本記事にはプロモーション(広告)が含まれています
エギングを始めて少し慣れてくると、「8.6フィートの竿は意外と扱いにくいな」「漁港の中でもっとテンポよく探りたいのに、振りかぶるスペースがない」と感じる瞬間が出てきます。そこで気になってくるのが、7フィート台の「エギングショートロッド」です。短い竿は本当に釣りやすいのか、それとも飛距離が落ちて損をするのか、判断に迷っている方は多いはずです。
結論からお伝えすると、エギングショートロッドは「漁港・常夜灯まわり・ボート・足場が狭い磯場」といった近距離戦で本領を発揮する、操作性に振り切った1本です。手元から竿先までが近いぶんエギを思いどおりに動かしやすく、長時間シャクっても疲れにくいというメリットがあります。一方で、サーフや足場の高い堤防では飛距離とライン操作で不利になるため、選ぶ前に「自分がどこで釣るか」を整理しておくことが何より大切です。
この記事では、釣り歴の長い視点から、ショートロッドの定義・メリット・デメリットを噛み砕いて整理したうえで、実売1万円台から3万円前後まで、実際のスペックを確認した6本を予算別に紹介します。リール・ライン・エギの合わせ方まで通して読めば、あなたの釣り場に合う1本がはっきり見えてくるはずです。
・エギングショートロッド(7フィート台)と8.6フィートの違い
・短い竿が武器になる場面と、逆に向かない場面
・長さ・硬さ・ティップで失敗しない選び方の3つの軸
・予算1万円台〜3万円前後で選ぶおすすめ6本のスペック比較
エギングショートロッドとは?8.6フィートロッドとの違いを整理

エギングショートロッドとは、一般的にエギング用ロッドの中でも全長8フィート(約2.44m)未満、おおむね7フィート〜7フィート9インチ前後のモデルを指します。エギングの「標準」とされる8.6フィート(約2.59m)よりも、20〜40cmほど短い竿という位置づけです。まずはこの長さの違いが、釣りにどう効いてくるのかを整理しておきましょう。
ショートロッドの定義は「8フィート未満」がひとつの目安
明確な業界規格があるわけではありませんが、エギングの世界では8フィート未満をショートロッドと呼ぶのが一般的です。具体的には、テイルウォーク エギスト SD S72ML+の7フィート2インチ(約2.18m)あたりから、シマノ セフィア XR S79Mの7フィート9インチ(2.36m)あたりまでが「ショート」の範囲に収まります。標準的な8.6フィートが2.59mですから、7フィート2インチなら40cm以上短い計算です。たった40cmと思うかもしれませんが、この差が取り回しと飛距離の両方を大きく左右します。竿選びでは「号数」より先に、まずこの全長を意識することが第一歩になります。
短い竿は「手の延長」のように操作できる
ショートロッドの最大の価値は操作性です。竿先が持ち手に近いため、まるで手の延長のような感覚でエギを動かせます。理由はシンプルで、ロッドが短いほど竿先のブレが手元に素早く伝わり、また自分のシャクリ動作がダイレクトにエギへ伝達されるからです。数センチ単位でエギの跳ね方を調整したい繊細な誘いや、足元のサイトフィッシング(イカを目で見ながら釣る釣り方)で特に効きます。一方で、大きく高く跳ね上げるダイナミックなアクションは苦手なので、「細かく丁寧に誘う釣り」に向いた道具だと理解しておきましょう。
飛距離は8.6フィートに一歩譲る
正直にお伝えすると、飛距離はロングロッドに分があります。竿が長いほどキャスト時にエギを加速させる距離(ストローク)を稼げるため、同じ3.5号のエギでも8.6フィートのほうが10〜20mほど遠くへ飛ばせるのが一般的です。ショートロッドはそのぶん近〜中距離が主戦場になります。とはいえ漁港内やボートでは20〜40mも飛べば十分なケースが多く、飛距離の差が問題にならない場面も少なくありません。「どこまで飛ばす必要があるか」を自分の釣り場で考えると、短さがデメリットになるかどうかが見えてきます。
軽さで一日中シャクっても疲れにくい
短い竿は素材が少ないぶん自重も軽くなります。たとえばテイルウォーク エギスト SD S72ML+は78g、シマノ セフィア BB S76MLは98gと、標準的な8.6フィートモデル(100〜110g前後)より軽量です。エギングは1日に何百回もシャクる釣りなので、わずか20gの差でも夕方の疲労感がまるで違います。回遊待ちでキャストを延々と繰り返すスタイルや、腕力に自信がない方、女性や子どもにとっても、この軽さは大きな味方になります。ただし軽さだけで選ぶと飛距離やパワー不足に泣くこともあるため、次章以降のバランスも合わせて考えてください。
なお、手持ちのアジングロッドを流用してエギングを試したい方は、号数の限界を知っておくと失敗しません。詳しくはこちらの記事も参考になります。

ショートロッドが武器になる4つの場面
ショートロッドは「どこでも万能」ではなく、ハマる場面でこそ真価を発揮します。ここでは短い竿が明確に有利になる代表的な4シーンを紹介します。自分の通うフィールドと照らし合わせてみてください。
漁港内のランガンで取り回しが段違い
もっとも恩恵が大きいのが漁港でのランガン(歩き回って探る釣り)です。短い竿は車の乗り降り、堤防の角の移動、係留ロープのまたぎなど、細かな取り回しがとにかく快適になります。背後にフェンスや街灯、停めてある車がある状況でも、コンパクトに振り抜けるのは7フィート台ならではです。秋イカの数釣りシーズンに、1つの漁港で何カ所も小まめに撃っていくスタイルとの相性は抜群。逆に広いサーフで腰を据えて遠投する釣りには向かないので、「動いて探る人」向けの道具と覚えておきましょう。
ボートエギングは短い竿が標準装備
ボートやティップランエギングでは、むしろショートロッドが基本になります。足場が高く真下に落とす釣りが多いボートでは、長い竿だと取り込みやアクションがかえって難しくなるためです。ダイワ エメラルダス MX 75MMH-S(7フィート5インチ)のように、ボートを意識したやや張りのある短めモデルが各社からラインナップされています。適合エギも2.5〜4.0号と重めまでカバーするので、潮が速い沖のポイントでも底を取りやすいのが利点。ショア(陸)専用と考えず、ボート遊びまで視野に入れると1本の活躍の幅が広がります。
足場が狭い磯場・地磯でのピンポイント撃ち
ゴロタや地磯など、背後に岩や草木が迫る狭い足場でもショートロッドは頼りになります。長い竿だと振りかぶった瞬間に背後の障害物にエギを引っかけてしまいますが、7フィート台ならアンダーハンドキャスト(下から小さく投げる方法)で岩陰のピンポイントへ正確に送り込めます。弾道が低く風の影響も受けにくいため、狙ったスポットへの精度はむしろ上がります。ただし磯は足場が不安定で危険も伴うので、ライフジャケットとスパイクシューズは必ず着用し、無理なポイントには立ち入らないことが大前提です。
子どもや家族と一緒に楽しむエントリー用途
軽くて短い竿は、子どもや家族とエギングを楽しむときにも扱いやすい選択肢です。長い竿は子どもには重く、振り回すと危険も増えますが、78〜98g程度の7フィート台なら小柄な人でもコントロールしやすくなります。まずは漁港の常夜灯まわりで、足元に落ちてくる小型のアオリイカやコウイカを狙うところから始めると、初めてでもアタリを感じやすいでしょう。ただし安全面を最優先に、人が密集する堤防ではキャスト方向に十分注意し、周囲との間隔を空けて楽しんでください。
ショートロッドは弾道が低く風の影響を受けにくいため、向かい風の漁港でも狙ったスポットへ正確にエギを送り込めます。横風が強い日にロングロッドで苦戦した経験がある人ほど、短い竿の「風に強い」一面に驚くはずです。
短い竿のデメリットと「最初の1本」に向かない理由

メリットばかりを並べるのはフェアではありません。ショートロッドには明確な弱点があり、買ってから「思っていたのと違う」と後悔する人も一定数います。ここでは正直にデメリットと注意点をお伝えします。
飛距離とライン操作で不利になる
くり返しになりますが、最大の弱点は飛距離です。沖のかけ上がりや潮目を遠投で狙いたい場面では、ショートロッドだとエギが届かず、釣果に差がつくことがあります。さらに足場の高い堤防では、竿先を水面に近づけて余分なラインを風から守る「ライン操作」がしにくくなります。竿が短いと風で膨らんだ糸を抑えきれず、エギが流されて底が取れない、アタリが分からないといった事態に陥りがちです。風の強い日や足場の高い釣り場が多い人は、この弱点を重く受け止めておくべきです。
| ショートロッドのメリット | ショートロッドのデメリット |
|---|---|
| 取り回しが軽快で疲れにくい 近距離のキャスト精度が高い エギを繊細に操作しやすい 背後が狭い場所でも振れる | 飛距離がロングより落ちる 足場の高い場所でライン操作が難しい 大きく高いダートが苦手 サーフや遠投の釣りに不向き |
【失敗パターン①】8.6フィートの感覚で投げて飛距離不足に泣いた
よくある失敗が、これまで使っていた8.6フィートと同じ感覚でショートロッドを振り、思ったより飛ばずに釣りにならなかったケースです。原因は、短い竿のキャストはストロークが足りず、力任せに振ってもエギが垂れ下がって失速してしまうこと。対策は、エギの重さをしっかり竿に乗せてから「タメ」を作り、ペンデュラムキャスト(振り子のように後方へ垂らして反動で飛ばす方法)で初速を稼ぐことです。それでも届かない沖のポイントが主戦場なら、そもそもショートではなく8.6フィートを選ぶのが正解です。道具を釣り場に合わせる発想が欠かせません。
実は最初の1本にショートはおすすめしにくい
「ショートロッドは操作性が良い=初心者向き」と思われがちですが、実は最初の1本としては8.3〜8.6フィートのほうが無難です。理由は、エギングの基本である「飛距離を出して広く探る」「風の中でラインを操作する」という土台を、標準レングスのほうが身につけやすいから。ショートロッドは漁港やボートなど用途がはっきりしてきた“2本目”として選ぶと、その操作性のメリットを最大限に活かせます。
こんな人はショートロッドを選ばないほうがいい
サーフや大規模な河口、足場の高い大型堤防がメインフィールドの人には、ショートロッドは正直おすすめしません。飛距離とライン操作の不利が、そのまま釣果の差に直結してしまうからです。また「1本でどんな釣り場にも対応したい」という欲張りな目的にも向きません。短い竿はあくまで近距離戦のスペシャリストです。逆に、漁港・ボート・狭い磯がメインで、すでに標準的な竿を1本持っているなら、ショートは釣りの幅を広げる強力な2本目になります。自分の釣りスタイルを冷静に見極めてから選びましょう。
失敗しない選び方|長さ・硬さ・ティップ・ガイドの4つの軸
ショートロッドと一口に言っても、長さや硬さで使い勝手は大きく変わります。ここでは買う前に必ず確認したい4つのチェックポイントを、具体的な数値とともに解説します。
長さは7フィート2インチ〜7フィート9インチで選ぶ
ショートロッドの中でも、用途で最適な長さは変わります。漁港やボートで徹底的に取り回しを重視するなら7フィート2〜5インチ(テイルウォーク エギスト SD S72ML+やダイワ エメラルダス MX 75MMH-Sなど)。多少の飛距離も確保しつつショートの恩恵を受けたいなら、7フィート8〜9インチ(メジャークラフト エギゾースト5G EZ5-782MLやシマノ セフィア XR S79M)がバランス型です。迷ったら7フィート8〜9インチが汎用性は高め。短くなるほど操作性は上がりますが飛距離は犠牲になるので、「取り回し」と「飛距離」のどちらを優先するかで決めましょう。
硬さ(パワー)はML〜Mが基準
硬さの目安は、秋の小型イカ中心ならML(ミディアムライト)、春の親イカや重めのエギも使うならM(ミディアム)が基準です。適合エギ号数で見ると、MLクラスは1.5〜3.5号、Mクラスは2.5〜4.0号に対応するモデルが多くなります。たとえばシマノ セフィア BB S76MLは1.8〜3.8号と幅広く、最初の1本として汎用性が高い設定です。一方、ボートで重いエギや深場を狙うダイワ エメラルダス MX 75MMH-Sは2.5〜4.0号とパワー寄り。自分が一番よく使うエギの号数が、適合範囲のど真ん中に入る竿を選ぶのが失敗しないコツです。
ティップは「ソリッド」か「チューブラー」で感度が変わる
竿先(ティップ)には2種類あります。中身が詰まったソリッドティップは食い込みが良くアタリを弾きにくいため、繊細なアタリを取りたい人やフォール中のアタリを見たい人に向きます。型番に「-S」が付くモデル(ダイワ エメラルダス MX 75MMH-Sなど)の多くがこのタイプです。一方、中空のチューブラーティップは張りがあり、シャクリのキレやダイレクトな操作感に優れます。秋イカの数釣りでテンポよく誘うならチューブラー、繊細にアタリを取りたいならソリッド、と釣りのスタイルで選び分けるのが正解です。どちらが上というものではなく、好みと用途の問題です。
ガイドの素材とリールシートも軽さに効く
意外と見落とされがちなのがガイド(糸を通すリング)の素材です。上位機種ほどSiCリングやトルザイトリングといった軽量・高耐久な素材が使われ、ライントラブルの軽減や全体の軽量化につながります。エントリーモデルでも実用上の問題はほぼありませんが、長く使うなら確認しておくと納得感が違います。リールシート(リールを固定する部分)も、カーボン素材を使った軽量タイプだと感度と操作性が上がります。価格が上がるほどこうした細部の質が効いてくるので、予算と相談しながら「どこにお金をかけるか」を決めましょう。
エギングショートロッドおすすめ6選【予算1万円台】コスパで選ぶ3本

ここからは実際のスペックを確認したおすすめ6本を、予算別に紹介します。まずは実売1〜2万円台で買える、最初の1本にもしやすいコスパ重視の3本です。全モデルのスペックは下の比較表にまとめました。
| モデル | 全長 | 自重 | 適合エギ | 実売価格(税込) |
|---|---|---|---|---|
| シマノ セフィア BB S76ML | 7’6″ | 98g | 1.8-3.8号 | 約14,700円 |
| ダイワ エメラルダス X 79ML | 7’9″ | 93g | 1.8-3.5号 | 約19,800円(税抜本体) |
| メジャークラフト エギゾースト5G EZ5-782ML | 7’8″ | 87g | 1.5-3.5号 | 約17,000-21,500円 |
| ダイワ エメラルダス MX 75MMH-S | 7’5″ | 93g | 2.5-4.0号 | 約21,000円 |
| シマノ セフィア XR S79M | 7’9″ | 98g | 2-4号 | 約30,000-34,000円 |
| テイルウォーク エギスト SD S72ML+ | 7’2″ | 78g | 1.8-3.5号 | 約29,700円 |
※スペックは各メーカー公式サイト・公式オンラインショップ調べ(釣りはじめナビ調べ/2026年6月時点)。価格は変動するため最新情報は各公式サイトでご確認ください。
シマノ セフィア BB S76ML|最初の1本に選びやすい万能エントリー
実売約14,700円ながら上位譲りの技術を盛り込んだ、エントリーの大本命がセフィア BB S76MLです。全長2.29m(7フィート6インチ)、自重98g、適合エギ1.8〜3.8号、適合PE0.4〜1.0号、カーボン含有率94.9%という素直なバランスで、秋イカから春イカまで幅広くこなせます。ブランクのねじれを抑える「ハイパワーX」を採用し、キャストやファイト時のパワーロスを減らしているのが価格以上のポイント。漁港のランガンを軸に、最初の1本としてショートを試したい人に最適です。注意点は、上位機種に比べると感度や軽さで一歩譲ること。物足りなくなったら次のステップを検討する、という割り切った使い方が向いています。詳しいスペックはシマノ公式のセフィア BB製品ページでも確認できます。
ダイワ エメラルダス X 79ML|6年ぶり刷新の高コスパモデル
6年ぶりにモデルチェンジしたエメラルダス Xの79MLは、メーカー希望本体価格18,000円(税抜)という手頃さが魅力です。全長2.36m(7フィート9インチ)、自重93g、適合エギ1.8〜3.5号、適合PE0.5〜1.0号。ショートの中ではやや長めの7フィート9インチで、操作性を残しつつ飛距離も確保したいという欲張りなニーズに応えます。カーボンを織り込んだエアセンサーシートで軽量・高感度を実現し、細身ブランクで風の抵抗を抑えているのも実戦的。漁港メインだが時々は少し沖も狙いたい、という人にちょうど良い1本です。より小型のイカを繊細に狙うなら、同シリーズの76UL-S(適合エギ1.5〜2.5号)という選択肢もあります。
メジャークラフト エギゾースト5G EZ5-782ML|87gの軽さで操作性に振った1本
「振り切りの良さ」と軽さを前面に出したのが、エギゾースト5Gのショートレングスモデルです。全長7フィート8インチ、自重87gと、この価格帯では軽量な部類。適合エギ1.5〜3.5号、適合PE0.4〜1.0号で、秋の小型イカを数センチ単位で繊細に操作したい釣りにマッチします。メーカー希望小売価格は28,050円(税込)ですが、実売では1万円台後半から手に入ることもあり、コストパフォーマンスは良好。手元に伝わる感度の高さも評価されています。注意点として、軽量・繊細寄りの設計なので、重い4号クラスのエギを多用するパワーゲームにはやや不向き。あくまで「軽快に動かして掛ける」釣りを楽しむ竿です。
ラインの号数選びに迷ったら、PEラインの選び方をまとめたこちらの記事も役立ちます。

「PEラインがいいって聞くけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」「号数とか編み数とか、専門用語が出てきた時点でもう迷子」――PEライン選びでつまずく…
長く使える本格派ショートロッドおすすめ3選【予算2〜3万円台】
続いては、感度・軽さ・パワーをワンランク上げた、長く付き合える本格派の3本です。1本目で物足りなくなった人や、最初から良いものを選びたい人に向いています。
ダイワ エメラルダス MX 75MMH-S|ボート・深場に強いパワー系ショート
エメラルダス MX 75MMH-Sは、ボートエギングや潮の速い深場で底を取りやすい、ややパワー寄りのショートロッドです。全長2.26m(7フィート5インチ)、自重93g、適合エギ2.5〜4.0号、適合PE0.6〜1.2号、カーボン含有率95%。Mパワーの繊細なソリッドティップ(メガトップ)に、MHのしっかりしたバットを組み合わせた設計で、小さなアタリを感じつつ大型もいなせるのが強み。上位機種譲りのブランク素材とX45によるねじれ剛性向上で、価格以上の操作感を備えます。メーカー希望本体価格は33,300円(税抜)、実売では2万円前後で見つかることもあります。注意点は重めのエギ向けの設定なので、秋の小型イカ専門には少しオーバースペックになりがちな点です。
シマノ セフィア XR S79M|ハイエンドに迫る中堅の決定版
セフィア XR S79Mは、ハイエンドモデルに迫る性能を持つ中堅クラスの人気モデルです。全長2.36m(7フィート9インチ)、自重98g、適合エギ2〜4号、適合PE0.5〜1.0号で、シャローのラン&ガンで軽快な操作性を発揮します。カーボンモノコックグリップによる高い感度で、エギの動きや潮の変化、繊細なアタリを手元でしっかり感じ取れるのが魅力。実売は3万円前後から3万円台半ばと中堅らしい価格ですが、この価格で得られる感度と軽さを考えれば納得感は高いはずです。長く使える1本を最初から狙う人に向いています。注意点は、性能が高いぶん価格もエントリーの倍以上になること。釣行回数が少ない人はまずエントリーから入っても十分です。
テイルウォーク エギスト SD S72ML+|78gの取り回し最優先モデル
とにかく取り回しと軽さを優先するなら、エギスト SD S72ML+が筆頭候補です。全長7フィート2インチ(約2.18m)、自重78gと、今回紹介する中で最も短く最も軽い1本。適合エギ1.8〜3.5号、適合PE0.4〜1.0号で、ML+というMLとMの中間の張り感が、短さによるストローク不足を補っています。78gという軽さと短さは、フォール中の違和感に即座にフッキングパワーを伝えやすく、小幅なダートも容易。ショアからボートまで幅広く対応する多機能ショートモデルです。漁港や狭い足場での精密な釣りを突き詰めたい人にぴったり。注意点は、短いぶん飛距離は今回の6本で最も控えめなので、遠投が必要な釣り場では別の竿が必要になります。
紹介した実売価格は2026年6月時点の目安です。釣具は時期やショップによって価格が大きく動き、人気モデルは品切れや値上げも起こります。購入前には必ずメーカー公式サイトや販売店で最新の価格・在庫を確認してください。型番末尾のアルファベット(-S、+など)でスペックが変わるため、注文時は型番をしっかり照合しましょう。
ショートロッドを活かすリール・ライン・エギの合わせ方
竿だけ良くても、リールやラインのバランスが崩れると性能を活かしきれません。ここではショートロッドの操作性を最大限に引き出すための、タックル全体の合わせ方を解説します。
ショートロッドは「軽い竿×軽いリール×細いライン」でバランスが整って初めて操作性が活きます。竿だけハイエンドにしてもリールが重ければ先重りになり、せっかくの軽快さが消えてしまうので、タックル全体の軽量化をセットで考えましょう。
リールは2500〜3000番の軽量モデルがベスト
ショートロッドには、自重の軽い2500〜3000番(C3000含む)のスピニングリールを合わせるのが基本です。理由は、軽い竿に重いリールを付けると全体のバランスが先重り・手元重りになり、せっかくの軽快な操作感が台無しになるから。エギングではPE0.6号前後を150〜200m巻ける糸巻き量があれば十分なので、無理に大型を選ぶ必要はありません。竿の自重が80〜100g前後なら、リールも200g前後の軽量モデルを選ぶと手に持ったときのバランスが決まります。タックル全体を「軽く・前後均等に」が、疲れにくく操作しやすいセッティングの合言葉です。
ラインはPE0.6号+リーダー2号前後が標準
ラインはPE0.6号、ショックリーダーはフロロカーボン2号(8lb前後)を1ヒロ(約1.5m)が、秋イカから春イカまで対応できる標準セッティングです。PEは細いほど飛距離と感度が上がりますが、細すぎると根ズレや大型で切れるリスクが増えます。ショートロッドは近距離戦が多く、太めのラインでも飛距離の不利を感じにくいため、0.6号を基準にしておくと安心です。リーダーはエギの結束部を守る役割があり、これを省くとイカの引きや障害物でラインブレイクしやすくなります。面倒でもリーダーは必ず結びましょう。
リーダーの号数や素材で迷う方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

「ショックリーダーって種類が多すぎて、どれを選べばいいかわからない…」。PEラインを使うルアーフィッシングやエギングを始めようとすると、必ずぶつかる壁がショック…
エギは2.5〜3.5号を中心に揃える
エギ(イカを誘う餌木型ルアー)は、まず3号を基準に2.5号と3.5号を揃えるのが王道です。秋の小型イカには2.5〜3号、春の親イカや深場には3.5号、と使い分けます。今回紹介したMLクラスのロッドなら3号前後がもっとも投げやすく、操作性も活きます。カラーはまず定番のオレンジ系・ピンク系・ナチュラル系を数色持っておけば十分対応できます。注意点として、竿の適合号数を超える重いエギを無理に使うと、キャスト切れや破損の原因になります。各ロッドの適合エギ範囲(比較表参照)を守って選んでください。
【失敗パターン②】ボート用の硬い竿を漁港で使い秋イカが乗らなかった
もうひとつありがちな失敗が、ボート用にパワーのある硬い竿(MHクラスなど)を買い、秋の漁港で小型イカ狙いに使ったところ、アタリを弾いてまったく乗らなかったというケースです。原因は、硬い竿は重いエギや大型イカ向けで、軽いエギや小さなアタリには反応しきれないこと。対策は、自分のメインシーズンと対象サイズに硬さを合わせることです。秋の数釣りが中心なら適合エギ1.5〜3.5号のMLクラス、春やボートで大型を狙うならM〜MHクラス、と分けて考えましょう。「とりあえず強い竿」ではなく「狙いに合った竿」を選ぶのが釣果への近道です。
まとめ|エギングショートロッドは2本目に最適な操作性特化の武器
エギングショートロッドは、漁港のランガン・ボートエギング・狭い足場でのピンポイント撃ちといった近距離戦で真価を発揮する、操作性に特化した1本です。手の延長のようにエギを動かせて軽く疲れにくい一方、飛距離とライン操作では標準の8.6フィートに譲ります。だからこそ、最初の1本というより「用途がはっきりしてきた2本目」として選ぶと、その長所を最大限に活かせます。自分がどこで・何を狙うのかを整理してから選べば、買って後悔することはまずありません。
・ショートロッドは8フィート未満、おおむね7フィート台のエギングロッド
・武器になるのは漁港・ボート・狭い足場などの近距離戦
・弱点は飛距離とライン操作。サーフや高い堤防には不向き
・長さは7’2″〜7’9″、硬さはML〜M、ティップはソリッド/チューブラーで選ぶ
・最初の1本に迷うなら適合エギ1.8〜3.8号のMLクラスが無難
・予算重視ならセフィア BB S76ML、軽さ重視ならエギスト SD S72ML+
・リールは2500〜3000番、ラインはPE0.6号+リーダー2号が標準
まずは自分の通う釣り場が「近距離中心か、遠投が必要か」を見極めてください。漁港やボートが主戦場なら、実売1万円台のシマノ セフィア BB S76MLあたりから気軽に始めるのがおすすめです。1本持っている人が操作性を突き詰めたいなら、78gのテイルウォーク エギスト SD S72ML+や感度の高いシマノ セフィア XR S79Mへステップアップすると、エギングの世界がぐっと広がります。短い竿ならではの「手のひらで操る楽しさ」を、ぜひ次の釣行で味わってみてください。
※本記事のスペック・価格は各メーカー公式サイトおよび公式オンラインショップを基に作成しています(出典:ダイワ エメラルダス X/ダイワ エメラルダス MX/シマノ セフィア BB/メジャークラフト エギゾースト5G/テイルウォーク エギスト SD)。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

コメント