING 68L-S | 2.03m(6’8″) | 0.5〜8g | 17,500円 |
| メジャークラフト 三代目クロステージ CRX-S692AJI | 2.06m(6’9″) | 0.6〜10g | 11,550円 |
| シマノ ソアレBBアジング S610L-S | 2.08m(6’10″) | 0.6〜12g | 本体約15,000円前後 |
※価格は記事執筆時点の参考値。最新の正確な情報は各メーカー公式サイト(ダイワ 月下美人 AJING/シマノ ソアレBBアジング)でご確認ください。
長さ選びで初心者がやりがちな失敗とその対策
アジングロッドの長さ選びで初心者がつまずくポイントは、実はかなりパターンが決まっています。先輩たちが通ってきた失敗をあらかじめ知っておけば、無駄な出費や釣れない1日を避けられます。
【失敗例1】見栄えで長い竿を買い近距離で持て余す
よくある失敗が、「長いほうがカッコいい・遠くまで飛ばせて有利そう」という見栄えやイメージだけで7フィート以上を選び、近距離主体の漁港で持て余すパターンです。原因は、自分が通う釣り場の特性を考えずに長さだけで選んでしまうこと。常夜灯まわりの足元10m以内でアジが釣れる漁港では、長いロッドは取り回しが悪く、軽量ジグ単の繊細なアタリも取りにくいため、釣れるはずのアジを逃してしまいます。対策は、買う前に「自分がよく行く釣り場は近距離か遠投か」を必ず確認すること。漁港メインなら5〜6フィート台、開けた堤防やサーフがメインなら6〜7フィート台、と釣り場起点で選べばこの失敗は防げます。
「長い=有利」と思い込むのは最も多い失敗パターンです。アジングは軽量ルアーを扱う繊細な釣りなので、自分の通う釣り場が近距離主体なら、長いロッドはむしろ釣果を下げます。スペックの数字ではなく、まず「どこで釣るか」から逆算して長さを決めましょう。
【失敗例2】硬さ(パワー)を無視して長さだけで選ぶ
もう一つの失敗が、長さばかりに気を取られて「硬さ(パワー表記)」を見落とすケースです。アジングロッドにはUL(ウルトラライト)やL(ライト)といった硬さの表記があり、同じ6フィートでも硬さが違えば扱えるルアーの重さも感度もまったく変わります。理由は、硬すぎるロッドだと0.5gのジグヘッドの重みを感じられず、柔らかすぎると遠投や大型とのやり取りで腰砕けになるから。対策は、長さと硬さをセットで見ること。初心者がジグ単中心で始めるなら「6フィート台×UL〜L」が扱いやすい組み合わせです。型番の「68L-S」なら6フィート8インチ・ライトパワー・ソリッドティップ(穂先)を意味するので、長さの数字の後ろのアルファベットも必ずチェックしましょう。
長さの数字だけでなく「仕舞寸法」も確認する
意外と見落としがちなのが、持ち運び時の「仕舞寸法(しまいすんぽう)」です。仕舞寸法とは、ロッドを継ぎ目で分解して最も短くした状態の長さで、これが長いと電車釣行やクルマの積み込みで困ることがあります。たとえばシマノソアレ BB アジング「S610L-S」は仕舞寸法106.5cmで、一般的な2ピース(2本継ぎ)ロッドの目安です。電車や自転車で釣り場に向かう人、クルマのトランクが小さい人は、仕舞寸法が短いモデルや、3本以上に分解できるパックロッドを検討すると持ち運びがラクになります。対策として、ネット通販で買う際は全長だけでなく仕舞寸法の数値も必ず確認し、自分の移動手段に収まるかをイメージしてから注文しましょう。
釣り場・スタイル別に見る最適な長さの選び方
最後に、ここまでの内容を「自分の場合はどれ?」に落とし込めるよう、釣り場とスタイル別に最適な長さを整理します。自分の状況に近いものを見つけて、長さ選びの最終判断に役立ててください。
漁港メインなら5〜6フィート、サーフ・大場所なら7フィート
釣り場で選ぶなら、足場が低く近距離で釣れる漁港メインの人は5〜6フィート台、足場の高い堤防や開けたサーフ・大規模な釣り場がメインの人は6〜7フィート台が基準です。理由は、漁港は足元から魚が狙えるため取り回しと感度を優先でき、大場所は沖まで届かせる飛距離が必要だからです。自分のホームグラウンド(よく行く釣り場)がどちらのタイプかをまず考えると、長さの方向性が一気に絞れます。注意したいのは、複数のタイプの釣り場に行く人。その場合は両方の平均点を取れる6フィート台を選んでおくと、どこへ行ってもそれなりに対応できて失敗が少なくなります。
・近距離のジグ単を突き詰めたい → 5フィート台(5’5″〜5’10″)
・最初の1本/何でもバランス良く → 6フィート台(6’0″〜6’8″)
・遠投で沖の回遊アジを狙う → 7フィート前後(6’9″〜7’6″)
・電車・自転車釣行が多い → 仕舞寸法の短いパックロッド
ファミリー・初心者の入門には扱いやすい6フィート台
家族で釣りデビューする人や、まったくの初心者には、繰り返しになりますが6フィート台が一番のおすすめです。長すぎず短すぎず、子どもや女性でも振りやすい重さ・長さで、釣り場も選ばないため「とりあえず始める」のに最適だからです。アジが釣れたときの「コッ」というアタリが手に伝わる感覚は、6フィート台なら初心者でも体験しやすく、釣りの楽しさを実感できます。注意点として、小さなお子さんが使う場合は、自重が軽い(60g前後)モデルを選ぶと腕が疲れにくく、長時間でも集中力が続きます。家族で1本を共有するなら、まずは扱いやすい6フィート台のUL〜Lパワーを1本用意するところから始めましょう。
予算別に見る長さ選び(5,000円台〜2万円台)
予算別に考えると、長さ選びの現実的な落としどころが見えてきます。5,000〜8,000円台のエントリーロッドでも6フィート台の万能モデルは見つかり、まず釣りを体験するには十分です。1〜1.5万円台になると、今回紹介したシマノソアレ BB アジングやメジャークラフト三代目クロステージのように、感度と作りのしっかりした長さ別モデルが選べます。2万円前後まで出せるなら、ダイワ月下美人 AJINGのように長さ・硬さのラインナップが豊富なシリーズから、自分の釣りに最適化した1本を選べます。注意点として、最初から高額モデルで尖った長さ(5フィート台や7フィート台)を選ぶより、まずは手頃な6フィート台で自分のスタイルを見極めてから、2本目で専用機に投資するほうが満足度が高くなります。
アジングをさらに快適にするなら、集魚灯を使った夜釣りも効果的です。使い方と注意点(禁止されている県もあります)はこちらで解説しています。

「夜のアジングでもっと数を伸ばしたいけど、集魚灯って本当に効果あるの?」「どの製品を買えばいいのか分からない…」そんな疑問を持っている方は多いのではないでしょう…
まとめ|アジングロッドの長さは「釣り場」から逆算すれば失敗しない
アジングロッドの長さは、5フィート台・6フィート台・7フィート以上の3区分で考えると整理しやすく、それぞれ「近距離の感度」「バランス」「遠投力」という明確な個性があります。最も大切なのは、スペックの数字や見栄えではなく、自分が通う釣り場が近距離主体か遠投主体かという「釣り場起点」で選ぶことです。これさえ守れば、長さ選びで大きく外すことはありません。
そして、最後まで迷ったときの答えは6フィート前後。感度と飛距離のバランスが良く、漁港から堤防まで1本でこなせるため、最初の1本として失敗しにくい黄金レングスです。基礎ができてから、近距離特化の5フィート台や遠投特化の7フィート以上を2本目として加えれば、アジングの世界がぐっと広がります。
・5フィート台=近距離の感度特化。常夜灯撃ち・軽量ジグ単向け
・6フィート台=感度と飛距離のバランス型。最初の1本の正解
・7フィート以上=遠投特化。沖の回遊アジ・重めリグ向け
・長さと一緒に「硬さ(UL・L)」と「仕舞寸法」も必ず確認
・選び方の軸は「スペック」より「自分の通う釣り場」
・迷ったら6フィート台のUL〜L、自重60g前後が扱いやすい
・尖った長さは2本目で。まず万能機で自分のスタイルを見極める
最初の一歩としては、まず近所のよく行く釣り場をひとつ思い浮かべて、それが「足元で釣れる漁港」か「沖を狙う大場所」かを判断してみてください。その答えが出れば、選ぶべき長さは自然と決まります。あとは扱いやすい6フィート台を1本手に取って、常夜灯のもとでアジの小さなアタリを感じる楽しさを、ぜひ味わってみてください。なお、各モデルの最新の長さ・価格・在庫は、ダイワ・シマノ・メジャークラフトなど各メーカーの公式サイトで最新情報をご確認ください。

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