ベイトエギングロッドは専用と汎用の2択|厳選6本を予算8,000円から徹底比較

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「エギングをベイトタックルでやってみたいけれど、専用ロッドって種類が少なくて選び方がわからない」——そんな声をよく聞きます。スピニング全盛のエギングの世界で、ベイトエギングはまだまだ情報が少なく、いざ探すと「これはシーバスロッドの流用では?」「そもそも専用竿ってあるの?」と手が止まってしまうんですよね。

結論から言うと、ベイトエギングロッドは「エギング専用に設計された数本」と「エギングにも使える汎用ベイトロッド」の2択で考えると一気に選びやすくなります。専用モデルはフィッシュマンなど一部メーカーに限られますが、汎用ロッドまで視野を広げれば実売8,000円台から選択肢が生まれます。

この記事では、釣り歴10年の目線で、ベイトエギングロッドの選び方の基準・価格帯別の相場・実際に狙える現行6本を、公式スペックを確認したうえで数値で比較します。初心者が最初の1本で失敗しないための判断材料を、余さずお届けします。

🎣 この記事でわかること

・ベイトエギングロッドがスピニングと何が違い、どんな人に向くのか
・「長さ・硬さ・適合エギ」で決まる失敗しない選び方の3基準
・予算8,000円〜7万円まで、価格帯別に狙える現行6本のスペック比較
・釣果を伸ばすリール・ライン・シャクリのセッティングと注意点

目次

ベイトエギングロッドはスピニングと何が違う?3分でわかる基本

ベイトエギングロッドはスピニングと何が違う?3分でわかる基本の解説画像

ベイトエギングロッドとは、リールを竿の上側に載せる「ベイトリール」を使ってエギ(餌木)をキャストするための竿です。トリガー(引き金状の突起)がグリップに付いているのがひと目でわかる特徴で、スピニングロッドとは操作感も得意な場面もはっきり違います。まずはこの違いを押さえておくと、後の選び方がスッと頭に入ります。

最大の違いは「巻きの力」と「手返しの速さ」

ベイトタックル最大の武器は、ハンドル1回転あたりの巻き上げ力と、キャストからフッキングまでの動作の速さです。ベイトリールはギアがラインの延長線上に並ぶ構造のため、大型のアオリイカが乗ったときや、底に張り付いたエギを剥がすときに力が伝わりやすいんですね。さらに、指でスプールを押さえる「サミング」でエギの着水点をピンポイントに調整でき、テトラ際や係留ロープの間といった狭いポイントを撃つ釣りで威力を発揮します。一方でスピニングのように糸を放出しない構造上、微妙なテンション管理には慣れが必要で、最初は誰もが戸惑う部分です。

デメリットは「バックラッシュ」と「軽いエギの飛距離」

正直にお伝えすると、ベイトエギングには弱点もあります。ひとつはバックラッシュ(スプールが糸の放出より速く回りすぎて糸が絡むトラブル)。特に向かい風でのキャストで起きやすく、慣れるまでの数回はほぼ全員が経験します。もうひとつは軽量エギの飛距離で、2.5号(約10g前後)以下の軽いエギはスピニングに飛距離で分があります。秋の数釣りで小さいエギを遠投したい人には不向きな場面がある、という点は最初に知っておいてください。ブレーキ設定を強めから始めれば、トラブルは大きく減らせます。

ベイトエギングが向いているのはこんな人

向いているのは、3.5号以上のエギを使う春の親イカ狙いや、テトラ・磯・ボートなど手返しと正確なキャストが釣果を左右する釣り場に通う人です。目の前のストラクチャーを手数多く撃ちたい、ラインを触りながらイカの微妙な触りを感じ取りたい、という釣りにハマります。逆に、堤防から広く遠投して数を釣りたい初心者の最初の1本としては、スピニングのほうが素直におすすめできます。ベイトは「2本目のこだわり」として選ぶと満足度が高いジャンルです。

ベイトのメリットベイトのデメリット
巻き上げ力が強く大型に強い
サミングで着水点を正確に狙える
手返しが速くテンポよく撃てる
ラインを触り感度を得やすい
バックラッシュが起きやすい
軽いエギの飛距離は不利
専用ロッドの選択肢が少ない
慣れるまで練習が必要

そもそもベイトロッドという道具そのものの特性をもう少し深く知りたい方は、こちらの記事もあわせて読むと理解が早まります。

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失敗しない選び方は「長さ・硬さ・適合エギ」の3点で決まる

ベイトエギングロッドは種類が少ないぶん、選ぶポイントもシンプルです。見るべきは「長さ・硬さ・適合エギ号数」の3つだけ。ここを自分の釣り場とエギのサイズに合わせれば、大きく外すことはありません。順番に基準を見ていきましょう。

長さは7.6〜8.6フィートが基準になる

ベイトエギングロッドの長さは、7.6〜8.6フィート(約2.3〜2.6m)が扱いやすい基準です。スピニングエギングの定番8.6フィートよりやや短めが好まれる傾向で、これはベイトが正確なキャストと手返しを重視する釣りだからですね。漁港やボート、テトラ周りなど近距離を撃つなら7フィート台、堤防からある程度飛距離も欲しいなら8.6フィート前後が目安になります。今回紹介する6本も、フィッシュマンのビームス カルマー8.0MLが244cm、ダイワ ラテオ・R 86MLBが259cmと、この範囲に収まっています。長すぎる竿は狭い足場で取り回しに苦労するので、通う釣り場をイメージして選ぶのが失敗しないコツです。

硬さは「ML〜M」がオールラウンドで扱いやすい

硬さ(パワー)は、ML(ミディアムライト)〜M(ミディアム)が最初の1本にちょうど良い設定です。秋の2.5〜3号の小型エギ主体ならML、春の3.5〜4号でランカーサイズを狙うならMというイメージ。硬すぎるとエギの重さが乗らずキャストしづらく、軽すぎると強いシャクリでティップがブレて大型に主導権を握られます。たとえばビームス カルマーは、秋イカ向けの8.0ML(適合エギ1.8〜3.5号)と、大型向けの8.6M(適合エギ2.5〜4.5号)で明確に硬さを分けています。1本で春秋どちらも欲張るなら、Mクラスを選んでおくと後悔が少ないです。

「適合エギ号数」は必ずスペック表で確認する

意外と見落とされがちですが、竿のスペック欄にある「適合エギ号数」または「ルアー重量」は最優先で確認してください。エギは号数で重さが決まっており、3.5号でおよそ20g前後になります。この重量が竿の適合範囲を超えると、キャスト切れや破損の原因になります。ソルティースタイル トリプルコンセプトのようにルアー7〜35g・エギ3〜4号と明記されているモデルなら安心して振れますが、シーバスロッド流用の場合は適合ルアー重量から自分の使うエギが範囲内かを逆算しましょう。数字を確認するだけで、初日の「なんか投げにくい」を防げます。

継数と自重は「持ち運び」と「疲れにくさ」に直結する

継数(つぎかず=竿を何本に分割できるか)と自重も、快適さを左右する地味に重要な要素です。2ピースは感度と強度に優れ、3〜4ピースのパックロッドは仕舞寸法が短く電車や旅行での持ち運びに便利。クロスフィールドXRFC-704M-MBは4ピースで仕舞57cmとリュックに入るサイズです。自重は軽いほど1日シャクリ続けても疲れにくく、カルマー8.0MLの102g前後なら長時間でも腕への負担が軽い。逆に自重を無視して安さだけで選ぶと、半日で腕がパンパンになって集中力が切れる、という失敗につながります。

💡 知っておくと便利

エギの号数と重さの目安は「2.5号=約10g/3号=約15g/3.5号=約20g/4号=約25g」。竿の適合ルアー重量がg表記でも、この換算を覚えておけば手持ちのエギが振れるか一瞬で判断できます。

ベイトエギングロッドの予算はいくら?価格帯別のリアルな相場

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ここが多くの人の気になるところ。ベイトエギングロッドは「汎用ロッドを流用するか、専用ロッドを買うか」で価格が大きく変わります。予算別に何が手に入るのか、実売価格ベースで整理しました。無理なく始めたい人ほど、ここを読んでから機種を選んでください。

1万円以下:汎用ベイトロッドでまず試す

「まずはベイトエギングを体験してみたい」なら、実売1万円以下の汎用ベイトロッドが現実的な入口です。アブガルシアのクロスフィールドXRFC-704M-MBは実売8,000〜10,000円前後で、ロックフィッシュやバス兼用ながら適合ルアー3.5〜24gと3号前後のエギをカバーします。専用設計ではないぶん感度や軽さは専用機に譲りますが、「ベイトでエギを投げる感覚」を掴むには十分。ここで面白さを感じたら上位機に進む、という段階的な始め方ができます。安価な汎用機は飛距離や感度に限界がある点は割り切りましょう。

1.5〜2.5万円:エギング対応をうたうミドルクラス

本格的に楽しむなら、1.5〜2.5万円のミドルクラスが最もコストパフォーマンスに優れます。アブガルシア ソルティースタイル トリプルコンセプトSSTC-912MT-KR(実売16,000〜17,000円前後)は、シーバス・エギング・ライトショアジギングの3役をこなすマルチロッドで、適合エギ3〜4号と明記されているのが安心。ダイワ ラテオ・R ベイトモデル86MLB(実売24,500円前後)はシーバス由来のパワーで大型エギも扱えます。「1本で色々やりたい」人にこの価格帯は刺さります。

5万円以上:エギング専用設計のハイエンド

ベイトエギングにどっぷりハマる覚悟があるなら、5万円以上の専用設計モデルが選択肢に入ります。フィッシュマン ビームス カルマー8.6Mは本体価格60,800円(税抜/税込約66,880円)と高価ですが、長期テストを経て開発されたベイトエギング専用ロッドです。専用機は適合エギ・シャクリの張りと戻り・キャスト精度が最適化されており、汎用機とは別物の操作感。ただし初心者がいきなり手を出す価格ではないので、腕が上がってから狙う「憧れの1本」と位置づけるのが健全です。

スピニングも含めたエギングロッド全体でコスパの良い1本を探している人は、こちらの比較記事も参考になります。

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コスパ重視で選ぶ入門〜ミドルの3本

ここからは具体的なモデル紹介です。まずは実売8,000〜24,500円で手が届く、コストパフォーマンス重視の3本。いずれも公式スペックを確認済みで、汎用性が高く「最初のベイトエギング」に踏み出しやすい機種を選びました。価格を抑えつつ失敗したくない人は、この中から選べば大きく外しません。

アブガルシア クロスフィールド XRFC-704M-MB|8,000円台から始める入門機

最安クラスで手に入る万能パックロッドです。全長213.4cm(7.0ft)・4ピースで仕舞57cm、自重140g、パワーMと、適合ルアー3.5〜24g・適合PE0.8〜1.5号のスペック。3号前後のエギなら問題なく扱え、旅行や電車移動でも持ち運べる仕舞寸法が魅力です。ロックフィッシュやバスにも流用できるので「ベイトを1本試したい」入門者にうってつけ。ただし専用機ではないため感度と飛距離は価格なりで、軽量エギの繊細な釣りには物足りなさが出ます。メーカー希望小売価格は17,050円ですが、実売は8,000〜10,000円前後です(詳細はピュア・フィッシング公式を参照)。

アブガルシア ソルティースタイル トリプルコンセプト SSTC-912MT-KR|1本で3役こなす万能選手

コスパの高さで屈指のマルチロッドです。全長276.8cm(9ft1in)・2ピース、自重167g、パワーM。適合ルアー7〜35g、そして適合エギ3〜4号とスペック表に明記されているのが大きな安心材料で、実売16,000〜17,000円前後という価格でシーバス・エギング・ライトショアジギングの3スタイルを1本でカバーします。「あれもこれも竿を買えない」という人が、まず1本で幅広く遊ぶのに最適。9フィート超と長めなので、狭い足場での取り回しはやや大味になる点だけ理解しておきましょう。汎用マルチとしての完成度は価格を大きく超えています。

ダイワ ラテオ・R ベイトモデル 86MLB|大型エギも扱えるパワー系

シーバスロッド由来のパワーでエギングにも流用できる1本です。全長2.59m(8.6ft)・2ピース、仕舞134cm、自重136g、適合ルアー7〜35g、適合PE0.8〜1.5号、カーボン含有率97%。もともと運河や都市型河川のシーバス用ショートモデルですが、この適合ルアー幅なら3.5号以上の大型エギを使う春の親イカ狙いにも対応できます。実売24,500円前後とミドルクラスの価格で、ダイワらしい張りのあるブランクは連続したシャクリもこなしやすい。純粋なエギング専用ではないため、軽量エギ主体の秋の数釣りにはオーバースペック気味になる点は把握しておいてください(ダイワ公式)。

⚠️ 注意したいポイント

汎用ロッドをエギングに流用する場合、適合ルアー重量の上限だけでなく「下限」も確認しましょう。下限が10gの竿で2.5号(約10g)のエギを投げると、エギの重みが竿に乗らずキャストが決まりません。使いたいエギの号数が適合範囲の真ん中に来る竿を選ぶのが理想です。

本気のアングラーに贈る専用・ハイエンド3本

本気のアングラーに贈る専用・ハイエンド3本の解説画像

続いては、感度・操作性・専用設計にこだわりたい人向けの上位3本。実売5万円台〜7万円と価格は上がりますが、そのぶんベイトエギング本来の楽しさを深く味わえる機種です。腕が上がってきた中級者以上、あるいは最初から良い道具で始めたい人はこちらを狙ってください。

フィッシュマン ビームス カルマー 8.0ML|秋イカに効く専用ライトモデル

数少ないベイトエギング専用設計ロッドのライトモデルです。全長244cm(8.0ft)・3ピース、仕舞98cm、自重102gと軽量で、適合エギ1.8〜3.5号、適合PE0.4〜0.8号。4軸カーボン99%のブランクは、秋の小型エギを軽快にキャストしテンポよく数を釣るのに向いています。3ピースながら継ぎ目の違和感が少なく、102gの軽さは1日シャクリ続けても疲れにくい。専用設計だけあって軽量エギの操作性は汎用機と一線を画します。価格は実売5万円台とされ、購入前にフィッシュマン公式で最新の価格・在庫を確認するのが確実です。

フィッシュマン ビームス カルマー 8.6M|春の大型を獲る専用パワーモデル

カルマーシリーズの大型対応モデルで、春の親イカ狙いの本命です。全長262cm(8.6ft)・3ピース、仕舞105.5cm、自重133g、適合エギ2.5〜4.5号、適合PE0.4〜1号。3.5号より上のエギを使い、強いシャクリでハイアピールを演出する場面に最適化されています。胴部は高弾性と中低弾性をミックスし、しっかり曲がりながら戻りが速い設計で、大型がヒットしても主導権を渡しません。本体価格は60,800円(税抜/税込約66,880円)と高価ですが、長期テストを経て市販化された専用機だけに満足度は高い。予算に余裕がある本気派の「一生モノ」候補です(フィッシュマン公式)。

シマノ 22 エクスセンス インフィニティ B86ML/RF|感度で選ぶ最上位の汎用機

シマノの最上位シーバスロッドのベイトモデルで、感度と軽快さでエギングにも応える1本です。全長2.59m(8.6ft)・2ピース、仕舞133.1cm、適合ルアー6〜32g、適合PE1〜2号。X-ガイドの採用で従来モデルより大幅にガイド重量を削減し、シャープな振り抜けと高い感度を実現しています。実売69,000円前後と本記事で最も高価ですが、シーバスと兼用でハイエンドを1本にまとめたい人には合理的な選択。純粋なエギング専用ではないので、軽量エギ特化の釣りより、シーバスもエギングも高次元でこなしたい欲張りな人向けです(シマノ公式)。

モデル 全長/自重 適合エギ・ルアー 実売価格
アブ クロスフィールド 704M-MB 213cm/140g ルアー3.5-24g 約8,000〜10,000円
アブ トリプルコンセプト 912MT-KR 277cm/167g エギ3-4号 約16,000〜17,000円
ダイワ ラテオ・R 86MLB 259cm/136g ルアー7-35g 約24,500円
Fishman カルマー 8.0ML 244cm/102g エギ1.8-3.5号 実売5万円台
Fishman カルマー 8.6M 262cm/133g エギ2.5-4.5号 約66,880円(税込)
シマノ エクスセンス∞ B86ML/RF 259cm/— ルアー6-32g 約69,000円

※価格は2026年7月時点の各販売サイト実売の目安(釣りはじめナビ調べ)。最新価格・スペックは各メーカー公式サイトでご確認ください。

🎣 押さえておきたいポイント

実は、ベイトエギングロッドとして売られている「専用設計」は今も一部メーカーの数モデルに限られます。多くのベイトエギンガーは、シーバス用やバス用の汎用ベイトロッドを流用してこの釣りを楽しんでいるのが実情。だからこそ「専用にこだわりすぎず、適合エギが合う汎用機から入る」のが、遠回りに見えて最短ルートなのです。

釣果を伸ばすベイトエギングのセッティングとコツ

ロッドが決まったら、次はタックル全体のバランスと使い方です。ベイトエギングは竿だけでなくリールとラインの相性が釣果を大きく左右します。ここでは初心者がつまずきやすいポイントを、具体的な数字とともに解説します。ここを押さえるだけで、初日の釣果とトラブルの数がまるで変わります。

リールは「軽量ルアー対応」のベイトリールを選ぶ

ベイトエギングのリールは、10〜20g程度の軽量ルアーをキャストできる汎用〜専用ベイトリールを選びます。エギは3.5号でも約20gと軽量なため、重いプラグ用の太糸リールでは軽いエギが飛ばずバックラッシュも多発します。スプールが軽く立ち上がりの良いフィネス寄りのモデルが快適で、ブレーキは最初は強めに設定してキャストごとに少しずつ緩めていくのが安全。リール選びを軽視すると、どんなに良い竿でもエギが飛ばず釣りにならないので、ここは竿と同じ熱量で選んでください。

ラインはPE0.6〜0.8号+リーダー1.75〜2号が基準

ラインはPE0.6〜0.8号を基準に、先端にフロロカーボンのリーダー1.75〜2号を1ヒロ(約1.5m)ほど結ぶのが定番です。PEは細いほど飛距離と感度が上がりますが、細すぎると根ズレやシャクリの衝撃で切れやすくなります。ベイトはスピニングよりライントラブルが起きやすいため、慣れないうちは0.8号とやや太めから始めると安心。リーダーはエギの動きを自然にしつつ、イカの触腕によるラインへのダメージを防ぐ役割があります。ラインシステムが決まらないと感度もキャストも安定しないので、最初にきっちり組みましょう。

シャクリは「手首のスナップ」で鋭く小さく

ベイトエギングのシャクリ(エギを跳ね上げる動作)は、腕全体で大きく振るより、手首のスナップで鋭く小さく行うのがコツです。ベイトタックルはラインを触りながら操作できるため、エギの重みを感じながら「トゥッ、トゥッ」とリズミカルに跳ね上げ、その後のフォール(沈む間)でイカに抱かせます。イカが乗るのはほとんどがフォール中なので、シャクった後は必ずラインテンションを保ってアタリを待つこと。シャクリっぱなしで巻き続けると、抱いたイカを弾いてしまい、なぜか乗らない1日になりがちです。

根掛かり回避は「ボトムを取りすぎない」意識で

エギングは底付近を狙う釣りですが、根掛かりを減らすには「着底したら即シャクる」意識が有効です。エギを完全に底へ寝かせて放置すると、岩や藻に引っかかるリスクが跳ね上がります。着底の合図(ラインの動きが止まる、テンションが抜ける)を感じたら、1〜2秒以内に一度シャクってエギを底から浮かせましょう。ベイトタックルはラインを指で触れているぶん着底が分かりやすく、この点はスピニングより有利。根掛かりでエギを失い続けると財布にも精神にもダメージなので、底の取りすぎには注意です。

💡 知っておくと便利

ベイトエギングは、風のある日ほどスピニングとの差が出ます。サミングでラインの放出をコントロールできるため、横風でも糸フケが出にくく、着水点を狙いやすいのです。「風でスピニングの糸が煽られて釣りにならない」日こそ、ベイトの出番だと覚えておきましょう。

ロッド・リール・エギを含めた一式をまとめてそろえたい人は、エギングセットの選び方も参考にしてみてください。

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初心者がやりがちな失敗と回避法

最後に、ベイトエギングで初心者が実際につまずくポイントを、原因と対策のセットで紹介します。先に知っておくだけで防げる失敗ばかりなので、道具をそろえる前にぜひ目を通してください。同じ失敗を先輩たちも通ってきた道です。

失敗①:飛距離目当てで軽すぎるエギを選んで飛ばない

よくあるのが「遠くを狙いたいから」と2.5号以下の軽いエギを多用して、まったく飛ばずに苦戦するパターンです。原因は、ベイトタックルが軽量ルアーの遠投を苦手とする構造にあります。対策は、ベイトでは3号以上のやや重いエギを主軸にすること。どうしても軽量エギを遠投したい日は、素直にスピニングタックルを併用するのが賢い判断です。ベイトの土俵は「近距離を正確に、重いエギで攻める」釣り。道具の得意分野を無視すると、良い竿を持っていても釣果は伸びません。

失敗②:ブレーキ設定を緩めすぎてバックラッシュ連発

もうひとつの定番が、キャスト直後にスプールが暴走してラインがぐしゃぐしゃに絡む「バックラッシュ」です。原因の多くは、飛距離を欲張ってブレーキを最初から緩めすぎていること。対策はシンプルで、最初はメカニカルブレーキ・遠心(マグネット)ブレーキともに強めに設定し、慣れながら1段ずつ緩めていくこと。特に向かい風のキャストではブレーキを一段強めるだけでトラブルが激減します。最初の数十投は飛距離を捨ててでもトラブルを出さない、という割り切りが、結果的に上達の近道になります。

失敗③:スピニング感覚でアワセて主導権を失う

スピニングに慣れた人ほどやりがちなのが、アタリに対して大きく竿を煽ってアワセ、そのあとの巻き取りで手間取ってバレるケースです。ベイトはクラッチ操作やサミングなど動作の順序がスピニングと違うため、慣れないと一瞬もたつきます。対策は、釣行前に自宅や足元で「クラッチを切る→キャスト→サミング→巻く」の一連をゆっくり反復しておくこと。指が勝手に動くレベルまで練習しておけば、いざ大型が乗ったときも落ち着いて対応できます。道具の操作は、魚がいない時間に体で覚えておくのが鉄則です。

Q. ベイトエギングは初心者がいきなり始めても大丈夫ですか?
A. 不可能ではありませんが、最初の1本としてはスピニングをおすすめします。バックラッシュへの対処やクラッチ操作など覚えることが多く、エギングそのものの基本と同時進行だと挫折しやすいためです。スピニングでエギングの動作に慣れてから、2本目としてベイトに進むと、失敗が少なく上達もスムーズです。まず汎用ベイトロッドで感覚を掴むのが現実的な第一歩になります。

まとめ:ベイトエギングロッドは適合エギから逆算して選ぶ

🎣 この記事の結論

ベイトエギングロッドは「長さ・硬さ・適合エギ」の3点で選べば失敗しません。専用にこだわらず、使うエギが合う汎用機から始めるのが最短ルートです。

✅ 要点チェック
  • 長さ:7.6〜8.6フィートが基準、近距離なら短め
  • 硬さ:秋はML、春の大型はMが目安
  • 適合エギ:使うエギ号数が適合の真ん中に来る竿を選ぶ
  • 入門:実売8,000円台の汎用機でまず試すのが安全
  • 専用機:カルマー等は腕が上がってからの憧れの1本

ベイトエギングは、スピニングにはない「巻きの力・正確なキャスト・手返しの速さ」が魅力の奥深い釣りです。ただし専用ロッドの選択肢はまだ少なく、多くのアングラーはシーバスやバス用の汎用ベイトロッドを流用して楽しんでいます。だからこそ、大切なのは「専用かどうか」ではなく「自分が使うエギの号数に竿の適合が合っているか」。この一点さえ外さなければ、8,000円台の入門機でもベイトエギングの面白さは十分に味わえます。

最初の一歩としては、実売1万円以下のアブガルシア クロスフィールドや、エギ対応が明記されたソルティースタイル トリプルコンセプトあたりで感覚を掴むのがおすすめです。ベイトならではの操作にハマったら、フィッシュマン カルマーのような専用機へステップアップしていきましょう。まずは近所の漁港で、3号のエギを1つ結んで投げてみる——その1投から、あなたのベイトエギングが始まります。良い1本と出会えることを願っています。

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この記事を書いた人

ヘラブナ釣りから海釣りまで幅広く楽しんでいます。初心者がつまずきやすいポイントを丁寧に解説することを大切にしています。道具選びから釣り場の情報まで、「これから釣りを始めたい人」の背中を押せる記事を目指しています。

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