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タックルボックスの横に立てた竿が、風でカタンと倒れる。魚を掛けた瞬間に、置いていたもう1本を踏んでしまう。堤防でも管理釣り場でも、竿の置き場所に困った経験は誰にでもあるはずです。その解決策としていちばん多く名前が挙がるのが、メイホウ(明邦化学工業)のロッドスタンドです。
結論から言うと、迷ったときに見るべき数字はひとつだけ。スタンド穴径が35mmか45mmかです。ここさえ手持ちの竿に合わせて決めてしまえば、あとは「ネジで固定するか」「竿を寝かせられるか」という好みの問題になります。逆にここを外すと、せっかく買っても竿がカタついたり、太いグリップが入らなかったりします。
この記事では、公式サイトで確認できる現行6機種のサイズ・穴径・価格をすべて並べたうえで、どんなタックルにどれが合うのかを整理します。装着できるボックスの落とし穴や、オプションのマルチホルダーで何が変わるのかまで、買う前に知っておきたいことを順番に見ていきましょう。
・メイホウのロッドスタンド現行6機種のサイズ・穴径・価格の全比較
・穴径35mmと45mmはどんな竿で使い分けるのか
・手持ちのタックルボックスに装着できるかどうかの見分け方
・釣りスタイル別のおすすめと、買ってから後悔する2つの失敗パターン
メイホウのロッドスタンドが「とりあえずこれ」と言われる3つの理由

タックルボックスが、そのまま竿立てに変わる
メイホウのロッドスタンドは、単体で自立する道具ではありません。同社のタックルボックス(バケットマウスシリーズやランガンシステムボックスシリーズ)の側面に装着して使う、オプションパーツです。つまり「箱を持っていく」だけで、竿立てもセットで付いてくる構造になります。
これが効くのは、荷物を減らしたい釣りです。堤防に三脚を別途持ち込むと、竿・クーラー・バッカンに加えてもう1つ荷物が増えます。ボックスに直付けできれば、片手で運べる荷物は増えません。BM-9000(サイズ540×340×350mm・容量35ℓ)のような大型でも、BM-7000(475×335×320mm・容量28ℓ)のような中型でも、同じスタンドが付きます。
使う場面としては、堤防のショアジギングでロッドを2本持ち込むとき、船上でタックルを立てておきたいとき、管理釣り場でエサを付け替える数十秒だけ竿を置きたいときなどが典型です。逆に、メイホウ以外のメーカーのボックスを使っている人には基本的に付きません。取り付け部の形状が専用設計なので、他社製ボックスへの流用は考えないほうが無難です。
リールを傷つけないエラストマー製キャップという地味な工夫
ロッドスタンドの筒にロッドを差し込むと、当たるのはリールフットの根元やグリップエンドです。メイホウの各機種は、この接触面にエラストマー樹脂のキャップを採用しています。本体はポリカーボネート樹脂という硬い素材ですが、当たる部分だけは柔らかい素材にしてある、という構造です。
硬い樹脂がむき出しだと、船の揺れや風で竿が動くたびにリールのボディやロッドのブランクスに擦り傷が入ります。安価なリールならまだしも、上位機種のリールに一日で傷が入ると気持ちのいいものではありません。地味ですが、長く使うほど差が出る部分です。
この点で参考になるのが、BM-245 Slideの立ち位置です。前モデルのBM-240 Slideからのリニューアルで新たにプロテクトキャップが搭載され、リールやロッドへのキズを軽減する設計になりました。つまりメーカー自身が「キャップの有無は買い替え理由になる」と判断したということです。注意点として、キャップは消耗する部分でもあります。砂利や砂を噛んだまま抜き差しを繰り返すと表面が荒れるので、車に積む前に一度払っておくと長持ちします。
ロッドスタンドは「竿を立てる道具」だと思われがちですが、実務でいちばん出番が多いのは仕掛けを結び直す数分間です。竿を地面に置くとガイドに砂が入り、ラインに傷が付きます。立てておくだけでこのトラブルがほぼ消えるので、釣行1回あたりのライン交換頻度が下がります。
対応ボックスの広さが、あとから効いてくる
メイホウのロッドスタンドを選ぶうえで見落とされがちなのが、対応ボックスの広さです。たとえばBM-250 Lightの公式仕様では、BM-9000・BM-7000・BM-5000というバケットマウス3兄弟に加え、VS-7090N・VS-7080・VS-7080N・VS-7070・VS-7070N・VS-7055・VS-7055Nというランガンシステムボックス、さらにサイドポケットBM-120まで装着対象になっています。
これが意味するのは、「ボックスを買い替えてもスタンドは使い回せる」ということです。最初は小型のVS-7055で始めて、荷物が増えてBM-7000(7,040円)に乗り換えたとしても、スタンドはそのまま移設できます。釣り道具の中では珍しく、買い替えの巻き添えを食いにくいパーツです。
一方で、古い型番のボックスを使っている人は注意が必要です。VW-2070・VW-2055といった旧世代のボックスは、後発のLight系では対応表に載っていません。この点は装着互換の章であらためて詳しく整理します。手持ちのボックスの型番を確認してから買う、という一手間を惜しまないでください。
現行6機種のスペックを1枚の表で見比べる
全6機種スペック早見表(釣りはじめナビ調べ)
明邦化学工業の公式サイトに製品ページがある現行のロッドスタンドは6機種です。サイズ・穴径・価格・装着方式を1枚の表にまとめました。すべて公式製品ページに記載されている数値です。
| 機種 | 穴径 | サイズ | 装着方式 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| BM-250 Light | 35mm | 50×54×283mm | ワンタッチ | 2,530円 |
| BM-300 Light | 45mm | 65×71×333mm | スライドロック | 2,970円 |
| BM-245 Slide | 35mm | 74×63×273mm | 傾斜スライド式 | 2,640円 |
| BM-290 Slide | 45mm | 85×75×327mm | 傾斜スライド式 | 3,080円 |
| BM-280 | 45mm | 62×70×316mm | ネジ留め | 2,970円 |
| BM-230N | 35mm | 50×54×266mm | ネジ留め | 2,640円 |

並べてみると構図がはっきりします。穴径35mm組がBM-250 Light・BM-245 Slide・BM-230N、45mm組がBM-300 Light・BM-290 Slide・BM-280。そして装着方式が、ネジ不要のLight系・傾斜するSlide系・ネジ留めの旧来型という3系統に分かれます。価格帯は税込2,530円から3,080円までの間に全機種が収まっており、価格で悩む幅はほとんどありません。詳細は明邦化学工業の公式製品ページでも確認できます。
細身タックルの定番、BM-250 Light
迷ったらまずこれ、と言えるのがBM-250 Lightです。サイズは50×54×283mm(台座幅100mm)、スタンド穴径は35mm。価格は税込2,530円(税抜2,300円)と、6機種の中でいちばん手を出しやすい価格です。
この機種の実質的な強みは、フック形状のワンタッチユニットを採用していてネジも工具も使わずに着脱できる点にあります。釣行のたびに付け外ししても手間になりません。さらにスタンドの長さを3段階に調節できるので、短いライトゲームロッドから長めのシーバスロッドまで、高さを合わせて安定させられます。素材はスタンド本体・カバー・フットレストがポリカーボネート樹脂、キャップがエラストマー樹脂、アタッチメントがPOM樹脂という構成です。
向いているのは、アジングロッドやメバリングロッド、エギングロッドなど、グリップが細めの竿を使う人。カラーもクリアレッド×ブラック、クリアブルー×ブラック、クリアブラック×ブラック、クリアオレンジ×ブラック、クリア×ブラックの全5色から選べます。注意点は穴径35mmという数字で、太いグリップエンドの船竿やギャフを差そうとすると入りません。そこを求めるなら次のBM-300 Lightです。
穴径45mmでネジも不要、BM-300 Light
BM-300 Lightは、Light系の使い勝手そのままに穴径を45mmまで広げたモデルです。サイズは65×71×333mm(台座幅100mm)、価格は税込2,970円(税抜2,700円)。BM-250 Lightとの差額は数百円ですが、受け入れられる竿の幅は大きく変わります。
装着はネジを使わず、アタッチメントと本体をスライドロックで固定する方式です。ワンタッチで付くだけの機構に比べ、走行中の車内や船上の揺れでも外れにくくなっています。フットレストは衝撃に強いセパレート構造で、竿の重さが一点に集中しないよう配慮されています。素材はスタンド本体・カバー・フットレストがポリカーボネート樹脂、プロテクトキャップがエラストマー樹脂、ストッパーとアタッチメントがPOM樹脂です。
使いどころは、ショアジギングロッドや船竿のようにグリップが太い竿を扱う人、そして玉の柄やギャフも一緒に立てておきたい人。対応ボックスはBM-250 Lightと同じ広さなので、将来の買い替えにも付いてきます。デメリットは本体が一回り大きくなること。65×71×333mmという寸法は、小型のVS-7055に付けると全体のバランスがやや上に寄ります。小さいボックス中心なら35mm組を選んだほうがまとまります。
ネジで固定する2機種が、今も残っている理由
BM-230NとBM-280は、ステンレスネジでボックスに固定する旧来型です。BM-230Nは50×54×266mm(台座幅92mm)で穴径35mm、税込2,640円(税抜2,400円)。BM-280は62×70×316mm(台座幅100mm)で穴径45mm、税込2,970円(税抜2,700円)。どちらも長さを3段階に調節できます。
「ネジ留めは古い」と切り捨てるのは早計です。ワンタッチ機構は着脱が速い反面、可動部があります。付けっぱなしで年単位で使う人にとっては、ネジで締めてしまったほうが確実で、可動部の摩耗を気にする必要もありません。船に積みっぱなしのボックスや、車載専用のボックスに固定するなら、いまだに合理的な選択です。
もうひとつの理由が対応ボックスです。BM-230NとBM-280は、Light系の対応表には載っていないVW-2070・VW-2055にも装着できます。古いボックスを大事に使い続けている人にとっては、この2機種が事実上の選択肢になります。注意点は、ネジ穴を開けるとボックスに後戻りできない加工が入ること。付け替える前提なら向きません。
穴径35mmと45mm、どっちを選べば正解なのか

35mmが合うのは「片手で振れる竿」の人
穴径35mmを選ぶべきなのは、片手でキャストできる軽いロッドを主に使う人です。アジングロッド、メバリングロッド、エギングロッド、トラウトロッド、バスロッドあたりが該当します。これらのロッドはグリップエンドが細く、45mmの穴に差すと隙間が生まれて左右にカタつきます。
カタつきは見た目の問題ではありません。竿が穴の中で動くと、ティップが揺れてラインがガイドに絡みます。ラインが絡んだまま気づかずにキャストすると、ガイドを痛めるかラインが高切れします。穴径が合っているだけで、この一連のトラブルが起きにくくなります。
該当する機種はBM-250 Light(2,530円)、BM-245 Slide(2,640円)、BM-230N(2,640円)の3つ。特にBM-245 Slideは74×63×273mmと6機種の中でもっとも背が低く、スマートなボディが小型ボックスによく似合います。注意点は、あとから船釣りを始めて太い竿を買ったときに、穴径が足りなくなる可能性があること。数年先まで見据えるなら45mmという選択も検討に値します。
45mmが合うのは「両手で振る竿」と玉の柄を持つ人
穴径45mmが必要になるのは、ショアジギングロッド、船竿、投げ竿など、グリップが太い竿を使う人です。加えて、ランディングシャフト(玉の柄)やギャフを立てておきたい人にも45mmが向きます。BM-280の公式説明でも、大口径形状によってギャフやランディングシャフトを立てて置けることが特徴として挙げられています。
玉の柄を立てられる意味は大きく、堤防で魚を掛けてからタモを探す時間がゼロになります。青物やシーバスのように取り込みに時間をかけられない魚では、この数秒が結果を分けます。ロッドスタンドを「竿立て」ではなく「取り込み準備の置き場」として使う発想です。
該当機種はBM-300 Light(2,970円)、BM-290 Slide(3,080円)、BM-280(2,970円)の3つ。デメリットは、細い竿を差したときのカタつきと、本体が大きくなることです。BM-290 Slideは85×75×327mmと6機種で最大級なので、小型ボックスに付けると全体が頭でっかちになります。
ちなみに、車での移動中は竿をスタンドに立てたままにせず、ロッドケースに収めたほうが安全です。ケースの選び方は下の記事で詳しく整理しています。

「釣り場に着いたらリールをセットして、帰るときに外して、ケースにしまって……」この手間、地味に面倒だと感じたことはありませんか。リールインロッドケースを使えば、…
失敗パターン①「45mmを買ったのに、竿がカタカタ鳴る」
よくある失敗が、「大は小を兼ねる」と考えて穴径45mmを選んだ結果、手持ちのアジングロッドが穴の中で遊んでしまうケースです。原因ははっきりしていて、細いグリップエンドと45mmの内径の差が、そのまま隙間になるからです。
対策は3つあります。ひとつめは、素直に35mm組を選ぶこと。ふたつめは、45mmのままでスポンジやウレタン材を筒に一周巻き、内径を詰めること。みっつめは、竿を差す向きを工夫し、リールフットが縁に当たるように少し傾けて置くことです。ただし3つめは応急処置で、風が吹けば元に戻ります。
この失敗が起きやすいのは、「いつか船釣りもやるかもしれない」と将来を見込んで買った人です。現時点で太い竿を持っていないなら、まずは35mm組を選び、必要になった時点で45mm組を買い足すほうが結果的に無駄が出ません。1本あたり税込2,530円から3,080円の範囲なので、買い直しの負担も限定的です。
穴径はロッドのグリップ径ではなく、リールを付けた状態で筒に収まるかどうかで決まります。スピニングリールのフット部分が筒の縁に干渉すると、穴径が足りていても竿がまっすぐ立ちません。買う前に、いつも使うリールを装着した状態のグリップエンド周りを測っておくと確実です。
「傾く」だけで釣りが変わる、スライド式という選択肢
スライドスタイルは、ノットを組む時間のためにある
BM-245 SlideとBM-290 Slideに共通する特徴が、傾斜スライド式という構造です。直立姿勢の「スタンダードスタイル」、スタンドがお辞儀するように倒れる「スライドスタイル」、装着面を背面にも側面にもできる「フリースタイル」という3つの使い方に対応します。
意外と知られていないのですが、この機能がいちばん活きるのは魚を釣っている最中ではありません。仕掛けを交換し、ノットを組み直している数分間です。公式説明でも、スライドスタイルでは仕掛けの交換やノットの組み換えが格段にしやすく、ティップにラインが絡みつくトラブルを軽減できると説明されています。竿が斜めに倒れることで、ティップの位置が手元に近づき、リーダーを結ぶ姿勢が楽になるわけです。
使う場面としては、ショックリーダーを頻繁に結び直すショアジギングやシーバス、エギングが典型です。逆に、仕掛けをほとんど触らないサビキ釣りやヘラブナ釣りでは、この機能の恩恵は小さくなります。傾斜機構がある分だけ本体は大きく重くなるので、必要ない人には過剰装備です。
フリースタイル装着で、ボックスの「使える面」が増える
Slide系の2機種には、両サイドに多目的ホルダーが搭載されています。そして装着面は背面でも側面でもよい、という自由度があります。この2つが組み合わさると、ボックスのレイアウトを自分の釣り方に合わせて組み替えられます。
たとえば右利きの人が右側面にスタンドを付けると、竿の抜き差しは楽ですが、蓋を開けるときに肘が当たります。そこで背面に回せば、蓋の開閉を邪魔せずに竿を立てられます。船の狭い釣り座では、通路側に竿が出ないよう内側に付ける、という判断もできます。固定位置を選べることは、狭い場所ほど価値が上がります。
対応するボックスは、バケットマウスシリーズ、ランガンBOXシリーズ、サイドポケットBM-120です。注意点は、装着面を変えるとボックスの重心も変わること。BM-9000(耐荷重516kgf)のような大型ボックスに背面装着で竿を2本立てると、後ろに傾きやすくなります。竿を立てたまま蓋の上に座るのは避けてください。
BM-245とBM-290、どちらのSlideを選ぶか
2機種の違いは穴径とサイズだけと言ってよく、機能は共通です。BM-245 Slideが74×63×273mmで穴径35mm・税込2,640円、BM-290 Slideが85×75×327mmで穴径45mm・税込3,080円。差額は数百円で、選択基準はやはり手持ちの竿になります。
BM-245 Slideは前モデルのBM-240 Slideからのリニューアル版で、プロテクトキャップが追加されました。中古やアウトレットでBM-240 Slideを見かけたときは、キャップの有無が違うと覚えておくと判断できます。一方のBM-290 Slideは、穴径を45mmに広げたことでロッドの差し込みや取り出しがスムーズになっており、暗い時間帯や手袋をしたままの操作で差が出ます。
選び分けの目安は明快です。ライトゲームや管理釣り場中心ならBM-245 Slide、ショアジギングや船釣りが混じるならBM-290 Slide。注意点として、Slide系は可動部があるぶん、砂や塩を噛んだまま放置すると動きが渋くなります。釣行後に真水で流す習慣をつけておくと、傾斜機構の寿命が伸びます。
買ってから気づく「うちの箱に付かない」を防ぐ
対応ボックス一覧は、型番の末尾まで読む
ロッドスタンド選びで最も多いつまずきが、装着互換です。メイホウのボックスは型番が似ているため、対応表をざっと眺めただけでは判断を誤ります。BM-250 LightとBM-300 Lightの対応リストには、BM-9000・BM-7000・BM-5000に加えて、VS-7090N・VS-7080・VS-7080N・VS-7070・VS-7070N・VS-7055・VS-7055Nが並びます。
ここで大事なのは、末尾の「N」の有無まで書き分けられている点です。VS-7070とVS-7070Nはどちらも対応しますが、リストに載っていない型番は対象外と考えるのが安全です。手持ちのボックスの底面や側面には型番が刻印されているので、購入前に確認してください。
Slide系のBM-245とBM-290は、公式表記が「バケットマウスシリーズ、ランガンBOXシリーズ、サイドポケットBM-120」というシリーズ単位です。個別型番まで書かれていないぶん、判断に迷ったら購入前に販売店やメーカーに確認するのが確実です。「たぶん同じシリーズだから付く」という推測で買うと、返品の手間が発生します。
失敗パターン②「旧型ボックスに、最新スタンドが付かない」
実際に起きやすいのが、VW-2070やVW-2055といった旧世代のボックスを使っている人が、店頭でBM-300 Lightを買ってしまうケースです。BM-300 Lightの対応リストにVW系は含まれていません。一方でBM-230NとBM-280の対応リストにはVW-2070・VW-2055が明記されています。
原因は、装着部の設計が世代で変わっていることです。Light系はネジを使わない構造のため、ボックス側にワンタッチユニットを受ける形状が必要になります。旧世代のボックスにはその形状がありません。逆に、ネジ留め式のBM-230N・BM-280はボックス側の形状に依存しにくいため、旧型にも対応できます。
対策はシンプルで、ボックスの型番がVWで始まるならネジ留め式の2機種から選ぶことです。それでもLight系の着脱の速さが欲しいなら、ボックスごと現行モデルに更新するという判断もあります。BM-7000は税込7,040円、BM-9000は税込8,580円なので、スタンド代と合わせて考えると決して小さい出費ではありません。急ぐ必要がなければ、まずネジ留め式で運用してみるのが現実的です。
サイドポケットBM-120という、もうひとつの装着先
意外な抜け道が、サイドポケットBM-120です。これはボックスの側面に付ける収納パーツですが、現行6機種のうちBM-250 Light・BM-300 Light・BM-245 Slide・BM-290 Slideの4機種が、このサイドポケットにも装着できると公式に記載されています。
何が嬉しいかというと、ボックス本体の側面をスタンドで埋めずに済むことです。片側にサイドポケット、その上にロッドスタンド、反対側に別のスタンド、という積み方ができます。竿を2本以上立てたい人、あるいはボックスの側面をプライヤーホルダーなどで使い切っている人には、収納の逃げ道になります。
注意したいのは重量バランスです。側面から張り出すパーツが増えるほど、ボックスは横倒れしやすくなります。竿を立てた状態で強風の堤防に置くと、竿ごと倒れます。風の強い日は竿を抜いておく、ボックスの重い荷物をスタンドと反対側に寄せる、といった対処が必要です。
マルチホルダーを足すと、スタンドはただの竿立てではなくなる
BM-25とBM-30に互換性はない
メイホウはLight系の2機種に、それぞれ専用のオプションパーツを用意しています。BM-250 Light専用がマルチホルダーBM-25(W83×D78×H73mm・税込770円)、BM-300 Light専用がマルチホルダーBM-30(W96×D86×H82mm・税込770円)です。価格は同じですがサイズが違い、公式にも「その他ロッドスタンドには使用不可」と明記されています。
この2つを取り違えると、そのまま無駄な買い物になります。通販サイトでは「マルチホルダー」という商品名だけが目立ち、対応機種が小さく書かれていることも珍しくありません。BM-250 LightにはBM-25、BM-300 LightにはBM-30。数字の下2桁が本体の型番と揃っていると覚えると間違えません。
また、Slide系のBM-245・BM-290には最初から両サイドに多目的ホルダーが搭載されているため、別売のマルチホルダーという考え方自体がありません。拡張性を重視するならSlide系を選ぶ、あるいはLight系+マルチホルダーで組む、という二択になります。
ドリンクホルダーもルアーケースも、まとめて付く
マルチホルダーBM-30の公式説明では、本体正面と左右にハードドリンクホルダーBM・パーツケースBM-100・FグリップBM・ルアーホルダーBMを装着できるとされています。カラビナなども吊り下げられるので、フィッシングスタイルに応じた使い方ができます。
実用的な効果は、ボックスの蓋を開ける回数が減ることです。使用中のルアーやジグヘッドをルアーホルダーに掛けておけば、交換のたびに蓋を開けて中を探す必要がありません。夏場のドリンクを手の届く高さに置けるのも、真夏の堤防では小さくない差になります。
使う場面は、ランガンせず1か所で腰を据える釣り。堤防のサビキやカゴ釣り、船釣りなどが向いています。逆に、頻繁に移動するランガンスタイルでは、張り出したホルダーが引っかかって邪魔になります。移動が多い人は、ホルダーを外して運ぶ前提で考えてください。
拡張しすぎると、逆に使いにくくなる
マルチホルダーは税込770円と手を出しやすい価格ですが、付ければ付けるほど良いというものではありません。ホルダーを積むほどボックスの側面が重くなり、片手で持ち上げたときのバランスが崩れます。
特に注意したいのが、竿を立てた状態でボックスを移動させるときです。竿の重心はスタンドよりはるか上にあるので、そこにドリンクとルアーケースが加わると、少しの傾きで倒れます。移動時は竿を抜く、という基本を守るだけでトラブルの大半は防げます。
拡張を検討するときの目安は、「その釣行で3回以上使うか」です。ドリンクホルダーは真夏なら確実に使いますが、冬は出番が減ります。ルアーホルダーはランガンしない釣りでこそ活きます。自分の釣りを思い出しながら、必要なものだけを足していくのが結果的に快適です。
釣りスタイル別に見る、選ぶべき1台と買う前のチェック
アジング・メバリングなどライトゲーム中心の人
ライトゲーム主体なら、穴径35mmのBM-250 Light(税込2,530円)かBM-245 Slide(税込2,640円)が基本線です。細いグリップの竿がカタつかず、本体もコンパクトにまとまります。小型のランガンシステムボックスに付けても、全体のシルエットが崩れません。
この2機種のどちらを選ぶかは、リーダーを結ぶ頻度で決めるとはっきりします。エステルラインやPEラインで頻繁に組み直すならBM-245 Slide、ジグ単をひたすら投げ続けるスタイルならBM-250 Lightで十分です。BM-245 Slideは74×63×273mmと背が低いので、狭い足場でも扱いやすくなっています。
注意点は、ボックス自体のサイズ選びです。ライトゲームは荷物が少ないので大型ボックスは不要ですが、あまり小さいボックスに背の高いスタンドを付けると重心が上がって倒れやすくなります。ボックスの選び方は下の記事も参考にしてください。

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ショアジギング・船釣りなど太い竿を使う人
グリップの太い竿を扱うなら、穴径45mmのBM-300 Light(税込2,970円)かBM-290 Slide(税込3,080円)です。玉の柄やギャフも立てられるので、取り込みの準備が一段速くなります。船上ではBM-9000(540×340×350mm・容量35ℓ・税込8,580円)のような大型ボックスと組み合わせると安定します。
船釣りで重視したいのは、揺れに対する固定の確実さです。BM-300 Lightはアタッチメントと本体をスライドロックで固定する方式なので、ワンタッチだけの機構より安心感があります。フットレストがセパレート構造になっている点も、重い竿を預ける場面では効いてきます。
デメリットは大きさです。BM-290 Slideの85×75×327mmという寸法は、狭い釣り座では隣の人に当たることがあります。乗合船では、装着面を通路と反対側にする、傾斜させる方向を確認する、といった気配りが必要です。フリースタイル装着が使えるSlide系なら、この調整がしやすくなります。
管理釣り場・ヘラブナ釣りで使う人
管理釣り場やヘラブナ釣りは、竿を頻繁に置く釣りです。エサを付け替える、仕掛けを直す、休憩する。そのたびに竿を地面に置くと、ガイドや穂先を踏むリスクがあります。ここではBM-250 Light(税込2,530円)のようなシンプルな機種が扱いやすく、価格も抑えられます。
ヘラブナ竿はリールを使わないため、グリップの太さは竿によります。両ダキの太い竿を使うなら45mm組、細身の竿なら35mm組という判断になります。管理釣り場のトラウトロッドは細いので、35mm組で問題ありません。
注意点として、管理釣り場では専用の竿掛けが備え付けられている施設もあります。持ち込む前に、その施設で竿掛けが用意されているかを確認しておくと、荷物を減らせます。道具全体の揃え方は下の記事にまとめています。

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買う前に確認したい3つのチェック
最後に、購入ボタンを押す前の確認事項を整理します。ひとつめは手持ちボックスの型番。BMで始まるバケットマウスかVSで始まるランガンシステムなら現行6機種のどれでも候補になりますが、VWで始まる旧型ならBM-230NかBM-280に絞られます。
ふたつめはリールを付けた状態でのグリップエンド周り。細いなら35mm、太いなら45mm。玉の柄を立てたいなら迷わず45mmです。みっつめは着脱の頻度で、毎回外すならLight系、付けっぱなしならネジ留め式が向きます。
この3つが決まれば、6機種のうち候補は1〜2に絞れます。価格差は税込2,530円から3,080円の範囲なので、悩む時間のほうがもったいないくらいです。仕様の最終確認は明邦化学工業の公式製品ページで行ってください。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 三脚を別に持たずに竿を立てられる ガイドやリールを地面から守れる ボックスを買い替えても使い回せる 税込2,530円からと導入しやすい | メイホウ製ボックスがないと使えない 穴径を間違えるとカタつく 側面が張り出して横倒れしやすくなる 旧型ボックスは選べる機種が限られる |
まとめ
最初の一歩は、手持ちのタックルボックスをひっくり返して型番を確認することです。BMやVSで始まっていれば現行6機種すべてが候補に入り、あとは使っている竿のグリップエンドの太さを見るだけで答えが出ます。細ければBM-250 Light、太ければBM-300 Light。この2つを起点に考えれば、ロッドスタンド選びで迷う理由はほとんど残りません。竿を地面に置かなくなるだけで、ガイドの傷もラインの高切れも減ります。ボックスの横に竿が1本立っているだけで、釣り場での動きは驚くほど整理されるはずです。
なお、価格や仕様は変更されることがあります。最新情報はメーカー公式サイトでご確認ください。



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