「エギングを始めたいけど、ロッドは安いものでも釣れるの?」「1万円のロッドと3万円のロッド、初心者の自分に違いがわかるの?」——エギング入門でいちばん最初にぶつかる壁が、このロッド選びです。アオリイカ用のエギ(餌木)を投げてしゃくる釣りは、ロッドの性能で飛距離も操作感も変わるため、つい高いモデルに目が向きがちです。
結論から言えば、コスパ最強のエギングロッドは「5,000円台〜2万円台」の価格帯にしっかり存在します。最新モデルは1万円を切る価格でも、PEラインを使ったキャストや軽いしゃくりに対応できる性能を備えており、最初の1本としては十分に戦えます。大切なのは「自重」「ガイド」「適合エギ号数」という3つの基準を押さえて、自分の通う釣り場に合った1本を選ぶことです。
この記事では、釣り歴のある先輩目線で、コスパ最強と呼べるエギングロッド6本を5,700円〜24,688円の価格帯で実際のスペック・実売価格とともに比較します。あわせて、長さや硬さの選び方、ロッド以外に必要な道具の総額、初心者がやりがちな失敗パターンまで、最初の1本選びに必要な情報をまとめました。
・コスパ最強エギングロッドを見極める3つの基準
・予算別おすすめ6本のスペックと実売価格の徹底比較
・8.6フィート・Mが「最初の1本」に選ばれる理由
・初心者がやりがちなロッド選びの失敗と対策
エギングロッドのコスパ最強を分ける3つの基準

同じ1万円前後のエギングロッドでも、釣り場で感じる使い心地には差が出ます。値段の安さだけで飛びつくと「重くて手が疲れる」「アタリがわからない」といった後悔につながりがちです。コスパが高い1本かどうかは、価格に対して次の3つの基準をどれだけ満たしているかで判断できます。まずはこの物差しを身につけましょう。
自重100g前後なら1日しゃくっても疲れにくい
コスパを左右する最大の基準が「自重(ロッド本体の重さ)」です。エギングは1日に何百回もしゃくり続ける釣りなので、ロッドが軽いほど腕の疲労が減り、結果的に長く竿を振れて釣果も伸びます。目安は8.6フィートクラスで100g前後。たとえばダイワ エメラルダス X 83Mは自重103g、シマノ セフィアBB S86MLは105gと、1万円台前半でも100g前後を実現しています。一方、入門機の中には130g台のモデルもあり、約30gの差は数時間振り続けると確実に効いてきます。ただし軽さだけを追うと価格が跳ね上がるため、「予算内で100g台前半に収まっているか」を一つの合格ラインにすると選びやすくなります。
Kガイド搭載かどうかでライントラブルが激減する
2つ目の基準は「ガイド(糸を通すリング)」です。エギングは細いPEラインを使うため、ガイドの形状が悪いとキャスト時に糸が絡む「ライントラブル」が頻発します。富士工業の「Kガイド」はフレームが傾斜していて糸が絡みにくく、最近は1万円以下のモデルにも採用が広がっています。たとえばメジャークラフトのファーストキャスト エギングは全機種にKガイドを搭載しており、5,700円という価格でトラブルの少なさを実現しています。逆に、極端に安い無名ロッドはガイドが旧型で、キャストのたびに糸が絡んで釣りにならないケースもあります。スペック表で「Kガイド」や「SiCガイド」の記載があるかをチェックしましょう。
適合エギ2.5〜3.5号を含むかで通年使えるか決まる
3つ目は「適合エギ号数」です。これはロッドが快適に扱えるエギの大きさの範囲で、秋の小型イカは2.5〜3号、春の大型アオリイカは3.5〜4号を使うのが一般的です。つまり2.5〜3.5号をカバーするモデルなら、秋も春も1本で通年楽しめます。今回紹介する6本はいずれも2.5号以上をカバーし、ダイワ エメラルダス X 83Mは2.5〜4.0号と春のランカー狙いまで対応します。注意点として、号数の下限が3号からのロッドは秋の小型エギが投げにくく、最初の1本としては範囲が狭いと感じることがあります。秋から始める初心者ほど、下限が2.5号のモデルを選ぶと失敗しにくいです。
コスパ最強の判断軸は「自重100g前後」「Kガイド搭載」「適合エギ2.5〜3.5号」の3つ。この3つを価格内で満たしていれば、入門機でも釣り場でしっかり戦えます。
安いエギングロッドと高いロッドは何が違うのか
「結局、高いロッドは何が優れているの?」という疑問は誰もが抱きます。値段の差は主に素材・製法・パーツのグレードに表れますが、初心者が体感できる違いとできない違いがあります。ここを理解しておくと、無駄に高いモデルに手を出さずに済みます。
ブランクスの製法で「軽さ」と「ブレの少なさ」が変わる
価格差がもっとも表れるのが「ブランクス(竿本体)」の製法です。安いモデルは素直なカーボン巻きですが、上位機ではカーボンテープを斜めに締め上げる補強技術が入ります。シマノならハイパワーX(セフィアBB)やスパイラルX(セフィアSS)、ダイワならブレーディングX(エメラルダス X)がこれにあたり、キャストやしゃくりの際のネジレ・ブレを抑えてパワーロスを減らします。結果として、同じ8.6フィートでもセフィアSSは自重95g以下と軽く、セフィアBBの105gより約10g軽量です。ただしこの差は、振り比べないと初心者にはわかりにくいのも事実。だからこそ最初の1本は補強技術にこだわりすぎず、予算優先でも問題ありません。
1万円以下でも「釣れる性能」は十分にある
結論として、1万円以下のロッドでもアオリイカは普通に釣れます。エギングは魚を掛けてからのやり取りよりも、エギを操作して抱かせるまでが勝負の釣りで、その操作はロッドの価格に比例しません。実際、ダイワ エギング X 86M(実売約9,633円)は自重113g・適合エギ2.5〜4.0号と、入門機として過不足のないスペックです。アブガルシア ソルティーフィールド SFS-832ML(本体9,900円)も自重133gとやや重いものの、汎用性の高い1本として人気があります。高いロッドは「より軽く、より快適に」釣るための投資であって、釣れるかどうかの境界線ではない、と覚えておきましょう。
感度の差は「夜のアタリ」で初めて効いてくる
高いロッドの恩恵がはっきり出るのは「感度」、つまりイカがエギに触れた小さな違和感を伝える能力です。これはアタリが取りにくい日中の渋い状況や、視覚に頼れない夜釣りで効いてきます。上位機のセフィアSSは高弾性カーボンとスパイラルX構造で、わずかな重みの変化を手元に伝えやすく設計されています。とはいえ、これは「アタリの数を1日に何度も逃したくない」中級者以上が求める領域。釣行回数がまだ少ない初心者は、まず安いロッドで数をこなし、物足りなさを感じてから上位機に乗り換えるほうが、お金の使い方として賢明です。エギングに慣れる前の高額投資は、宝の持ち腐れになりがちです。
手持ちのアジングロッドやライトな万能竿があれば、2.5号までの軽いエギなら流用して「エギングが自分に合うか」を試せます。本格的に続けると決めてから専用ロッドを買うのも、賢い始め方です。

長さ・硬さ・継数|失敗しないスペックの選び方

3つの基準で候補が絞れたら、次は具体的なスペックの読み方です。エギングロッドのスペック表に並ぶ「8.6ft」「M」「2ピース」といった記号の意味を理解すれば、自分の釣り場に合う1本が見えてきます。ここを飛ばすと、買ってから「思ってたのと違う」となりがちです。
長さは8.6フィートが最初の1本のド定番
エギングロッドの長さは8〜8.6フィート(約2.4〜2.6m)が主流で、最初の1本なら8.6フィート(約2.59m)が最もバランスが取れています。長いほど飛距離が出て足場の高い堤防でも扱いやすく、短いほど操作性が上がります。8.6フィートは飛距離と取り回しのちょうど中間で、漁港・堤防・サーフのどこでも対応できる万能レングスです。今回紹介するセフィアBB S86ML、ダイワ エギング X 86M、ファーストキャスト FCS-862Eはいずれも8.6フィート級。注意点として、足場が狭い小磯や障害物の多い場所では長さが邪魔になることもあるため、通う場所が決まっているなら8フィート前後の短めも選択肢になります。
硬さは「M」が秋も春もこなせる中間パワー
硬さ(パワー)はL・ML・M・MHなどで表され、コスパ最強の最初の1本には「M」または「ML」がおすすめです。Lは軽いエギ向きで春の大型には不安、MHは大型向きで秋の小型がしゃくりにくい。その中間のMは、2.5〜4.0号という幅広いエギを1本でこなせるため、秋の数釣りから春のランカー狙いまで対応できます。ダイワ エメラルダス X 83M(適合エギ2.5〜4.0号)やシマノ セフィアBB S86ML(1.8〜3.8号)がこの万能ゾーンです。秋の小型メインで始めるならMLでも快適ですが、いずれ春も狙いたいならMを選んでおくと買い替えずに済みます。硬さ選びは「狙うイカのサイズの幅」で決めるのが鉄則です。
「飛距離が欲しい」と9フィート超の長いロッドを最初に買い、足場の狭い近所の漁港で取り回せず持て余すのは典型的な失敗です。長い竿はしゃくりも重く腕が疲れます。最初は8.6フィート前後を選び、通う釣り場の特性がわかってから2本目を検討しましょう。
継数は2ピースが基本、持ち運び重視ならパックロッド
継数(ロッドを何分割できるか)は2ピースが標準です。今回の6本もすべて2ピースで、仕舞寸法は130〜134cm前後。車移動なら2ピースで何の問題もありません。一方、電車釣行や旅行に持って行きたい人は、4〜6本に分割できるパックロッド(モバイルロッド)が便利で、アブガルシアのソルティーフィールドには6ピースの携帯モデルもあります。注意点として、継数が増えるほど継ぎ目が増えて感度や強度はわずかに落ち、価格もやや上がる傾向があります。まずは標準の2ピースを選び、持ち運びに不便を感じたらパックロッドを追加する流れがおすすめです。仕舞寸法130cm台は、軽自動車のトランクにもギリギリ収まるサイズ感です。
【5,000〜1万円台】予算重視のコスパ最強エギングロッド3本
ここからは具体的なおすすめモデルです。まずは「とにかく安く始めたい」「続くかわからないから初期投資を抑えたい」という人に向けた、実売1万円前後までの3本を紹介します。いずれも入門機ながら、最初の1本として十分に戦えるスペックを備えています。価格・スペックはすべて各メーカー公式および価格比較サイトで確認した最新の数値です。
メジャークラフト ファーストキャスト エギング FCS-862E|実売5,700円の最安エントリー
とにかく安く始めたい人の最有力候補が、メジャークラフトのファーストキャスト エギング FCS-862Eです。実売約5,700円という驚きの価格ながら、全長8.6フィート・自重約100g・適合エギ2.5〜3.5号と、エントリー機として必要十分なスペックを備えています。中弾性カーボンで初心者でも扱いやすいしなやかさがあり、全機種Kガイド搭載でライントラブルも少なめ。「エギングが自分に合うか試したい」という最初の入口にぴったりの1本です。注意点は、上位機と比べると感度や軽快さでは一歩譲ること。とはいえ秋の数釣りには十分で、この価格で2.5〜3.5号を通年こなせるコスパは群を抜いています。詳細はメジャークラフト公式サイトで確認できます。
ダイワ エギング X 86M|実売9,633円の現行入門スタンダード
大手メーカーの安心感を1万円以下で得たいなら、ダイワ エギング X 86Mが鉄板です。実売約9,633円で、全長2.59m・自重113g・適合エギ2.5〜4.0号・適合PE0.4〜1.0号という2022年モデルの現行入門機。仕舞寸法134cmの2ピースで、春の大型アオリイカまでカバーする2.5〜4.0号対応が魅力です。ダイワの入門エギングロッドの系譜を継ぐモデルで、ブランドの信頼性とアフターサポートを考えると、初心者がもっとも安心して選べる1本といえます。注意点は自重113gとファーストキャストよりやや重いこと。それでも号数の対応幅が広く「最初の1本で長く使いたい」人には十分おすすめできます。スペックはダイワ公式系のエギングロッド情報で確認しましょう。
アブガルシア ソルティーフィールド SFS-832ML|本体9,900円の万能ライトモデル
少し柔らかめで軽いエギも扱いやすい1本が欲しいなら、アブガルシア ソルティーフィールド SFS-832MLが候補です。本体価格9,900円で、全長8.3フィート(252cm)・自重133g・適合エギ〜3.5号・適合PE0.6〜1.2号。8.3フィートとやや短めで取り回しがよく、秋の小型エギを軽快にしゃくれるMLパワーが特徴です。1万円を切る価格ながらスペックは高めで、コスパの高いエントリーロッドとして評価されています。注意点は自重133gと今回の6本では重めな点と、適合上限が3.5号で春の大型ランカー狙いにはやや力不足なこと。秋メインで足場の取り回しを重視する人に向く1本です。シリーズには6ピースのパックロッドもあり、アブガルシア公式でラインナップを確認できます。
もう一歩踏み込むなら|1.3万〜2.5万円の高コスパ3本
「せっかく始めるなら、しばらく買い替えずに使える1本が欲しい」という人には、1万円台中盤〜2万円台の上位エントリー〜ミドルクラスがおすすめです。この価格帯になると軽さ・感度・補強技術が一段上がり、釣行を重ねても物足りなさを感じにくくなります。長く付き合える3本を見ていきましょう。
ダイワ エメラルダス X 83M|実売13,693円・自重103gの軽量モデル
軽さと価格のバランスで選ぶなら、ダイワ エメラルダス X 83Mが筆頭候補です。本体定価20,460円に対し実売は約13,693円。全長2.51m・自重103g・継数2本・仕舞寸法130cm・適合エギ2.5〜4.0号・適合PE0.5〜1.2号で、カーボン含有率は99%と高め。バット部分にカーボンテープをX状に締め上げる「ブレーディングX」を採用し、上位機に使われるFUJI VSSリールシートを搭載するなど、価格以上の作り込みが光ります。8.3フィートとやや短めで操作性が高く、自重103gの軽さで1日しゃくっても疲れにくいのが強み。注意点は、より飛距離を求めるなら86M(自重106g・全長2.59m)のほうが向くこと。軽さと取り回し重視ならこの83Mが好バランスです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 自重103gと軽快 カーボン99%の高い張り 上位機由来のリールシート | 入門機より価格は上 8.3ftで飛距離は控えめ 定価ベースだと2万円超 |
シマノ セフィアBB S86ML|実売14,698円のオールラウンド定番
「迷ったらこれ」と言われるほど定番なのが、シマノ セフィアBB S86MLです。実売約14,698円で、全長2.59m(8.6フィート)・自重105g・継数2本・仕舞寸法133cm・適合エギ1.8〜3.8号・適合PE0.4〜1号。ブランクスにネジレを抑える「ハイパワーX」を採用し、キャストの正確性と飛距離を高めています。適合エギが1.8号からと幅広く、秋の高活性時の数釣りからタフな状況まで1本でこなせる汎用性が魅力。セフィアBBはモデルチェンジのたびに上位機の機構が下りてくるため、価格以上の性能を持つことで知られています。注意点は、最安と公式希望価格で差があり、店舗やタイミングで価格が前後すること。安定して入手できる、最初の本格1本として鉄板の選択です。
意外と知られていませんが、コスパで一番後悔しにくいのは「適合エギ号数の幅が広いM〜MLの8.6フィート」です。スペックを尖らせた専用機は2本目以降に効きますが、最初の1本は守備範囲の広さこそ正義。狭い用途に最適化されたロッドより、何でもこなせる1本のほうが結果的に長く使えます。
シマノ セフィアSS S86ML|実売24,688円・自重95g以下の上位コスパ
予算に余裕があり「最初から良い1本で長く使いたい」人には、シマノ セフィアSS S86MLがおすすめです。実売約24,688円と今回の6本では最も高価ですが、自重95g以下とクラス随一の軽さを実現。内外層にカーボンテープを反対方向へ巻く「スパイラルX」に外層「ハイパワーX」を組み合わせ、軽さと強度・感度を高い次元で両立しています。ムチのようなしなやかさからキレのあるダート(エギを左右に飛ばす操作)を生み、クリアな感度で小さなアタリも捉えやすいのが特徴。注意点は、価格が2.5万円近くと初心者の最初の1本としては高めなこと。とはいえ実売3万円超のハイエンドと比べれば十分コスパは高く、「数年使い込む覚悟があるなら買い」の1本です。シマノのセフィアブランドサイトでシリーズ全体を確認できます。
| モデル | 実売価格 | 自重 | 全長 | 適合エギ |
|---|---|---|---|---|
| ファーストキャスト FCS-862E | 約5,700円 | 約100g | 8.6ft | 2.5-3.5号 |
| ダイワ エギング X 86M | 約9,633円 | 113g | 2.59m | 2.5-4.0号 |
| ソルティーフィールド SFS-832ML | 9,900円 | 133g | 8.3ft | 〜3.5号 |
| エメラルダス X 83M | 約13,693円 | 103g | 2.51m | 2.5-4.0号 |
| セフィアBB S86ML | 約14,698円 | 105g | 2.59m | 1.8-3.8号 |
| セフィアSS S86ML | 約24,688円 | 95g以下 | 2.59m | 1.8-3.8号目安 |
※価格・スペックは各メーカー公式および価格比較サイトの2026年時点の数値(釣りはじめナビ調べ)。実売価格は時期・店舗で変動します。
ロッドだけ良くても釣れない|必要な道具と総額
エギングはロッドさえあれば始められる釣りではありません。リール・ライン・エギといった相棒が揃って初めて1セットになります。せっかくコスパの良いロッドを選んでも、ここをケチると釣果が出ません。最低限そろえるべき道具と、無理のない総額の組み方を見ていきましょう。
リールは2500〜3000番のスピニングが基本
エギングのリールはスピニングリールの2500〜3000番(C3000)が標準です。PEラインの0.6〜0.8号が150m前後巻ける番手で、軽すぎず重すぎず、8.6フィートのロッドとバランスが取れます。コスパ重視なら5,000〜8,000円台のエントリーリールでも十分実用的で、ロッドと同じく「軽さ」と「巻き心地のなめらかさ」を基準に選ぶと失敗しません。注意点は、あまりに安い無名リールはPEラインがスプール(糸を巻く部分)に食い込みやすく、トラブルの原因になること。ロッドとリールの予算配分は「ロッド6:リール4」くらいを目安にすると、全体のバランスが整います。

「スピニングリールが欲しいけど、種類が多すぎてどれがコスパ最強なのかわからない…」そんな悩みを抱えている方は多いはずです。釣具店に行くとリールだけで棚がずらっと…
ラインはPE0.6号+リーダー2号が定番セット
エギングのメインラインはPE0.6〜0.8号、その先に結ぶショックリーダー(先糸)はフロロカーボン1.75〜2号が定番です。PEは伸びが少なく感度が高い反面、根ズレに弱いため、岩などに擦れても切れにくいリーダーを1ヒロ(約1.5m)ほど結びます。コスパ重視ならPE150mで1,000〜2,000円台、リーダーは1個500〜800円程度。注意点は、ロッドの適合PE表示を超える太さを巻かないこと。たとえばエメラルダス X 83Mは適合PE0.5〜1.2号なので、その範囲内で選びます。太すぎると飛距離が落ち、細すぎると大型がかかったときに不安が残ります。最初は0.6号から始めるのが扱いやすくおすすめです。

「PEラインがいいって聞くけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」「号数とか編み数とか、専門用語が出てきた時点でもう迷子」――PEライン選びでつまずく…
エギは2.5〜3.5号を3色そろえれば秋は戦える
仕掛けの主役であるエギ(餌木)は、秋なら2.5〜3号、春なら3.5号が中心です。最初はサイズ違い・カラー違いで3〜5本そろえれば十分戦えます。色は「アピール系(ピンク・オレンジ)」「ナチュラル系(アジ・イワシ)」「夜用(赤テープ・グロー)」を1つずつ持つと、状況に応じて使い分けられます。エギは1本800〜1,200円程度なので、5本そろえても5,000円前後。注意点は、ロッドの適合号数を超えるエギを多用しないこと。3.5号までのロッドに4号を付けるとキャストでロッドに過剰な負担がかかります。手持ちのロッドの適合範囲内でカラーを増やすほうが、釣果アップの近道です。
| 道具 | コスパ重視の目安 | こだわる場合 |
|---|---|---|
| ロッド | 5,700〜9,900円 | 14,000〜24,000円 |
| リール | 5,000〜8,000円 | 15,000円〜 |
| ライン+リーダー | 1,500〜3,000円 | 3,000〜5,000円 |
| エギ5本 | 4,000〜5,000円 | 5,000〜8,000円 |
| 総額目安 | 約16,000〜26,000円 | 約37,000円〜 |
※釣りはじめナビ調べ。価格は2026年時点の一般的な実売目安。
初心者がエギングロッド選びでやりがちな失敗
最後に、これからロッドを買う人に向けて、先輩としてどうしても伝えておきたい失敗パターンを共有します。どれも実際に多くの初心者がやってしまうもので、知っているだけで回避できます。お金と時間を無駄にしないために、購入前にチェックしておきましょう。
適合PEを無視して太い糸を巻きトラブル多発
意外に多いのが、ロッドの適合PEラインを無視して太い糸を巻いてしまう失敗です。「強いほうが安心」と1.5号や2号を巻くと、適合0.5〜1.2号のロッドではガイドに糸が抜けにくくなり、飛距離が落ちてトラブルが増えます。原因は、シーバスや他の釣りの感覚をエギングに持ち込んでしまうこと。対策は、買う前にスペック表の「適合PE」を必ず確認し、その範囲の下限〜中間(0.6〜0.8号)を選ぶことです。エギングは細い糸で飛距離と感度を稼ぐ釣りなので、太さで安心を買おうとすると逆効果になります。糸選びはロッドの設計に合わせる、と覚えておきましょう。
レビューの「高評価」だけで自分の釣り場に合わない竿を選ぶ
もう一つの典型が、ネットの高評価レビューだけを頼りに、自分の釣り場に合わないロッドを買ってしまう失敗です。たとえば飛距離自慢の長いロッドが絶賛されていても、足場の狭い近所の漁港メインなら取り回しが悪く活かせません。原因は「評価の高さ=自分に合う」と思い込むこと。対策は、自分が通う釣り場(漁港か、地磯か、サーフか)と狙う季節(秋の小型か、春の大型か)を先に決め、その条件に合うスペックから逆算して選ぶことです。レビューは参考程度にとどめ、最後は「自分の使い方」を軸に判断するのが、後悔しないロッド選びの鉄則です。
無名の激安ロッドを選んで継ぎ目から折れる
3つ目の落とし穴が、相場より極端に安い無名ブランドのロッドに飛びついてしまう失敗です。1,000〜2,000円台のノーブランド品は、ガイドが旧型でライントラブルが多いだけでなく、継ぎ目(フェルール)の精度が低く、しゃくった拍子に折れるリスクもあります。原因は「とにかく安ければ何でもいい」という選び方。対策は、メジャークラフト・ダイワ・シマノ・アブガルシアといった実績あるメーカーのエントリー機から選ぶことです。今回の6本のように、5,700円台でも信頼できるメーカー品は手に入ります。安さは大事ですが、最低限のブランドの安心感まで削ると、結局買い直しになって割高につきます。価格と信頼性のバランスを見極めましょう。
「良い道具なら上達も早いはず」と最初から3万円超のハイエンドを買うのは危険な賭けです。扱いに慣れる前は性能を引き出せず、傷や破損のリスクも高い。まずは1万円前後のコスパ機で基礎を身につけ、自分の弱点が見えてから上位機へ。この順番のほうが、結果的に上達もコスパも良くなります。
まとめ:コスパ最強のエギングロッドは予算と釣り場で決まる
エギングロッドのコスパ最強は、特定の1本ではなく「自分の予算と釣り場に最も合った1本」のことです。5,700円のファーストキャストから24,688円のセフィアSSまで、今回紹介した6本はいずれも価格に対して納得のスペックを備えています。大切なのは、自重100g前後・Kガイド搭載・適合エギ2.5〜3.5号という3つの基準を押さえ、通う釣り場と狙う季節に合わせて選ぶこと。高ければ快適ですが、1万円以下でもアオリイカは十分釣れます。まずは無理のない予算で1本を手にし、エギングの楽しさを体感することが、上達への最短ルートです。
・コスパ最強の判断軸は「自重100g前後・Kガイド・適合エギ2.5〜3.5号」
・とにかく安く=ファーストキャスト FCS-862E(約5,700円)
・大手の安心を1万円以下で=ダイワ エギング X 86M(約9,633円)
・万能の本格1本=シマノ セフィアBB S86ML(約14,698円)
・軽さ重視=ダイワ エメラルダス X 83M(自重103g・約13,693円)
・長く使う上位コスパ=シマノ セフィアSS S86ML(自重95g以下・約24,688円)
・1万円以下でもアオリイカは十分釣れる。最初は予算優先でOK
最初の一歩は、近所の釣り場の足場と狙う季節を確認することから。秋の小型から始めるなら8.6フィート・M〜MLの1本を選び、PE0.6号とエギ2.5〜3号を3色そろえれば、もう釣りに出られます。まずは1杯のアオリイカを釣り上げる感動を、ぜひ体感してください。
※価格・スペックは2026年6月時点の情報です。最新の価格・在庫は各メーカー公式サイト・販売店でご確認ください。

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