「うなぎ釣りを始めたいけれど、仕掛けの種類が多すぎてどれを買えばいいのか分からない」「ネットで“これが一番”と紹介される仕掛けが記事ごとに違って混乱する」。そんな声をよく聞きます。うなぎは夜に動き、昼は石の隙間や泥の中に隠れている魚なので、日中の釣りとは考え方がまったく違うんですよね。
先に結論をお伝えします。初心者がまず用意すべき仕掛けは、オモリでエサを底に置いて待つ「ぶっこみ仕掛け」に、12号以上のうなぎ針、3〜5号のハリス、10〜15号のオモリ、そして竿先の鈴を組み合わせた1セットです。ウキ仕掛けやペットボトル仕掛けもありますが、扱いやすさ・アタリの分かりやすさ・ポイントの選びやすさのバランスでは、ぶっこみが頭ひとつ抜けています。
この記事では、釣り歴10年の目線で、竿・道糸・針・ハリス・オモリの号数を一覧表で整理し、エサの使い分け、釣れる時期と時間帯、そして見落とすとトラブルになる遊漁券や採捕禁止期間のルールまで順番に解説します。読み終わるころには、釣具店で迷わず必要なパーツを買い物かごに入れられるはずです。
・うなぎ釣りでぶっこみ仕掛けが基本になる理由と、ほかの仕掛けとの違い
・竿・道糸・針・ハリス・オモリの号数早見表(釣りはじめナビ調べ)
・ミミズ、テナガエビ、アオイソメなどエサの場所別の使い分け
・遊漁券、下りうなぎの採捕禁止期間、血液の毒など釣る前に知っておくべきルール
うなぎ釣りで一番頼れる仕掛けは?答えは「ぶっこみ+鈴」の組み合わせ

うなぎ釣りの仕掛けは大きく分けて3種類あります。ここでは、それぞれの特徴を比べながら、なぜ初心者には「ぶっこみ仕掛け」が向いているのかを整理していきます。
底で待つぶっこみ仕掛けが基本になる3つの理由
結論から言うと、うなぎ釣りの基本はぶっこみ仕掛けです。ぶっこみ仕掛けとは、オモリの重さでエサを川底や湖底に沈め、そのまま置いて魚が食いつくのを待つ釣り方のことを指します。
理由はうなぎの暮らし方にあります。Hondaの釣り図鑑によると、うなぎは夜間に活動し、昼間は隠れている魚で、釣り方は「夜釣りが中心で、ドバミミズやテナガエビをエサにしたブッコミ釣りでねらうことが多い」と紹介されています。夜に底付近をはい回ってエサを探す魚なので、エサを底にじっと置いておけるぶっこみ仕掛けと相性が良いのです。さらに、竿を竿受けに置いて待てるので、暗い中でウキを見続ける必要がありません。竿先に鈴を付ければ、アタリ(魚がエサを食べた合図)を音で知らせてくれます。
具体的には、仕事帰りに河口の堤防で2時間だけ竿を出したい人や、子どもと一緒に川辺で過ごしながら釣りたい家族連れに向いています。竿を置いておけるので、ほかの準備をしながらでもアタリを逃しにくいのが嬉しいところです。
注意点は、底に置く仕掛けなので「根掛かり」(仕掛けが石や沈んだ木に引っかかって回収できなくなること)が起きやすい点です。岩が多い場所では、予備の仕掛けを最低3セットは持っていくと安心ですよ。
ウキ仕掛け・ペットボトル仕掛けとどう違う?
結論として、ウキ仕掛けは足元の狙い撃ちに、ペットボトル仕掛けは手軽さ重視の補助的な選択肢として考えるのがおすすめです。
3つの仕掛けを、釣りはじめナビで公開情報をもとに比較すると次のようになります。数値はTSURI HACKの仕掛け解説に掲載されている目安です。
| 比較項目 | ぶっこみ(投げ) | ウキ仕掛け | ペットボトル仕掛け |
|---|---|---|---|
| 道糸 | 3~4号 | 3~4号 | 記載例は2.0号 |
| ハリス | 3号前後 | 3号前後 | 5号 |
| 針・オモリ | 針12号・オモリ6~15号 | うなぎ専用針・タナは底付近 | 針14号・オモリ12号 |
| 狙える範囲 | ○ 沖〜足元まで | △ 足元中心 | △ 置いた場所のみ |
| 夜のアタリの取りやすさ | ○ 鈴で音が出る | △ 光るウキが必要 | △ 目視が中心 |
具体的な使い分けとしては、テトラ帯の隙間や足元の石積みを探りたいならウキ仕掛け、浅い小川で手軽に試したいならペットボトル仕掛け、と覚えておくと迷いません。
注意点として、ペットボトル仕掛けのように竿を使わず置いておく仕掛けは、都道府県や漁協のルールで扱いが異なる場合があります。使う前に、釣り場を管理する漁協の遊漁規則を必ず確認してください。
実は「最も釣れる仕掛け」は場所で変わる
意外と知られていないけれど、うなぎ釣りで差がつくのは仕掛けの細かな形よりも「その場所の底の状態に合っているか」です。どんなに評判の仕掛けでも、底の状態と合わなければ本来の力を出せません。
理由はシンプルで、うなぎの生息域が広いからです。Hondaの釣り図鑑では、主な生息域を「河川の中~下流域や河口、湖沼」としたうえで、海の内湾で釣れることもあると説明しています。流れのある川と、流れのない湖沼、潮が動く河口では、必要なオモリの重さもエサの種類もまるで違います。流れの強い場所で軽いオモリを使えば仕掛けが流され、泥底で重い仕掛けを引きずればエサが泥に埋もれてしまいます。
具体的には、流れのある中流域なら亀型の重めのオモリでしっかり止める、流れの穏やかな湖沼や河口の奥ならハリスを長めにしてエサを自然に漂わせる、といった調整が効きます。この「場所に合わせて変える」意識こそが、最終的に一番釣れる仕掛けにつながります。
注意点は、ネットで見た「この仕掛けが一番」という情報を、条件の違う釣り場にそのまま持ち込まないことです。最初は基本形で始め、根掛かりの多さや流れの強さを見てから1パーツずつ変えていくと、何が効いたのかが分かりやすくなります。

「ぶっ込み釣りを始めたいけれど、仕掛けってどう組めばいいの?」「針やオモリの種類が多すぎて、何を買えばいいのか分からない」——釣具店の仕掛けコーナーで立ち尽くし…
初心者がまず作るべき基本の1セット
結論として、最初の1セットは「道糸4号前後+オモリ10〜15号+サルカン+ハリス3〜5号+うなぎ針12号以上」で組むのがおすすめです。サルカンとは、道糸とハリスをつなぐ金具で、糸のねじれを防ぐ役割があります。
この数値は複数の解説を照らし合わせた結果です。前述のTSURI HACKは道糸3~4号・ハリス3号前後・オモリ6~15号・針12号を目安とし、タックルノートのぶっこみ仕掛け解説は道糸4号~5号・ハリス3号~5号・オモリ10号~15号・針12号以上を挙げています。両方の重なる範囲を取ると、上の組み合わせに落ち着きます。
この1セットは、河口・川の中流・湖沼のどこでもまず通用する「標準形」です。初めての釣り場ではこの形で様子を見て、流れが強ければオモリを重く、根掛かりが多ければオモリの形を変える、という順番で調整していきましょう。
注意点は、道糸やハリスを細くしすぎないことです。うなぎは掛かると巣穴や石の隙間に潜り込もうとするため、細い糸だと擦れて切れてしまいます。この失敗は次の見出しで詳しく解説します。
うなぎ釣りの基本は、エサを底に置いて待つぶっこみ仕掛けです。竿先に鈴を付けておけば、暗い夜でもアタリを音で知ることができます。仕掛けの細部より、流れの強さや底の状態に合わせてオモリやハリスを調整することが釣果を左右します。
竿・リール・道糸はどう選ぶ?手持ちの道具で始められる範囲
うなぎ釣りのために専用の竿を買う必要はありません。ここでは、今持っている道具が使えるかどうかの判断基準と、新しく買うときの目安を解説します。
竿は3m前後・先調子なら投げ竿でも磯竿でもOK
結論として、長さ3m前後で、先端がよく曲がる「先調子」の竿であれば、投げ竿・磯竿・ルアーロッドのどれでも使えます。
タックルノートの解説では「長さ3m前後投げ竿か磯竿、ルアーロッド」が推奨されており、「先端が曲がる先調子の竿がアタリが取りやすく使いやすい」とされています。TSURI HACKの解説では投げ釣り仕掛けの竿を3~5メートルとしています。先調子とは、竿の先のほうだけが曲がるタイプのことで、うなぎが小さくエサをつついたときの動きが竿先に出やすくなります。
具体的には、サビキ釣りやちょい投げに使っている3m前後の万能竿をすでに持っているなら、それで十分スタートできます。広い河川で対岸寄りを狙いたいなら長めの竿、足元の石積みを狙う小場所なら3m前後の短めの竿が扱いやすいですね。
注意点として、ヘラブナ釣り用の延べ竿(リールを付けない竿)は、10〜15号のオモリを投げる用途には向きません。竿の表示にある「オモリ負荷」(その竿で投げられるオモリの重さの目安)を確認し、使うオモリが範囲に入っているかを見てから選んでください。
リールは3000〜3500番台のスピニングが扱いやすい
結論として、リールはスピニングリールの3000〜3500番台を選ぶのがちょうど良いバランスです。スピニングリールとは、糸を巻く部分が竿と同じ向きに付いている一般的なリールで、初心者でもトラブルが少ないタイプです。
TSURI HACKの解説では、投げ釣り仕掛けのリールを3000~3500番台としています。番手(リールの大きさを表す数字)がこのくらいあれば、4号前後の道糸を十分な長さ巻けますし、うなぎが巣穴に潜ろうとしたときにも力負けしにくくなります。
具体的には、竿を2本出して待つスタイルなら、同じ番手のリールを2台そろえておくと、糸の太さやドラグ(糸が引き出されるときの強さ)の設定を共通にできて管理がラクになります。夜は手元が見えにくいので、操作が同じであること自体が安心につながります。
注意点は、2000番以下の小型リールだと太い糸が十分に巻けず、投げたあとに糸が足りなくなることがある点です。逆に大型すぎると竿とのバランスが悪くなり、持ち運びも重くなります。迷ったら3000番台を選んでおけば大きく外しません。
道糸は4号前後のナイロンかフロロカーボン
結論として、道糸(リールに巻く糸)は4号前後のナイロンかフロロカーボンが扱いやすいです。
TSURI HACKは道糸3~4号、タックルノートは「4号~5号くらいの太さがあれば安心」としており、素材は「ナイロンラインやフロロカーボン素材が適している」と説明しています。ナイロンはしなやかで扱いやすく、フロロカーボンは擦れに強いという特徴があります。2つの解説が重なる4号前後を選んでおけば、どちらの目安にも収まります。
具体的には、砂地の河口や湖沼が中心ならナイロン、石や沈み木の多い川の中流域ならフロロカーボン、と使い分けるのがおすすめです。家族で釣りに行き、子どもに投げさせる場面が多いなら、絡まりにくいナイロンのほうがトラブルを減らせます。
注意点は、PEライン(細くて強いが擦れに弱い糸)をそのまま使うケースです。根の荒い場所では擦れて切れやすくなるので、使うならリーダー(先端に結ぶ太い糸)を必ず付けてください。
失敗パターン①:細い糸で根ズレしてうなぎを逃がす
よくある失敗が、ハゼ釣りやサビキ釣りで使っている2号前後の細い糸のまま、うなぎを狙ってしまうケースです。せっかく鈴が鳴って竿を立てたのに、重みを感じた直後にふっと軽くなる。回収すると糸の先がざらざらに傷んでいた、という経験をした人は少なくありません。
原因は「根ズレ」です。根ズレとは、糸が石や岩、沈んだ木などに擦れて傷つき、切れてしまうことを指します。うなぎは掛かると後ろへ下がって穴や隙間に潜り込もうとするため、糸が底の障害物に擦れやすいのです。
対策は3つあります。1つ目は、道糸4号前後・ハリス3〜5号と、うなぎ向けの太さを守ること。2つ目は、鈴が鳴ったら時間をかけずに竿を立て、うなぎを穴から引き離すこと。3つ目は、1匹釣るごとにハリスを指でなぞり、ざらつきがあれば迷わず交換することです。
ほかの釣りで使っている細い糸の流用は、うなぎ釣りでは根ズレによる糸切れの原因になります。道糸は4号前後、ハリスは3〜5号を目安にし、釣るたびにハリスの傷をチェックしましょう。
針とハリスで釣果が変わる?号数早見表で迷いゼロに

うなぎ釣りの仕掛けでもっとも差が出やすいのが、針とハリスの選び方です。号数の目安を表にまとめたうえで、針の種類やハリスの長さの使い分けを解説します。
針は12号以上、迷ったら14号前後が目安
結論として、うなぎ針は12号以上を選び、迷ったら14号前後を基準にするのがおすすめです。
複数の解説を比べた結果を、釣りはじめナビ調べとして早見表にまとめました。
| パーツ | TSURI HACKの目安 | タックルノートの目安 | 釣りはじめナビの推奨 |
|---|---|---|---|
| 竿 | 3~5メートル | 3m前後・先調子 | 3m前後の先調子 |
| 道糸 | 3~4号 | 4号~5号 | 4号前後 |
| ハリス | 3号前後 | 3号~5号 | 3〜5号(根が荒いほど太く) |
| 針 | 12号 | 12号以上 | 12号以上・基準は14号前後 |
| オモリ | 6~15号 | 10号~15号 | 10〜15号(流れで調整) |
針については、タックルノートのうなぎ針解説でも「12号以上の大型の針を選びましょう」とされ、14~16号が一般的な選択肢として紹介されています。うなぎは口が大きく、エサを丸ごと吸い込むように食べるため、小さな針だと掛かりが浅くなりがちです。
具体的には、ミミズ1匹をそのまま付ける場合は14号前後、太いドバミミズやテナガエビなど大きめのエサを使うなら15〜16号、と考えると選びやすいですよ。
注意点は、大きすぎる針だとエサがきれいに付かず、エサだけ取られることが増える点です。エサの大きさと針の大きさを揃えることを意識してください。
三越・ヒネリ・ケン付き、針の形の違い
結論として、初心者は「三越うなぎ」系の糸付き針から始め、エサ外れが気になったらケン付きを試すのがおすすめです。
タックルノートでは、がまかつの3種類のうなぎ向け針が紹介されています。「三越うなぎ(糸付 徳用)14号」は針先がシャープで刺さりやすく、フッキング率(針掛かりの良さ)を高めたモデルとして紹介されており30本入り。「三越うなぎ(ヒネリ)15号」は「針の根本と先端の位置をずらしフッキング率向上させる処理」がされた18本入り。「管付うなぎあなご 14号」は根元に“ケン”と呼ばれるササクレ状の突起があり、ミミズやイソメなど長いエサが外れにくいタイプです。
具体的には、糸付き針はハリスがあらかじめ結ばれているので、暗い中で針を結ぶ手間が省けます。ヒネリ加工(針先を少しねじった形)は、うなぎが吸い込んだ針が口の中で刺さりやすくなる工夫です。ケン付きは、投げたときにミミズがずり落ちやすいと感じる人に向いています。
注意点は、ヒネリ加工の針は回収時に障害物へ刺さりやすく、根掛かりが多い場所ではロストが増える場合がある点です。根の荒い場所では、まず通常形状の針で様子を見ましょう。
ハリスの太さは3〜5号、根の荒さで決める
結論として、ハリスは3号を基準にし、石や沈み木が多い場所ほど4〜5号へ太くするのが正解です。
TSURI HACKは3号前後、タックルノートは「3号~5号くらいのもの」で、素材はフロロカーボンかナイロンを推奨しています。ハリスは道糸よりやや細くしておくと、根掛かりしたときにハリス側で切れて、オモリや道糸を回収しやすくなります。
具体的には、砂泥底の河口や湖沼なら3号、ゴロタ石(こぶし大の石)が転がる川の中流域なら4号、テトラ帯や護岸の石積みのきわを狙うなら5号、と段階を付けると判断しやすいです。
注意点は、ハリスを道糸より太くしてしまう組み方です。根掛かりのたびに道糸側で切れてしまい、オモリや天秤まで失って仕掛けを作り直す手間が増えます。
ハリスの長さは「底に這わせる」なら50cm、「浮かせる」なら1m以上
結論として、ハリスの長さは50cm程度から始め、エサが泥に埋もれるようなら1m以上に伸ばす、という順番で調整するのがおすすめです。
ぶっこみ仕掛けの解説では、エサを底に這わせるときは50cm程度、エサを底から浮かせるときは1m以上のハリスを用意するとされています。ハリスが短いほどエサはオモリの近くにとどまり、長いほど流れに乗ってふわふわと動きます。
具体的には、流れのある川ではハリスを短めにしてエサをオモリの近くに留め、流れの緩い湖沼や泥底の河口ではハリスを長めにしてエサを泥の上に漂わせる、という使い分けが効果的です。
注意点は、ハリスを長くしすぎると投げたときに絡みやすくなる点です。暗い中で絡んだ仕掛けをほどくのは手間がかかるので、長めのハリスを使うときは、投げる前に一度仕掛けをまっすぐ垂らして絡みがないか確認しましょう。
オモリ・天秤・鈴はどう組む?暗い中でも作れる手順
針とハリスが決まったら、次は仕掛け全体の組み立てです。オモリの形、天秤の使い方、鈴などのアタリを知らせる道具を順番に見ていきましょう。
オモリは10〜15号、流れが強いほど重く
結論として、オモリは10〜15号を基準に、流れが強い場所ほど重いものを選びます。
タックルノートは「重めの10号~15号のオモリが適しています」としており、TSURI HACKは6~15号を目安にしています。流れの穏やかな湖沼や足元の狙いなら軽めでも足りますが、川では仕掛けが流されないことが何より大切です。
具体的には、10号・12号・15号の3種類を2個ずつ用意しておき、投げた仕掛けが流されて糸が斜めに張るようなら1段階重くする、という使い方がおすすめです。仕掛けが同じ場所にとどまることで、うなぎがエサのにおいをたどりやすくなります。
注意点は、重すぎるオモリを使うと竿のオモリ負荷を超えてしまうことです。竿に表示された適合オモリの範囲を超えると、竿が折れる原因にもなるので、竿とオモリの組み合わせは事前に確認しましょう。
亀型オモリ1つで済ませるか、天秤+ナス型にするか
結論として、流れがある場所や岩の多い場所では「亀型オモリ」、砂泥底で仕掛けの絡みを減らしたいなら「天秤+ナス型オモリ」が向いています。
タックルノートでは、オモリの形状として「亀型」または「テンビンを噛ませた仕掛けでナス型」が有効だと紹介しています。亀型オモリは平たい形で底に張り付きやすく転がりにくいのが特徴です。天秤(てんびん)とは、L字型などの金属のアームでオモリとハリスを離し、仕掛けの絡みを防ぐ道具を指します。
具体的には、川の中流域や流れのある河口では亀型オモリを道糸に通し、その下にサルカン、ハリス、針とつなぐシンプルな形が扱いやすいです。湖沼や港内など流れが少なく、遠めに投げたい場所では天秤とナス型オモリの組み合わせが投げやすく、絡みも減らせます。
注意点は、天秤仕掛けは部品が増える分、根掛かりしたときに失うものも増える点です。石の多い場所では、まず亀型オモリのシンプルな形から始めると、ロストの負担を抑えられます。
鈴とライトで夜のアタリを逃さない
結論として、うなぎ釣りでは竿先の鈴が欠かせません。あわせて、足元を照らすヘッドライトも必ず用意しましょう。
タックルノートでは、竿先に装着する鈴が夜釣りで「鈴の音色でアタリを知らせてくれる」役割を果たすと説明されています。暗い中で竿先の動きを目で追い続けるのは難しいので、音で知らせてくれる鈴は夜釣りの頼れる相棒です。
具体的には、竿を2本出すなら、音色の違う鈴をそれぞれに付けると、どちらの竿にアタリが来たのかすぐに分かります。鈴がチリンと1回だけ鳴ったときは、うなぎがエサをくわえて様子を見ていることも多いので、すぐに竿をあおらず、竿先が引き込まれるまで少し待つのがコツです。
注意点として、竿先や仕掛けに付ける発光体は、地域のルールで扱いが変わることがあります。たとえば神奈川県の遊漁ルールQ&Aでは、海面について、目印として機能する発光体は使用可能としつつ、明るく集魚効果が認められるものは制限の対象になる可能性があると説明しています。明るすぎる光の使い方は避けましょう。
結び方は2〜3種類覚えれば十分
結論として、うなぎのぶっこみ仕掛けで必要な結びは、道糸とサルカン、ハリスとサルカン、そして(糸付きでない場合の)針とハリスの3か所だけです。
糸付きのうなぎ針を使えば、針とハリスを結ぶ工程が丸ごと省けます。残るのはサルカンへの結びだけなので、金具に糸を結ぶ基本的な結び方を1つ覚えておけば仕掛けが完成します。太い糸は結び目がゆるみやすいので、締め込む前に結び目を唾や水で湿らせ、ゆっくり締めるのが基本です。
具体的には、自宅で明るいうちに仕掛けを3〜5セット作っておき、仕掛け巻きやジッパー袋に分けて持っていくと、夜の釣り場では「付け替えるだけ」で済みます。根掛かりで仕掛けを失っても、数十秒で釣りを再開できますよ。
注意点は、暗い釣り場で焦って結ぶと、締め込みが甘いまま使ってしまうことです。結び目が弱いと、せっかく掛けたうなぎが結び目から抜けてしまいます。

釣り場で仕掛けが飛んでいったり、掛けた魚の手前でフッと軽くなったりした経験はありませんか。ラインそのものが切れることは実はまれで、原因の大半は結び目です。だから…
エサは何が一番食う?淡水・汽水で変わる使い分け
仕掛けと同じくらい大切なのがエサ選びです。うなぎは嗅覚に頼ってエサを探す魚なので、場所に合ったエサを選ぶことで、同じ仕掛けでもアタリの数が変わります。
淡水ならミミズが万能、太いものを選ぶ
結論として、川や湖沼などの淡水で狙うならミミズが一番の基本エサです。
TSURI HACKのエサ解説では「海水から汽水はアオイソメ、淡水はミミズが万能餌」とされ、特大やスーパー太虫など大ぶりなものを選ぶよう勧めています。Hondaの釣り図鑑でも、うなぎ釣りのエサとしてドバミミズが挙げられています。ドバミミズとは、畑や堆肥の近くにいる太くて大きなミミズのことです。
具体的には、釣具店で売っている太めのミミズを1パック用意すれば、初めての釣行には十分です。子どもと一緒に釣りに行くなら、家の庭や畑でミミズを探すところからイベントにすると、釣り全体が思い出深いものになります。
注意点は、細いミミズだと針のサイズに対してエサが小さく、うなぎ以外の小魚にすぐ取られてしまうことです。また、ミミズは暑さに弱いので、夏の車内に放置しないよう、保冷バッグに入れて持ち運びましょう。
下流域ではテナガエビが効く
結論として、川の下流域ではテナガエビが有力なエサになります。
TSURI HACKでは、テナガエビは下流域で特効とされ、「6cm前後の生きたテナガエビ」を使い、ハサミは必ず取るよう説明しています。Hondaの釣り図鑑でもテナガエビはドバミミズと並ぶ代表的なエサとして紹介されています。テナガエビは現地で専用のエビ網を使って捕まえる方法が紹介されています。
具体的には、夕方の明るいうちに岸辺の石の隙間で網を使ってテナガエビを捕まえ、暗くなってからそのエサでうなぎを狙う、という流れが組めます。エサ集めから楽しめるので、1日を通して水辺で過ごしたい人にぴったりです。
注意点として、テナガエビを網で捕まえることが、その河川の漁協のルール上問題ないかは事前に確認が必要です。漁業権の対象になっている場合もあるので、遊漁規則を確認してから採りましょう。
河口・汽水域はアオイソメ、場所に合わせて変える
結論として、河口や汽水域(海水と淡水が混ざる場所)ではアオイソメを基本に、底の状態に合わせてエサを変えるのがおすすめです。
TSURI HACKでは場所ごとのエサの相性が整理されています。釣りはじめナビで内容を表にまとめると次のとおりです。
| エサ | 向いている場所 | 特徴・使い方 |
|---|---|---|
| ミミズ | 淡水全般 | 万能。特大・太いものを選ぶ |
| テナガエビ | 川の下流域 | 6cm前後の生きたもの・ハサミは取る |
| ザリガニのむき身 | 川の中流域 | 時々大きな効果を発揮する |
| アユの切身 | 川の上流域 | 小さいアユはぶつ切りで使う |
| アオイソメ | 海水~汽水 | 汎用性が高いがエサ取りに弱い |
| サンマ・キビナゴ | 小魚の多い河口 | ベイトが多いポイントで有効 |
| アサリのむき身 | 砂地 | 砂地のポイントで有効 |
具体的には、河口で釣るならアオイソメとミミズの2種類を持っていき、エサ取りが多くてすぐ丸裸になるようならサンマの切り身など身の硬いエサに切り替える、という作戦が立てられます。
注意点は、アオイソメは小魚やカニにかじられやすい点です。エサが数分でなくなるようなら、エサを替えるか、少し場所を移動してみましょう。
失敗パターン②:エサを長く垂らしすぎて掛からない
よくある失敗が、ミミズやアオイソメを針から長く垂らした状態で付けてしまうケースです。鈴は何度も鳴るのに、竿を立てると軽く、上げてみるとエサの先だけかじられている。この状況が続くと、せっかくのチャンスタイムを逃してしまいます。
原因は、エサが長すぎて、うなぎが針まで飲み込まずに先端だけをつついている状態になっていることです。TSURI HACKのエサ解説でも、ミミズやアオイソメは「針の根元まで刺します」としたうえで、「餌が長すぎるとつつかれたり、うまく合わせられない場合もあります」と説明しています。
対策は、エサを針の根元までしっかり通し刺しにし、垂らす部分を短くまとめることです。長いミミズは途中で切って使い、針先がエサの中に埋もれすぎないようにすると、掛かりが良くなります。テナガエビを使うときは、ハサミを取ってから付けましょう。
鈴が鳴るのに掛からないときは、エサの付け方を見直すサインです。ミミズやアオイソメは針の根元まで刺し、垂らす部分を短くしましょう。エサが長いままだと、うなぎに先端だけをつつかれてしまいます。
いつ・どこで釣れる?時期と時間帯とポイントの見つけ方
どんなに良い仕掛けを用意しても、うなぎがいない時期や場所では釣れません。ここでは、釣れる季節、時間帯、ポイントの考え方、そして読者タイプ別のおすすめの組み立て方を紹介します。
シーズンは春から秋、最盛期は梅雨の前後
結論として、うなぎ釣りのシーズンは春から秋で、もっとも釣れやすいのは梅雨の前後です。
Hondaの釣り図鑑では、釣り期は「春から秋にかけてで、最盛期は梅雨の前後」と紹介されています。梅雨どきは雨で川の水が増え、うなぎがエサを探して動き回りやすい時期にあたります。
具体的には、初めて挑戦するなら、梅雨入り前後の週末を狙って計画を立てるのがおすすめです。雨で増水した日は危険なので避け、水位が落ち着き始めたタイミングで釣りに行くと、安全面と釣果のバランスが取れます。
注意点として、秋以降は地域によってうなぎの採捕が禁止される期間があります。後半の見出しで詳しく解説しますが、「秋もまだ釣れるだろう」と気軽に出かけると、ルール違反になってしまう可能性があります。
夜釣りが中心、暗くなってからが勝負
結論として、うなぎ釣りは日が沈んで暗くなってからが本番です。
Hondaの釣り図鑑では、うなぎは夜間に活動し、昼間は隠れているとされ、釣り方も「夜釣りが中心」と説明されています。昼間は石の隙間や泥の中にじっとしているため、エサを置いてもなかなか反応しません。暗くなってエサを探し始める時間に仕掛けを入れておくことが大切です。
具体的には、明るいうちに釣り場へ着いて足場や周りの様子を確認し、仕掛けの準備を済ませておきます。暗くなる少し前に仕掛けを投げ入れ、竿を竿受けにセットして鈴の音を待ちましょう。夕暮れの川辺で、だんだん虫の声が増えていく中で待つ時間は、うなぎ釣りならではの心地よさがあります。
注意点として、川や湖沼では、漁協の遊漁規則によって日没から日出までの夜釣りが禁止されている場合があります。夜釣りができる場所かどうかを必ず事前に確認してください。この点も次の見出しで詳しく説明します。
うなぎは海に下って産卵とふ化を行う「降河回遊」の魚で、大きいものでは1mを超えるとされています。北海道南部以南の日本全国に生息しているので、地元の川や河口でもチャンスがあります。
ポイントは中〜下流・河口・湖沼の「隠れ家」の近く
結論として、うなぎを狙うなら、河川の中〜下流域、河口、湖沼の中で、石積みや護岸のきわなど隠れ家になりそうな場所の近くを選びましょう。
Hondaの釣り図鑑によると、主な生息域は「河川の中~下流域や河口、湖沼」で、海の内湾で釣れることもあります。昼間に隠れている魚なので、隠れ場所となる石積みやテトラ、沈んだ木がある場所の近くは、夜になるとエサを探して出てくる可能性が高くなります。
具体的には、護岸の石積みのきわ、橋脚のまわり、テトラ帯の際、流れが緩やかになっている深みなどが候補です。こうした場所に仕掛けを投げ、エサが底でじっとしている状態を作ります。
注意点は、隠れ家に近いほど根掛かりも増えることです。最初は障害物から少し離れた砂泥底に仕掛けを置き、慣れてきたら少しずつ障害物に寄せていくと、ロストを減らしながらポイントを探れます。
家族連れ・ひとり釣行・仕事帰り、タイプ別の組み立て方
結論として、うなぎ釣りは誰と・どのくらいの時間で行くかによって、仕掛けや場所の選び方を変えると満足度が上がります。
子どもと一緒の家族連れなら、足場の平らな河口の護岸や、柵のある釣り場を選び、仕掛けはシンプルなぶっこみ1本、エサは扱いやすいミミズがおすすめです。暗くなる前後の短時間に区切り、子どもが眠くなる前に切り上げましょう。
ひとりでじっくり狙う人は、竿を2本出して、エサをミミズとテナガエビやアオイソメに分け、どちらに反応があるかを比べると、その釣り場の傾向がつかめます。仕事帰りの短時間勝負なら、仕掛けを自宅で完成させておき、到着後すぐ投げ入れられるようにするのが効率的です。
注意点として、どのタイプでも、夜の水辺はひとりだと万一のときに助けを呼べません。単独釣行のときは家族に行き先と帰宅予定を伝え、ライフジャケットを着用してください。
釣る前に必ず確認したいルールと安全対策
うなぎ釣りは、ほかの釣りと比べて「ルールの確認」が欠かせない釣りです。資源保護のための採捕禁止期間や、遊漁券、夜釣りの制限など、知らずに釣ると違反になるケースがあります。
川や湖沼では遊漁券が必要なことが多い
結論として、漁協が管理する川や湖沼でうなぎを釣るときは、遊漁券(釣りをするための許可証)を購入する必要があります。
神奈川県の遊漁ルールQ&Aでは、第5種共同漁業権が設定されている河川・湖沼で、漁業権の対象となっている魚種(こい、ふな、うなぎ等)を釣る場合は遊漁券が必要で、釣った魚をリリースしても購入が必要だと説明しています。遊漁券は、その河川・湖沼を管理する漁業協同組合(漁協)や組合指定の販売店、オンラインで購入できます。
具体的には、釣りに行く前に「河川名+漁協」で検索し、漁協の公式サイトで遊漁規則と遊漁券の買い方を確認しておきましょう。漁協によっては職員が常駐していないこともあるので、事前に買っておくと安心です。
注意点は、「ほかの魚を狙っていた」という場合でも、うなぎなどの対象魚種を一緒に釣っていると、遊漁券が必要になる場合がある点です。最初から購入しておくのが確実です。
秋から冬は「下りうなぎ」の採捕禁止に注意
結論として、秋から春先にかけては、多くの地域で産卵に向かう「下りうなぎ」を守るための採捕禁止期間が設けられています。
ニホンウナギは、環境省の第4次レッドリスト(汽水・淡水魚類)で絶滅危惧IB類に選定されています(環境省の公表資料)。こうした状況を受けて、都道府県ごとに採捕を禁止する期間が定められています。たとえば広島県では、全長30センチメートルを超えるニホンウナギの採捕が、10月1日から翌年3月31日まで禁止されています。島根県では、全長30センチメートルを超えるニホンウナギが、毎年11月1日から翌年3月31日まで採捕禁止(一部の漁場は期間が異なる)で、30cm未満は漁業調整規則で周年採捕禁止とされています。
具体的には、釣りに行く前に「都道府県名+うなぎ 採捕禁止」で検索し、県の公式ページで期間を確認しましょう。県のルールに加えて、漁協の遊漁規則でさらに長い禁止期間を定めている場合もあります。
注意点は、禁止期間や対象サイズは地域によって異なることです。隣の県では釣れても、自分の釣り場では禁止されている、ということも起こり得ます。
ニホンウナギは絶滅危惧IB類に選定されており、各地で採捕禁止期間が設けられています。また、うなぎの稚魚「しらすうなぎ」は、漁業法第132条により、漁業権や漁業許可に基づかない採捕・所持が禁止されています。釣る前に、県と漁協のルールを必ず確認しましょう。
夜釣り禁止の区間や立入禁止の場所がある
結論として、夜釣りが基本のうなぎ釣りでは、その釣り場で夜釣りが認められているかを事前に確認することが欠かせません。
神奈川県の遊漁ルールQ&Aでは、県の漁業調整規則では内水面での夜釣りは禁止されていないものの、漁業権が設定されている内水面では、遊漁規則により日没から日出までの遊漁が禁止されている場合があると説明しています。さらに、場所によっては安全上の理由から、管理者が夜釣りや夜の立入りを禁止している場合もあります。
具体的には、漁協の遊漁規則で夜釣りが禁止されていないか、釣り場の入口に立入禁止や夜間閉鎖の看板がないかを、明るいうちに確認しておきましょう。夜釣りができない河川でうなぎを狙いたいなら、夜釣りが認められている河口部や湖沼を探すのがひとつの方法です。
注意点は、昼間に問題なく入れた場所でも、夜間は門が閉まったり、立入禁止になったりするケースがあることです。看板の注意書きは必ず読みましょう。
血液とぬめりの扱いに注意する
結論として、釣ったうなぎを持ち帰る場合は、血液が目や傷口に入らないように扱い、料理の際は十分に加熱することが大切です。
厚生労働省の自然毒のリスクプロファイルによると、ウナギ類の血液には毒性のあるタンパク質が含まれ、目に入ると激しい灼熱感とともに結膜炎、流涙、まぶたの腫れが起き、傷口に入ると炎症、化膿、浮腫などが起きるとされています。一方で、60℃、5分の加熱で毒性を失うとも記載されています。
具体的には、針を外すときはタオルや軍手でうなぎをしっかり押さえ、顔を近づけすぎないようにします。持ち帰ってさばくときは、ゴーグルなどで目を守ると安心です。うなぎの体はぬめりが強いので、タオルを使うと滑りにくくなります。
注意点として、生のうなぎを刺身などで食べるのは避けましょう。また、手に傷があるときは手袋を使い、作業後は手をよく洗ってください。

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まとめ
まずは週末の明るいうちに、自宅で基本の仕掛けを3セット作ってみましょう。そのうえで、行きたい川の漁協サイトで遊漁券と夜釣りのルールを確認すれば、梅雨前後のシーズンに向けた準備は完了です。鈴がチリンと鳴った瞬間のわくわく感を、ぜひ味わってください。
※採捕禁止期間や遊漁規則は地域・年度によって変わるため、最新情報は県や漁協の公式サイトでご確認ください。



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