「ティップランでアオリイカを狙いたいけど、エギのカラーが多すぎてどれを選べばいいのか分からない」——ボートエギングを始めたばかりの方から、いちばん多く届く悩みがこれです。釣具店のエギ売り場には、赤・金・ピンク・ケイムラ・グローと色とりどりのエギが並び、どれもが「釣れそう」に見えてしまいますよね。
先に結論をお伝えします。ティップランのエギに「これ1色さえあれば絶対」という万能な最強カラーは存在しません。あるのは、潮の色・光の量・水深という3つの条件に合わせた「その日の正解カラー」です。逆に言えば、この3条件の読み方さえ身につければ、手持ちのエギを5色前後に絞っても十分に釣果は伸ばせます。
この記事では、釣り歴10年の視点から、ティップラン専用エギのカラーを「潮の色」「光量・時間帯」「水深・状況」で使い分ける具体的な手順を、初心者にも分かるように噛み砕いて解説します。あわせて、最初に揃えたい5色と、実績のあるティップラン専用エギ5モデルのスペック・価格も比較表つきで紹介します。読み終えるころには、船上でエギをローテーションする迷いがぐっと減っているはずです。
・ティップランのエギに「唯一の最強カラー」が存在しない理由
・潮の色・光量・水深で色を使い分ける具体的な3ステップ
・最初に揃えるべき5色と、状況別カラーローテーションの組み方
・実績あるティップラン専用エギ5モデルのスペック・価格比較
ティップランのエギ「最強カラー」は本当にあるのか?

ネットで「ティップラン エギ 最強カラー」と検索すると、記事ごとに推す色がバラバラで混乱した経験はありませんか。実はこれ、書き手が嘘をついているわけではなく、釣り場の条件が違えば正解も変わるからなんです。まずは「最強カラー」という考え方そのものを整理しておきましょう。
万能な最強カラーは存在せず、あるのは「状況別の正解」だけ
結論から言うと、どんな海況でも通用する1色は存在しません。理由は、イカがエギを認識する条件が刻一刻と変わるからです。ティップランの主戦場は水深15〜40mほどの中深場で、同じポイントでも朝と昼、澄み潮と濁り潮では、エギに届く光の量と色がまるで違います。赤い光は水中で数メートルも進めば吸収されて消え、深場ではシルエット(影)と紫外線発光、夜光だけが頼りになります。
だからこそ、船長やベテランはエギを1色に絞らず、必ず数系統をローテーションします。「昨日はこの色が爆発した」という情報も、翌日の潮が変われば通用しないことが普通にあります。最強カラー探しをやめて、「今日この状況ならこの色」という引き出しを増やすことが、遠回りに見えて最短ルートです。
なぜ1色で通用しないのか|潮・光量・水深で見え方が変わる
エギの色が水中でどう見えるかは、3つの変数で決まります。1つ目は潮の色(透明度)、2つ目は光量(時間帯・天候)、3つ目は水深です。たとえば澄み潮のデイゲームでは、イカはエギをはっきり視認できるため、けばけばしい色よりもエビや小魚に近いナチュラルなブラウン・オリーブが違和感なく口を使わせます。
一方、濁り潮や朝一のローライトでは、まずエギを見つけてもらうことが最優先になり、オレンジや金テープ、グローといったアピール系が効きます。同じエギでも、澄み潮では強すぎ、濁り潮では弱すぎる——この振れ幅があるからこそ、1色では取りこぼしが出るのです。まずは「見せて食わせる」のか「気づかせて反射で抱かせる」のか、狙いを決めてから色を選ぶ癖をつけましょう。
それでも実績上位に集まる「3系統」がある
万能色はないと言いましたが、実績が集まりやすい「系統」は確かに存在します。それが「アピール系(金・オレンジ・グロー)」「ナチュラル系(ブラウン・オリーブ・パープル)」「発光系(ケイムラ)」の3系統です。この3系統を軸に、潮と光量に合わせて出し入れするのがティップランのカラー戦略の骨格になります。
裏を返せば、この3系統から1色ずつでも持っていれば、たいていの状況に第一手を出せます。注意点として、同じ系統ばかり何色も揃えても引き出しは増えません。「似た色を5個」より「違う系統を3個」のほうが、船上での対応力は上がります。次章から、この3系統を具体的な条件でどう選ぶかを掘り下げていきます。なお、ティップランはタックル全体のバランスも釣果を左右するので、道具一式の考え方が不安な方は下記も参考にしてください。

「エギングを始めたいけれど、何をそろえればいいのか分からない」「セットで買うと損しない?」——エギング(アオリイカをルアーで釣る釣り)に興味を持った初心者が、最…
潮の色でエギの下地テープを変える3ステップ
カラー選びで最初に見るべきは、ボディの色よりも「下地テープ」です。下地テープとはエギの布の下に貼られた金・銀・赤・紫などの反射材で、水中でのアピールの質を決める土台になります。ここでは潮の色に合わせた下地テープの選び方を3ステップで解説します。
澄み潮はパープル・赤テープでシルエット勝負
澄み潮(透明度が高い日)では、パープルや赤の下地テープが軸になります。理由は、澄んだ水ではギラギラした反射がイカに警戒心を与えやすく、光を抑えてシルエットをくっきり出すテープのほうが自然に見えるからです。特にパープルは膨張色を抑えつつ輪郭を強調でき、スレたイカにも口を使わせやすいのが強みです。
使う場面は、風が弱く海面が凪いだデイゲームや、プレッシャーの高い人気ポイント。逆に、濁りが入った日や光量の少ない朝夕にパープル一辺倒で通すと、そもそもエギを見つけてもらえず沈黙することがあります。澄み潮のときの「見せる」引き出しとして持っておくのが正解です。
濁り潮はオレンジ・金テープでアピール優先
濁り潮や潮に色が付いた日は、オレンジや金テープでアピール力を上げます。濁りで視界が悪い中では、まずエギの存在に気づいてもらうことが最優先だからです。金テープは太陽光をわずかでも拾って明滅し、遠くのイカを寄せる力があります。オレンジは膨張色でシルエットが大きく見えるため、濁りの中でも目立ちます。
雨後で川から濁りが流れ込んだ湾内や、風で底荒れした日がこのカラーの出番です。デメリットは、澄み潮の高活性時に使うとアピールが強すぎて見切られやすいこと。濁りが取れてきたら、少しずつナチュラル寄りに落としていくのがコツです。エギを素早く交換できるよう、スナップの使い勝手も釣果を左右します。

エギングを始めて仕掛けを組もうとしたとき、多くの人が最後に迷うのが「エギングスナップって本当にいるの?どれを選べばいいの?」という点です。エギに直接ラインを結ぶ…
潮色が読めない初日は金テープから入る
初めての海域や、潮の状態がよく分からない日は、まず金テープから入るのが無難です。金テープは澄み潮・濁り潮のどちらでもそこそこ機能する、いわば「基準色」だからです。ここから釣れれば正解、反応が薄ければ澄み潮ならパープル、濁りならオレンジへとローテーションすれば、その日の当たりカラーに早くたどり着けます。
実際の船上では、金テープで数投して底の取り方やアタリの出方を確認しつつ、周囲の釣れている人のカラーを観察するのが効率的です。注意したいのは、金テープで釣れないからといって焦って全色試すこと。1色あたり最低でも数回はフォールとステイを入れ、色ではなく誘い方の問題でないかも同時に疑いましょう。
下地テープは「潮の透明度」、ボディカラー(布)は「光量・時間帯」で選ぶと整理しやすくなります。テープ=土台、ボディ=味付け、と役割を分けて覚えておくと、船上でのローテーションに迷いがなくなります。
光量と時間帯で使い分けるケイムラ・グロー・ナチュラル

下地テープで潮の色に対応したら、次は光量と時間帯でボディカラーを合わせます。ここで登場するのがケイムラ・グロー・ナチュラルの3タイプ。専門用語のように聞こえますが、仕組みを知れば使い分けはシンプルです。
デイの高活性はナチュラル系で違和感なく
日中で光量が十分にあり、イカの活性が高いときは、ブラウン・オリーブ・アジカラーなどのナチュラル系が軸になります。明るい水中ではイカがエギをはっきり見られるため、本物のエビや小魚に近い色のほうが警戒されにくいからです。特に澄み潮のデイゲームでは、派手な色より地味な色のほうが数を伸ばせる場面が多くあります。
使いどころは、晴天の日中、澄み潮、そしてイカが浮いて積極的にエサを追っている高活性時。逆に、朝一のまだ暗い時間や濁りが強い日にナチュラル系だけで通すと、エギを見つけてもらえず出遅れます。「明るくて澄んでいて、活性が高い」——この3拍子が揃ったらナチュラル、と覚えておきましょう。
マズメ・曇天はケイムラが刺さる
朝夕のマズメや曇天のローライト時に強いのが、ケイムラ(蛍光紫外線発光)カラーです。ケイムラは紫外線を受けると青白く発光する塗料で、太陽光が弱い時間帯でも紫外線は比較的水中に届くため、人の目には地味でもイカには目立って見えるという特性があります。派手すぎず地味すぎない、絶妙な中間アピールが刺さるのです。
ベストな場面は、日の出前後や日没前後のマズメ、そして薄曇りの日。澄み潮でも濁り潮でも一定の効果があり、迷ったら1投してみる価値があります。デメリットは、真昼の強光下や真っ暗な深場ではケイムラの発光が埋もれてしまい、効果が出にくいこと。あくまで「光が中途半端な時間帯の切り札」と位置づけるのがおすすめです。
深場・朝一・濁りはグロー(夜光)で存在を知らせる
水深20mを超える深場、光の届かない朝一、強い濁りではグロー(夜光)が頼りになります。グローは事前に光を当てて蓄光させておくと、暗い水中で自ら発光してイカにエギの位置を知らせる塗料です。赤い光すら届かない深場では、シルエットとグローだけがイカの手がかりになるため、アピール系の最終兵器といえます。
クレイジーオーシャンのティップランナーのように、ボディ全体にブルーグローを仕込んだモデルもあり、深場攻略で心強い存在です。ただし発光は時間とともに弱まるので、投入前にライトで数十秒あてる「チャージ」をこまめに行うのが釣果を分けます。チャージを忘れると、ただの地味なエギになってしまう点に注意してください。
「グローは万能に釣れる」と思い込み、日が高くなっても同じグローを投げ続けてイカをスレさせてしまうのはよくある失敗です。グローが効くのは深場・朝一・濁りといった暗い条件のとき。明るくなって活性が上がったら早めにナチュラルやケイムラへ切り替え、同じ場所に強い光を出し続けないことが、後半戦の追加につながります。
最初に揃えたいティップランのエギ最強カラー5色
ここまでの理論をふまえて、「まず何色を買えばいいのか」に具体的に答えます。ティップランのエギ最強カラーは1色に絞れませんが、この5色を揃えれば澄み潮から濁り潮、デイからマズメ、シャローから深場までひと通り対応できます。予算を抑えたい方はまず上位3色からで十分です。
①赤テープ系|シルエット重視の万能ベース
最初の1色に選びたいのが赤テープ(下地)系です。赤い光は水中で早く吸収されるため、赤テープは深くなるほど反射せず、逆にシルエットをくっきり見せる効果があります。この「目立ちすぎず輪郭は出る」バランスが、澄み潮でも濁り潮でも破綻しにくく、迷ったときの基準として頼れます。
朝夕のマズメや、状況が読めない釣り始めの1投目に向いています。使い方としては、赤テープで底を取り、アタリの有無で活性を測ってから他色へ展開するのが定石です。注意点は、真昼の澄み潮高活性時には少し強く感じられる場面があること。その場合は次のナチュラルへ譲りましょう。
②金テープ・オレンジ|濁り・ローライトの主力
2色目は金テープまたはオレンジ系。前章のとおり、濁りやローライトでイカにエギを気づかせる役割を担う、アピールの主力です。金は光を拾って明滅し、オレンジは膨張色でシルエットを大きく見せます。濁った湾内や風の強い底荒れ時に、この色があるかないかで釣果が変わります。
雨後の濁り、朝一、曇天の日中がドンピシャの出番です。デメリットは澄み潮の高活性時に見切られやすいこと。濁りが抜けてきたら早めにトーンダウンする判断が求められます。とはいえ1本は必ず入れておきたい、外せない色です。
③ケイムラ|マズメと曇天の切り札
3色目はケイムラ。紫外線発光で、光が中途半端な時間帯に地味なのに目立つという独特のポジションを持ちます。マズメや薄曇りで「ナチュラルでは弱いがアピール系では強すぎる」というときの中間解として機能し、澄み・濁りを問わず一定の効果があるのが魅力です。
日の出・日没前後のゴールデンタイムや、薄曇りの一日を通して活躍します。真昼の強光下や真っ暗な深場では効果が薄れるため、あくまでマズメ・曇天用と割り切りましょう。1本あるだけで対応できる時間帯がぐっと広がります。
④グロー & ⑤ナチュラル|深場と澄み潮デイの両極を埋める
4色目のグロー(夜光)は、水深20m超の深場・朝一・強濁りといった「暗い条件」の最終兵器です。自ら発光してエギの位置を知らせるため、光が届かない状況でイカに存在を伝えられます。投入前のライトチャージを忘れないのがポイントです。5色目のナチュラル(ブラウン・オリーブ)は、その対極にある「明るく澄んで活性が高い」デイゲーム専用。本物のベイトに近い色でスレたイカを食わせます。
この2色は正反対の状況をカバーするため、両方あって初めて引き出しが完成します。予算的に厳しければ、まず①〜③の3色から始め、通う海域が深場中心ならグロー、澄み潮のデイ中心ならナチュラルを優先的に足す、という買い足し方が無駄がありません。号数はティップランの基本となる3〜3.5号(20〜30g前後)を、深さと潮速に応じて増減させます。
| カラー | 得意な潮 | 得意な時間・水深 | 役割 |
|---|---|---|---|
| ①赤テープ | 澄み〜濁り | マズメ・全水深 | シルエットで見せる基準色 |
| ②金・オレンジ | 濁り | 朝一・曇天 | 気づかせるアピール主力 |
| ③ケイムラ | 澄み〜濁り | マズメ・曇天 | 中間アピールの切り札 |
| ④グロー | 濁り | 深場20m超・朝一 | 暗所での最終兵器 |
| ⑤ナチュラル | 澄み潮 | 晴天デイ・高活性 | 見切られない食わせ色 |
※釣りはじめナビ調べ。潮・活性により最適解は前後します。
実績で選ぶティップラン専用エギ5モデル
カラーの考え方が固まったら、その色を載せる「エギ本体」も重要です。ティップランは潮を受けても姿勢が崩れず、止めた瞬間にピタッと安定するエギほどアタリが出やすくなります。ここでは各メーカーの公式スペックをもとに、ティップラン専用設計の5モデルを紹介します。号数は3〜3.5号を基準に、深さと潮速で重さを選びましょう。リーダーの号数選びに不安がある方は、あわせて下記も確認してみてください。

「エギングを始めたけれど、リーダーは何号を巻けばいいのか分からない」——これは初めてアオリイカを狙う人がまず必ずぶつかる壁です。号数を間違えると、根ズレで簡単に…
ヤマシタ エギ王TR|安定姿勢を突き詰めた定番
ティップラン入門でまず名前が挙がるのが、ヤマシタのエギ王TRです。「フィン・シンカー・ボディ・デカ針」の相乗効果による全身安定構造で、流れの中でも姿勢が崩れにくいのが最大の強み。ラインナップは3号が21g(沈下1.5秒/m・全長95mm)、3.5号が27g(沈下1.2秒/m・全長105mm)で、カラーは全17色とゴールド系・ケイムラ系・グロー系がひと通り揃います。
シンカーには環境負荷に配慮した錫を採用し、鉛より比重が軽いぶん体積が増えて水受けが良くなる設計です。潮が緩い日から中程度の流れまで幅広く使え、最初の1本として万人に勧めやすいモデルといえます。価格はオープン価格で実売1,300円前後(購入時に要確認)。注意点として、激流や深場では後述のより重いモデルのほうが底を取りやすい場面もあります。
ダイワ エメラルダス ボートⅡ RV|クラス最速フォールで深場に強い
速い潮や深場で威力を発揮するのが、ダイワのエメラルダス ボートⅡ RVです。ヘッドとシンカーが一体化したタフでコンパクトな形状により、フォールスピードはクラス最速をうたっています。3.0号は25g・35g、3.5号は30g・35g・50gと重量バリエーションが豊富で、水深や潮速に合わせて細かく選べるのが便利です。
RVはラトル入りのハイアピール仕様で、濁りや低活性時に音でイカを寄せられます。ラトル音を嫌う澄み潮のスレ場向けにはサイレント版も用意されており、状況で使い分け可能です。価格はオープン価格で実売1,200〜1,400円前後(要確認)。潮が速くて底が取れない、深くて沈むのに時間がかかる——そんな悩みを持つ人の第一候補になります。
デュエル イージーQ フィンプラス TR|止まる動きで初心者向き
「アタリの取り方がまだ掴めない」という初心者に扱いやすいのが、デュエルのイージーQ フィンプラス TRです。2枚の安定フィンが余計な上下動・左右のブレを抑え、ステイ(止め)でピタッと安定するため、ティップ(穂先)にアタリが明確に出やすい設計です。わずかな水流でも震えるパタパタフィンが常にイカへアピールし続けます。
ラインナップは3.0号25g、3.5号は30g(ラトル)と40gがあり、深場や激流には重い40gが対応。カラーは「すみ潮ブルー」を含むシステムカラー6色が追加され、潮の状況に合わせやすくなっています。価格はオープン価格で実売1,000〜1,300円前後(要確認)とコスパも良好。まず動きを安定させて釣りを組み立てたい人に向きます。
クレイジーオーシャン ティップランナー & ハリミツ 墨族BB|専門派と高コスパ
より専門性を求めるなら、クレイジーオーシャンのティップランナーが候補です。薄型ヘッドとキールシンカーで止めた時の安定性がケタ違いで、ボディ全体のブルーグローが深場で効きます。3号25g・1,400円(税別)、3.5号30g・1,450円(税別)で、カラーは20色以上と選択肢が豊富です。
コスパ重視なら、ハリミツの墨族BBも見逃せません。スリムノーズにヘビーウェイトシンカーを備え、ウェイトプラスホールが標準装備なので、付属ウェイトで40g以上に増量して激流や深場に対応できます。3.5号30gで実売1,155円前後と手を出しやすい価格帯。ケイムラをサイドラインに配したアピール系など、実釣向けのカラーが揃います。まとめると、姿勢安定なら墨族BB・専門性ならティップランナー、と目的で選ぶとよいでしょう。
| モデル | 代表号数・重さ | 実売価格の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| エギ王TR | 3.5号27g | 1,300円前後※ | 全身安定構造・全17色の定番 |
| エメラルダス ボートⅡ RV | 3.5号30〜50g | 1,200〜1,400円前後※ | クラス最速フォール・ラトル入り |
| イージーQ フィンプラス TR | 3.5号30〜40g | 1,000〜1,300円前後※ | 安定フィンで止まる・初心者向き |
| ティップランナー | 3.5号30g | 1,450円(税別) | キールシンカー・ブルーグロー |
| 墨族BB | 3.5号30g | 1,155円前後 | ウェイト増量可・高コスパ |
※印はオープン価格のため実売の目安。購入時に各販売サイトで最新価格をご確認ください(スペックは各メーカー公式サイト参照)。
深場・激流・澄み潮…状況別カラーローテーションの組み方
色と本体が揃ったら、実戦での回し方が最後の壁です。ティップランは同じ流しでもポイントの水深や潮速がどんどん変わるので、あらかじめ状況別の「型」を持っておくと迷いません。ここでは代表的な3シチュエーションの組み立て方を紹介します。
水深20m超・激流は「重さ+グロー」から入る
深場や激流では、まず底を取れる重さを確保し、カラーはグローから入るのがセオリーです。理由は明快で、底が取れなければアタリもフォールも成立せず、光の届かない深場では発光系しか手がかりにならないからです。3.5号でも35〜50gのヘビー級を選び、エメラルダス ボートⅡ RVの重量級や、墨族BBのウェイト増量が活きる場面です。
組み立てとしては、グローで底と潮速を把握してから、反応がなければ金テープやラトル入りのアピール系へ。深いほどカラーの差より「確実に底を取れているか」のほうが釣果に直結します。注意点は、軽いエギで底が取れないまま色だけ替え続けること。まず重さ、次に色、の順番を崩さないでください。
澄み潮ベタ凪はナチュラルへ静かに落とす
澄み潮で風がなくベタ凪の日は、アピールを削ってナチュラル系へ静かに寄せていきます。イカがエギをはっきり見られる分、強い色や大きな音はかえって警戒されるためです。ブラウンやオリーブのナチュラルに、パープル下地を合わせてシルエットを抑えると、スレたイカが素直に抱いてくれます。ラトルもサイレント版に替えると効果的です。
デイの人気ポイントや、明らかに見えイカが浮いているのに反応しないときが出番です。誘いもワンピッチを小さく、ステイを長めにとって「食う間」を作るのがコツ。逆に、ここで焦ってアピール系に戻すと、さらにスレて沈黙が長引く悪循環に陥ります。凪の澄み潮は「引き算」で攻めましょう。
反応が止まったら軍艦グリーンなど「裏ローテ」を試す
意外と知られていないのですが、定番カラーを一巡しても反応がないとき、あえて誰も投げていないマイナーカラーに正解が隠れていることがあります。その代表格が軍艦グリーンやレッドグレープといった「濁色系」です。理論的な必然性は説明しづらいものの、他の全カラーに無反応だったイカが呆気なく抱いてくる——ベテランの間で語り継がれる裏ローテです。
船中の全員が同じ定番色を投げてスレ切った後半戦や、プレッシャーの高い週末ほど効くことがあります。使い方は、王道を一通り試して沈黙した「最後の一手」として。もちろん毎回効くわけではなく、あくまで手詰まりを打開する隠し球ですが、ボックスに1本忍ばせておくと救われる日がきっとあります。
釣れないとつい色を次々替えたくなりますが、ティップランで釣れない最大の原因は「底が取れていない・エギが流されて姿勢が崩れている」ことが大半です。潮が速くなったのに軽いエギのまま色だけローテーションしても改善しません。まず号数・重さを上げて確実に底を取り、姿勢を安定させる。色を疑うのはその後です。
予算・レベル別のカラー揃え方とよくある疑問
最後に、予算やレベルに応じた現実的な揃え方と、初心者から多い質問にまとめて答えます。いきなり全色を買い揃える必要はありません。段階的に増やせば、無駄なく引き出しを広げられます。
5,000円以下|まず3色、金・ケイムラ・グロー
予算5,000円以下でスタートするなら、エギ3〜4本に絞ります。優先すべきは金(アピール)・ケイムラ(マズメ)・グロー(深場)の3色で、これで濁り・薄暗い時間・深場という「釣れる条件」を最低限カバーできます。1本1,000〜1,500円前後なので、3〜4本で予算内に収まります。
この段階では号数も3.5号を中心に1〜2種の重さに絞り、まずは底を取ってアタリを取る練習に集中しましょう。注意点は、安さだけを理由に非ティップラン用の軽いエギを混ぜないこと。姿勢が安定せずアタリが出にくく、かえって遠回りになります。
1〜2万円|潮色対応で5〜7色に広げる
1〜2万円まで出せるなら、前述の5色+赤テープ・パープルを加えた5〜7色体制がおすすめです。これで澄み潮から濁り潮、デイからマズメ、シャローから深場までフルカバーでき、どんな海況でも第一手に迷わなくなります。重さも25g・30g・40gと3段階持てば、潮速の変化に即応できます。
この価格帯なら、姿勢安定のエギ王TRやフィンプラスTRをベースに、深場用にエメラルダス ボートⅡ RVの重量級を足す、といった役割分担が組めます。デメリットは、増やしすぎるとボックスが重くなり船上で迷うこと。系統ごとに1〜2色と決め、似た色を無闇に増やさないのが快適に釣るコツです。
「カラーと号数、どっちが釣果に効く?」に答える
初心者から最も多い質問がこれですが、答えは「号数(重さ)が7割、カラーが3割」です。ティップランはまず底を取り、エギの姿勢を安定させてティップでアタリを取る釣り。底が取れず流されていては、どんな最強カラーでも釣れません。だからこそ、潮速と水深に合った重さ選びが最優先なのです。
まとめ|最強カラーを探すより「3系統の使い分け」で釣果は伸びる
ティップランは、色選びの前に「確実に底を取り、エギの姿勢を安定させる」ことが釣果の土台になります。そのうえで、澄み潮・濁り潮に合わせた下地テープ、デイ・マズメ・深場に合わせたボディカラーという2軸で色を選べば、船上でのローテーションに迷いがなくなります。1色に賭けるのではなく、系統の異なる色を順に試して「今日の当たり」を探し当てる——この引き出しの多さこそが、ティップランで安定して釣る人の共通点です。
最初の一歩として、まずは金・ケイムラ・グローの3色を3.5号(27〜30g前後)で用意し、次の釣行で「底を取ってからカラーを回す」流れを試してみてください。使い込むほど、その日の海が求める色が肌感覚で分かるようになっていきます。最新のスペックや価格は各メーカー公式サイトでご確認のうえ、あなたのフィールドに合った1本を見つけてください。

コメント